殺人ダニの繁殖を防ぐ掃除術

温度20度以上、湿度60~70%以上はダニ繁殖に最適な環境

殺人ダニの繁殖を防ぐ掃除術

死に至るウイルスを持ったダニが全国各地で見つかり、これまでに死亡者も出ています。これからの季節に向けて注意が必要です。ダニが最も発生する時期は、ジメジメとした梅雨の季節です。高気密高断熱の最近の家は、ダニにとって居心地抜群。温度20度以上、湿度60~70%以上になると繁殖に最適な環境になり、ダニの発育が活発になります。梅雨でなくても、暖房や加湿器で条件がそろうと、ダニ繁殖の環境を作ってしまうことになります。

また、ホコリ1gの中にダニは1000匹いると言われています。30匹のダニがわずか1か月で成虫になり、2~3か月の寿命の間に50~100個以上の卵を産み、約10週間で1万匹にも繁殖するそうです。ダニが卵を産むのは、潜める所です。カーペット、畳、寝具は格好の場所。ぬいぐるみ、布製のソファー、ペットも要注意です。完全に除去することはできないにしろ、できる限り家からダニを追い出しましょう。

湿度を下げて、小まめに掃除機をかける。ダニ退治のポイントは?

(1)湿度を下げる。
湿度が55%以下になるとダニは生きていけません。冬の晴れた日の外の湿度くらいです。空気が停滞すると湿度は上がるので、小まめに換気をしましょう。押し入れ、クローゼット、タンスなどは湿度が高いため、ダニにとっては良い環境。ドアや引き出しを開けて換気をしましょう。スノコなどを敷いておくのも効果的です。布団類は使用後すぐには収納しないで、なるべく天日干しや布団乾燥機にかけてから入れるようにしましょう。

(2)小まめに掃除機をかける。
人のフケやアカ、食べ物のカスなどがダニのエサ。掃除機で取り除きます。1平方メートルを1分くらいでゆっくりとかけます。同一方向ばかりでなく、縦横斜めとかけましょう。早くかけるとゴミを残してしまいます。

ここで大事なのは、掃除機をかけるタイミングです。掃除機をかける前に、ワイパーやモップなどでホコリやゴミを取り除いてから掃除機をかけます。この際、床の目に沿ってかましょう。最初に掃除機をかけてしまうと、ホコリを舞い上がらせてしまって、取り残しが出てしまいます。ワイパーなどでほこりを取り除いておくころで、取り残しの量を最小限に食い止めることができます。掃除機の後は、ふき掃除をしましょう。

(3)洗えるものは洗う。ダニが発生するものは置かない。
布団類は丸洗いできるものは定期的に洗いましょう。ぬいぐるみもダニが好むものです。天日に干すか、定期的に洗いましょう。掃除機で吸い取るのも効果的です。また、カーテンも定期的に洗いましょう。ソファーは革製の物に、カーテンは薄手のものに替えるのも良いでしょう。

また、洗濯物を部屋干しすると、湿度を上げてしまうのでできれば避けたいところです。そして、家具と壁の間は、結露などで湿気がこもるので、間を5cmくらいあけることで風通しがよくなり、ダニ発生を抑えられます。これらのポイントを押さえて、快適な空間を手に入れましょう。

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