JAWBONEのリストバンド型活動量計『UP24』が国内で発売 Bluetoothを採用し通知機能と睡眠情報のリカバリーに対応
Bluetoothヘッドセットやスピーカーを開発・販売する米JAWBONE社は、リストバンド型の活動量計『UP』シリーズの新製品『UP24』を発表。国内では3月26日にアップルストアで発売したのを皮切りに、4月上旬から全国の家電量販店で販売を開始します。JAWBONE社から国際パートナー・製品開発部門の責任者であるヨーゲン・ノルディン氏が来日、プレス向けの説明会を開催。新機能のポイントについてお話を伺いました。
『UP』シリーズは、ブレスレットのように手首に装着して、日中は歩数や運動時間、睡眠時は眠りの深さや時間を計測・記録できる活動量計。本体からスマートフォンに転送したデータをiPhone/Androidアプリ『UP by Jawbone』で表示・管理できます。今回は『UP24』の『UP』から進化した機能とアプリの最新機能を中心に紹介していきます。
参考記事:
健康管理に睡眠と活動を記録 スマートフォン連動のリストバンド型デバイス『JAWBONE UP』は4月20日に国内発売へ
https://getnews.jp/archives/313886[リンク]
Bluetooth対応でリアルタイム同期が可能に
『UP24』の最大の進化のポイントは、Bluetoothで本体とアプリのデータ同期が可能になったこと。従来製品の『UP』は本体の3.5mmプラグをスマートフォンのイヤホンジャックに差し込んで同期する必要がありましたが、『UP24』ではBluetoothを介してリアルタイムに同期が可能になりました。
これにより、たとえば起床時に本体をスリープモードから通常モードに切り替えると、アプリ側で昨晩の睡眠状態を表示してくれるなどタイムリーなユーザーへの通知が可能になります。
本体には2.5mmプラグを搭載しますが、こちらは充電用途専用。付属の充電用USBコネクタに挿入して充電します。
通知機能を充実
上述したようにリアルタイムの通知が可能になり、起床時のほかにも運動後に運動の内容について通知してくれるほか、ユーザーが設定した目標に関連する通知もできようになりました。
たとえば1日1万歩を目標に設定すると、現在の達成度を通知してくれるほか、残り時間の間に達成のためにできることを示唆してくれたり、目標の達成をリアルタイムに通知してくれる機能が利用できます。これら通知はロック画面に表示が可能。
iOS向けアプリでは、ユーザーの行動を解析したうえでユーザーに特化したリマインダの表示を実現。たとえば、「寝る時間を30分早くしたら1日の歩数を伸ばすことができますよ。もっと早く寝ましょう」といった、ユーザーの行動に基づいたアドバイスを表示。ユーザーはそれに対して「今日は22時50分に寝る」と目標を設定し、22時50分が近づいたらアプリが就寝を促す――といった、ユーザーの目標設定と行動につながるアドバイスをしてくれます。
ボタンの押し忘れに対応した『スリープ・リカバリー』
アプリの最新版では、『スリープ・リカバリー』の機能を搭載。従来は就寝時に本体のボタンを押してスリープモードに切り替えるのを忘れると、後から睡眠時間のみが記録できたのですが、同機能により睡眠が「深い」「浅い」という睡眠の質に関する情報も後から記録できるようになりました。『UP24』では、アプリで睡眠時間を設定すると即座に睡眠の質に関する情報が同期して反映されるようになります。
本体は通常モードで動作していても、睡眠に関する情報を記録しているとのこと。ただし、スリープモードでは1分間隔で睡眠に関するデータを計測しているのに対して、通常モードではこれが5分間隔になっているため、正確な睡眠を記録するにはやはり本体のボタンを押してスリープモードに切り替えた方がよいそうです。
『UP24』はBluetooth Low Energyに対応 対応端末には注意
『UP24』は、スマートフォンとの通信にBluetooth Low Energyを採用しています。つまり、Bluetooth 3.0以前に対応している端末には対応していません。
iOSの端末では、『iPhone 4S』『iPhone 5』『iPhone 5s』、『iPod Touch』の第5世代、『iPad』の第3世代、『iPad Mini』『iPad Air』に対応。
Android端末はAndroid 4.3以降のOSが必要になるので、国内で使えるAndroidスマートフォンのごく一部しか対応していません。Androidユーザーは購入の前にJAWBONE社のサイトで対応端末を確認しておきましょう。
『UP24』の対応端末が限定されることについてはJAWBONE社も理解しており、従来製品の『UP』と『UP24』を「両方キープする」(ノルディン氏)とコメント。『UP24』は『UP』の後継製品ではなく、『UP』の対応端末も引き続き増やしていくとしています。
『UP24』はBluetoothを採用している分、バッテリーの持ちも『UP』と異なります。『UP24』の連続動作時間は最大7日間であるのに対して、『UP』は10日間。
持っている端末に対応していないという理由以外にも、ヘッドホンジャックを使ったシンプルな同期方法でよい、バッテリーの持ちを重視する、という人は今後も『UP』を選択することになりそうです。事実、「『UP24』が出ても『UP』の方がよいというユーザーがいる。うちの80歳になる母は『UP』を使っているよ」(ノルディン氏)とのこと。
日本人は睡眠が足りない?
『UP』の発売以来、6000億歩の歩数と6000万回の睡眠という膨大なユーザーデータを記録してきたという同社。取材では面白いデータを示してくれました。
米・英・独・仏・日・中・豪の7か国でデータを分析したところ、日本人の睡眠時間は平均5時間47分と7か国中のワーストを記録。歩数については英・豪に続く3位という結果だったそうです。うーん、毎日早く寝ようとは思ってるんですけどねえ……。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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