ソニーが12月11日に発売する空間再現ディスプレイ「ELF-MN1」

ソニーが、3Dコンテンツやオブジェクトを特別なヘッドセット等を装着せずに立体映像を裸眼で楽しめる6インチの小型空間再現ディスプレイ「ELF-MN1」を12月11日に発売します。

想像の世界を、机の上の”日常”に|コンセプト動画|空間再現ディスプレイ ELF-MN1|XYN|Sony(YouTube)
https://youtu.be/4fFX_EV1OGs

同社ニューコンテンツクリエイション事業部の越智瑞貴さんに詳しい話を聞きました。(※所属は2026年11月時点)

ーーアメリカのホログラムディスプレイ「Looking Glass」との比較では、「ELF-MN1」は「全くの別物」「似て非なるもの」「かなり似ているもの」のどれに該当しますか?

越智:「似て非なるもの」が最も近いと考えています。どちらも、特別なメガネやヘッドセットを装着せずに立体映像を楽しめるディスプレイという点は共通しています。

「ELF-MN1」は、センサーで一人の視聴者の目の位置をリアルタイムに捉え、その位置に合わせた左右の目用の映像を生成・表示することで、頭を動かした際にも自然な運動視差と高い解像感を実現する設計です。

ーー使い方を簡単にご説明いただけますか?

越智:対応するスマートフォン(iOS/Android)またはWindows PCに「ELF-MN1」対応アプリをインストールし、本機とUSB-Cケーブルで接続してアプリを起動する、という流れです。本機の動作には別途ACアダプターとケーブルによる給電が必要です。

ここでいう「3Dコンテンツ」は、キャラクターやアバター、立体物の3Dモデル、3Dスキャンしたオブジェクトなど、奥行き情報を持つデータを使ったコンテンツを指します。

発売時には、株式会社Gugenkaが提供するデジタルフィギュアサービス「ホロモデル」などの対応アプリで楽しめます。

対応アプリは商品サイトやXYN(空間コンテンツ制作の支援を行うソフトウェア・ハードウェアが統合されたソリューション群)のWebサイト等でご案内します。

また、クリエイターや開発者はUnityプラグインやOpenXRに対応したSDKを使い、3Dモデルやモーションデータを組み込んだ「ELF-MN1」向けアプリを制作することもできます。

※WindowsでのELF-MN1表示は、ソニー公式の「Spatial Reality Display Settings」のインストールが必要です。詳しくはこちらをご確認ください。
https://xyn.sony.net/ja/developer/setup/spatial-reality-display-mini/setup-sr_runtime[リンク]

※Windowsでの表示方法詳細についてはこちらをご確認ください。
https://xyn.sony.net/ja/developer/setup/spatial-reality-display-mini/setup-srd[リンク]

ーー表示可能な3Dコンテンツには生成AIで自作したキャラクターも含まれますか?

越智:生成AIを活用して制作したキャラクターでも、3Dモデルなどの奥行き情報を持つデータとして用意し、「ELF-MN1」に対応したアプリケーションへ組み込めば、表示することは可能です。

一方、2Dの画像や動画、任意のAIキャラクターサービスをUSB-Cで接続するだけで、自動的に立体表示できるわけではありません。

表示には、「ELF-MN1」対応アプリ、またはUnityプラグインやOpenXRに対応したSDKを用いて開発したアプリケーションが必要です。

もしくは、「Deskrium」アプリを使用すれば、お手持ちの3Dコンテンツをすぐに表示することができます。対応のフォーマットはVRM、FBX、OBJ、glTF(.glb、.gltf)、PLY です。

※「Deskrium」アプリを含む「ELF-MN1」対応アプリ一覧はこちら
https://xyn.sony.net/ja/developer/others/spatial-reality-display-mini/app_selections[リンク]

ーー想定しているターゲット層は?

越智:主に二つの層を想定しています。一つは、3Dキャラクターやアバター、デジタルフィギュアなどの空間コンテンツを、日常のデスク上で身近に楽しみたいファンの皆様です。

もう一つは、XRや3DCG、3Dスキャンなどを活用して空間コンテンツを制作し、自分の作品を立体で鑑賞・発表したいクリエイターや開発者の皆様です。

対応アプリで気軽に楽しむ方から、SDKでオリジナル体験を開発する方まで、幅広くお使いいただくことを想定しています。

ーー「ELF-MN1」を存分に楽しむ使い方を教えいただけますか?

越智:まずは、デスクやサイドボードなど身近な場所に置き、「ホロモデル」等のデジタルフィギュア表示アプリで、お気に入りのキャラクターやデジタルフィギュアを飾ったり、「Animates」等のAIキャラチャットアプリをインストールして楽しんでいただきたいです。

「ELF-MN1」は、見る位置に合わせて映像が変化するため、左右に動いたり、近づいたり、覗き込んだりすると、キャラクターやオブジェクトが目の前に存在するような感覚を味わえます。

また、3Dスキャンした思い出の品やクリエイターの空間作品を鑑賞することもできます。「Deskrium」アプリを使用すれば、お手持ちの3Dコンテンツをすぐに表示することができます。

さらに、開発に関心のある方はUnityプラグインやOpenXRに対応したSDKを使い、動きや音声などを取り入れた自分だけのインタラクティブな体験づくりにも挑戦いただけます。

ーー「ELF-MN1」向けの3Dコンテンツを提供するパートナー企業やクリエイターは増えていきますか?

越智:現時点で、今後の具体的なパートナー名やコンテンツについてお伝えできることはありませんが、より多くの皆様に 「ELF-MN1」を楽しんでいただけるよう、パートナー企業やクリエイターの皆様との連携を通じて、対応コンテンツや体験の幅を広げていきたいと考えています。

「ホロモデル」のコンテンツラインアップについては、提供元であるGugenka様の公式情報をご確認ください。ソニーとしても、SDKの提供やクリエイターとの取り組みを通じて、新しい空間コンテンツが生まれ、楽しめる環境づくりを進めてまいります。

ーーありがとうございました。

製品概要
商品名:空間再現ディスプレイ
型名:ELF-MN1
発売日:2026年12月11日(金)
価格:オープン価格(市場推定価格:税込5万4000円前後)
製品ページ:https://www.sony.jp/spatial-reality-display/products/ELF-MN1/[リンク]

※画像提供:ソニー株式会社、株式会社Gugenka

(執筆者: 6PAC)

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