【Adobe CS5】より使いやすくより易しく『Flash Professional CS5』はクリエーターの未来を開く

本日正式に発売が発表されましたアドビ システムズの『Adobe Creative Suite 5』。その中でも現在のアドビ システムズが特に力を入れていると思われるのが『Flash Player』や『AIR』を中心とした「Flash Platform」です。その中でメインソフトウェアとなるのがその名前にもなっている『Flash Professional CS5』。これまでもガジェット通信では新バージョンの『Flash』について以下の記事で追ってきました。

・新技術と最新事例のショーケース『Adobe FLASH PLATFORM CAMP Tokyo』レポート（https://getnews.jp/archives/52298）
・【FLASH PLATFORM CAMP】Flashゲームを『iPhone』アプリで動かすテクニックを披露（https://getnews.jp/archives/53202）
・【FLASH PLATFORM CAMP】もうすぐリリースの『Flash CS5』にはこんな新機能が登場（https://getnews.jp/archives/53708）

今回は前にご紹介できなかった部分を含めて、特にご紹介したい一部の新機能をご紹介したいと思います。

・テキストレイアウトフレームワーク（TLF）

これは同社の『InDesign』の機能をそのままFlashでも使えるようにして、さらに使いやすくしたような機能です。テキストフィールドに対してボタン一つで様々な変化をさせることが容易にできます。

段組を作ったり（もちろん段組の幅や数は自由に設定できます）、離れたテキストフィールドに長文を流し込むことが可能です。

さらにパネルから「縦書き」を選択するだけで日本語の縦書きに対応した右から左に流れる文章を制作することも可能となりました。

縦書き文章の中で、英字や数字など一部の文字だけ横書きにしたい場合もその文字を選択して「縦中横の回転」を押すことですぐに対応することができます。

もちろんテキストフィールドはそれぞれに効果をつけることができますので、様々な表現に応用することができそうです。

・コードスペニットパネル

初心者でも「Action Script 3.0」を使ったコンテンツに挑戦できるように、頻繁に利用されるスクリプトをあらかじめ登録してあります。

これを利用することで全くスクリプトがわからなかった人も手軽にスクリプトに触れることができるようになります。説明文もありますのでそれに沿って設定をしつつ、少しずつ中身を把握し、自らのオリジナルスクリプトを開発することもできるようになるかもしれません。これから使い始めるユーザーの導入には大変素晴らしい機能だと思います。

・Packager for iPhone

おそらく今回の目玉機能であると思われた「Packager for iPhone」。その名の通り、Flashで作られたゲームやアプリケーションをApple社の『iPhone』端末に対応したファイル形式へ書き出しができるようになるはずでした。しかし『Flash Professional CS5』発表の直前、アメリカ時間の4月8日に発表された『iPhone OS 4』。そのソフトウェア開発キットのベータ版がリリースされ、その中で前と変更されたライセンスの中に、簡単にいうと「他のツールで作った物を変換したアプリは禁止です」という条項が追加されました。詳しくはガジェット通信でも以下の記事でお伝えしました。

・新iPhoneOSで発表直前の『Flash CS5』によるiPhoneアプリ書き出しに暗雲？ アドビ「開発を継続する」（https://getnews.jp/archives/55116）

おそらく近いうちにアドビシステムズからは何らかの発表が行われると思います。「Packager for iPhone」についての続報が入りましたらお伝えします。

発表直前にして大きな問題に直面した『Flash Professional CS5』。個人的にはTLFを使用したFlashウェブ雑誌の開発などが容易になるのではないかと非常に楽しみにしています。店頭での販売予定は2010年の5月下旬を予定していて、アドビストアでは本日より予約販売が開始しています。
　

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