岡村靖幸も大ファンを公言する映画界の鬼才ホドロフスキー 『スペース☆ダンディ』チームからのコメントも

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『ホーリー・マウンテン』『サンタ・サングレ/聖なる血』などカルト的な人気を誇る、チリ出身の映画監督アレハンドロ・ホドロフスキー。漫画家・大友克洋氏と交流があると言われており、三池崇史監督の映画にコメントを寄せるなど、日本に対し造詣が深いと言われています。

6月にドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』、7月に23年ぶり(!)の 新作『リアリティのダンス』が連続公開、4 月には来日も決定しています。

公開、来日にさきがけ、ホドロフスキーの魅力に迫るフリーペーパー、 通称「ホドロフスキー新聞」のvol.2が完成し、先週最終回を迎え“おっさんホイホイ”アニメとして人気を博した『スペース☆ダンディ』チームの岡村靖幸さんと円城塔さんや、アニメ特撮研究家の氷川竜介さんらのコメントが到着しています。

【私はこう観た 〜ホドロフスキーのDUNE〜】

■岡村靖幸さんコメント

僕は、ホドロフスキーの大ファンなのです。実は最近、彼の Blue-ray作品が何枚か出たので、買い直したくらいです。彼の作品に関して、ちょっと調べてみたら日本で発表されてない作品が、まだ二作品あるんですね。このドキュメントを観て知ったのですが、絵コンテ、脚本は、ほぼ完成してたみたいで、あの配役、スタッフで制作していたら、いったいどうなっていたんでしょう? 考えただけで、ワクワクしてしまいます。

ダリ、ミック・ジャガー、ピンク・フロイド、etc。以前、テリー・ギリアムの完成しなかった映画のドキュメントを観たんですが、映画を作るためには、いくつもの越えなくてはいけない難関があるんですね。ましてや、こんな途方も無い作品…。しかし、この作品そして制作に関わろうとしたスタッフが、後に『エイリアン』を生み出したり、その後の優れた映画の雛形になったり、大きな影響を与えていて、それはとても素晴らしい事実だと思います。

■ヤマザキマリさんコメント

ピンク・フロイドにミック・ジャガー、BDの巨匠メビウス、世紀の画家サルバドール・ダリに大俳優オーソン・ウェルズ… 沸き出すイメージに駆り立てられるまま、超人的エネルギーを放出する各界の表現者達に、自分の作る映画に携わらないかと声をかけまくる。しかも資本経済のツールと化す事を拒み、カネに踊らされない真に自分が創りたい作品として、『スター・ウォーズ』以前にホドロフスキーが生み出そうと賢明になっていた幻のSF大作『DUNE』。

ハリウッドの映画業界をも恐れさせる強靭な精神力と、創作に対する闘魂意欲の詰まった巨大燃料タンクを抱えた、80歳半ばの芸術家の驚異的タフさは、この世に存在する、全ての表現者が知っておくべきものなのではないだろうか。実現できなかったという顛末も含めて『DUNE』は至上の大傑作であり、何よりもホドロフスキーの存在こそが宇宙のように壮大なSFなのだと感じさせられる、強壮作用満点の最高のドキュメンタリー作品。自分も死ぬまで突っ走ろうとしているこの人の生き様を目指したくなった。

■小島秀夫さんコメント

クリエーターの神髄とは「命にかえても作品を完成させること。未完では遺志を伝えようがない」。固くそう信じて、これまで物創りを続けてきた。だから、「未完の大作」として伝説にもなっているホドロフスキーの『DUNE』を題材にした本作の話を聞いた時、正直観たいとは思わなかった。ところがどうだ。撮影すらしていないのに、『DUNE』は完成しているではないか!どんなメイキングより、ドキュメンタリーより、勇気と感動を与えてくれる! ホドロフスキー・ファンのみならず、物創りに携わる者、物創りを目指す者必見の作品といえよう。これは『デューン/砂の惑星』で座礁した記録ではない。命からがら逃げ帰った制作者達による悔恨の愚痴でもない。「新たな魂の惑星」を目指したホドロフスキーとその同志達による、映画の未来を語る物語である。これは、ホドロフスキーそのものであり、ホドロフスキーの人生であり、ホドロフスキー作品『DUNE』だ。

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その他豪華著名人がホドロフスキーから受けた衝撃を語り、映画監督だけでなく、漫画の原作家やタロット研究家など多くの顔を持つ、謎の多いホドロフスキー監督の魅力に迫った「ホドロフスキー新聞」。映画館などでの設置のほか、作品公式サイトよりPDFでの配布も開始。近くに映画館が無い人でも楽しむ事が出来ます。円城塔さん、氷川竜介さんのコメントは今すぐ新聞をチェック!

また、4月26日にはホドロフスキーによる説法を聞き、坐禅を組むという異色のイベント「ホドロフスキーと100人坐禅大会」も開催。貴重な機会をお見逃し無く。

【“ホドロフスキー新聞”PDF を配布中!】
http://www.uplink.co.jp/jodorowsky/
(設置場所)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか、都内映画館など

【「ホドロフスキーと100人坐禅大会」開催!】

日時:2014年4月26日(土)13:30開場/14:00スタート/15:00終了予定
会場:世田谷区のお寺 ※詳細は当選者にのみ発表。
内容:坐禅、ホドロフスキーによる説法(テーマは「金と欲望」を予定)

■当選人数:15名様

■応募方法
下記の必要事項を明記のうえ、件名を【ホドロフスキー坐禅会/ガジェット通信】とし、Eメールにてご応募ください。

1:お名前
2:お電話番号
3:ご職業
4:性別
5:希望理由

■応募宛先
[email protected]

■応募締め切り
2014年4月16日(水)10:00
※当選の発表は、当選者のみメールにて4/18(金)18:00までに通知させていただきます。

■注意事項
※本イベントでは、マスコミ各社の取材による撮影や、スタッフによる記録撮影が行われ、各メディアにて放映・掲載される場合がございます。あらかじめご了承のうえ、ご応募ください。
※映画の上映はございません。
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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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