プログラマに絶対言っちゃいけないこと

プログラマに絶対言っちゃいけないこと

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

プログラマに絶対言っちゃいけないこと

この間「あっ、イラストレーターの○○さんですか! 私マジで超ファンなんですー!! 私にもなんか描いてくださいよ~。適当でいいんで! ササッと! そこらへんの紙とかでいいんで!」っていう、絵描きさんにぜったい言っちゃいけないことをすべて言い尽くしてる人を久しぶりに見て戦慄した。

2014年4月5日 『Twitter』
http://twitter.com/minenayuka/status/452351316958773248

プログラマ版に置き換えてみる。「あっ、スーパーエンジニアの○○さん、ちょうどいいところに!この値が0.9999なんですけど、1になるように直してくれませんかね。適当でいいんで!ササッと!簡単でしょ?○○さんならすぐできますよね」

・ 1にしろというが、それは表示だけを1にすればいいのか、内部の値(それは他の計算で使われるはず)も1にすべきなのか。表示だけ変更した場合、絶対いつか誰かが電卓で検算して、プログラムの動作がおかしいと言い出すはず。

・ 0.9999を1にするとは、正確に0.999900000の場合に1.0000000に置き換えろということなのか。

・ それとも小数点第○位で四捨五入などの丸め処理をしろというのか。

・ 丸め処理なら具体的にどの桁で四捨五入するのか。0.9なのか、0.99なのか、0.999なのか。

・ そもそもここに丸め処理を入れることが適切なのか。誤差の処理をいい加減にやると、全体の計算精度が維持できなくなるおそれがある。いつか絶対に電卓で(ry。どのような根拠をもって、小数点第○位で四捨五入するのが適切と主張しているのか。

・ こうした仕様変更を行う権限があなたにあるのか。

・ これを直したら、次は絶対「1.9999を2にしろ」と言ってくるに決まってる。

執筆:この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年04月09日時点のものです。

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