バレンタインラーメン・メキシコ風チョコ入りラーメンに挑戦!

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この時期になると、チョコレート入りラーメンというのが日本の流行になりつつあるような気がします。それにしても、発案者は思いきったものですよね。確かに、お味噌などにチョコを入れると風味や舌ざわりがマイルドになりそうな予感はなんとなくします。人によってはラーメンにチョコをいれるなんて! ……と思われるかもしれませんが、カレーに入れるというのも一部では常識になりつつあるようですし、味見しないまま視野を開拓しないのはもったいない。

市ヶ谷にある『麺や庄の』というお店で、本日(2月10日)より発売中のチョコつけ麺『Mole de tuke men』(モーレ デ つけめん)。去年はタイ風だったようですが、今年はメキシコ風だそうです。数々のカップ麺を食べてきた私ですが、チョコ入りラーメンを食べるのは人生初めて。しかもメキシコ風とはどのようなものか。『日本一インスタントラーメンを食べる女』の麻布台綾子さんと一緒に行ってみました。

出てきたのはまさにラーメンの域を超えた、インターナショナルつけ麺でした。大きいプレートの上に乗っているのは、刻み海苔がのせられた太麺と、とろりとした黄身が印象的な味付け卵、その横には、普通なら絶対にあり得ない、タコスチップスと盛り沢山の新鮮なトマトに、レタス、そして一瞬カレーに見えるが、隅っこの茶色のタレがチョコレートのようです。

ごろんとチキンも入って、具だくさん! そして本日の主役を抑える勢いでインパクト強かったのが、緑色のつけダレ。最初、抹茶が出てきたなぁと油断して飲みそうになったら、なんとアボカドのタレでした。チョコの存在はどこ吹く風。この美しい緑に目が釘付けです。

期待と不安が入り混じる中、おそるおそる口に運ぶと、あら不思議。しっかりと日本ラーメンの枠に納まりつつ、これまでにない華やかな風味が口中に充満します。アボカドのタレは、もっとねっとりとしたのを想像していたんですが、秘伝のダシと調和され、ほどよくサラリとして太麺に良く絡みます。アボカドだけど、アボカドじゃないというミステリー。トンガリ麦藁帽子と和服の融合。これまでに食べたことがない、目からうろこの旨さです。これはクセになりそう!

そういえば、麺にはチョコダレが絡んでいて、食べてるうちにアボカドとチョコが混ざり、さらに風味豊かになっていくようです。しかし、これではチョコの味がよくわからない。そこで単体で食べてみることにしたのですが、残念ながら想像していた「チョコそのまんま」ではありませんでした。さすがに、ちゃんと調理されていて、チョコの風味がほのかに漂ったカレー風味に近い。

ちなみに、スープに入れたタコスチップは、少々ふやけ気味になりつつも、サクサクとした食感が心地良いです。さらにトマトやレタスを入れることで、より爽やかに異国の風を満喫することができるでしょう。3月までやっているようなので、ぜひ一度ご賞味あれ♪

麺を完食したあとで、店長オススメの雑炊を食べてみることにしました。出てきたのは「かつおだし」の雑炊。褐色の透き通ったスープに入ったご飯を見ていると、今さっき食べたばかりなのに食欲が出てくるから不思議。この美しい和文化を、思い切ってドボドボとハデな南米文化に投入。これまで旨い旨いと味わってきたのが嘘のよう! 一段と繊細になり、味わい深い一級品のできあがりです。ああ、素晴らしき、文化の融合。自慢の胃袋をお持ちの方は、ぜひシメを楽しんで頂きたい。

『Mole de tuke men』(980円)
『かつおだしの雑炊』(100円)
「麺や 庄の」新宿区市谷左内町、TEL 03-3267-2955
営業時間は、昼=11時~15時、夜=17時30分~22時(土曜は昼の営業のみ)。
日曜・祝日定休。
 
 
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