マスク着用、ビジネスシーンではアリ?

ここ数年で市民権を得たマスク。ビジネスマナーとして適切か?

マスク着用、ビジネスシーンではアリ?

花粉症や、インフルエンザに代表される感染症などの流行を背景に、ここ数年で確実に市民権を得ているマスク。特に冬から春にかけては、道行く人の約半数近くがマスクを着用しています。厚生労働省は昨年12月に「咳エチケット」を発表。飛沫感染予防にマスク着用を奨励していることもマスクの普及に影響を与えています。

では、ビジネスシーンでも許されるのかというと、答えはNOです。たとえ通勤時にマスクをしていたとしても、「原則として社内では外すべき」と心得ましょう。医療関係者を除き、接客業はもちろん、他業種においてもNGです。

マスクをしていると、顔半分が覆われるので表情がわかりづらくなります。また、言葉が不明瞭になるので聞き取りづらくなります。このため、コミュニケーションを遮断している印象を与えてしまい、相手に対して失礼です。特に上司、目上の人、顧客と話す際のマスクは厳禁です。電話応対やプレゼンテーションのときも、自分が伝えたいことが確実に伝わらない危険性があるので、マスクは外しましょう。

マスク着用を余儀なくされる場合にも、周囲に対して配慮を

マスクを着用するのには、大きく分けて2つの理由があります。「自己防衛」と「他者への配慮」です。「自己防衛」は、「周囲からうつされないために」という予防の場合。「他者への配慮」は、「自身の病気を周囲にうつさないために」という拡散防止の場合です。ほかにも、「人と距離を置きたい」「話しかけないでほしい」など、心理的な理由でマスクを着用することがあります。

ビジネスシーンでのマスク着用が例外的に許されるのは、「他者への配慮」の場合です。体調が悪ければ回復するまで休むのが本来のあり方ですが、現実はそういうわけにもいきません。せきやくしゃみなどが原因で周囲の人に感染するのを予防し、かつ不快感を与えるのを最小限に抑えるためにマスクを着用します。ただし、そのときも、最初に「うつしてしまうと申し訳ありませんので」と一言添える心づかいが必要です。

先にも述べたように、ビジネスシーンではマスクはNGです。この原則を理解していれば、マスク着用を余儀なくされる場合にも、周囲に対し一歩下がる配慮ができるというもの。「体調が悪いのだから仕方がない」といった態度ではなく、「マスクを着用していて申し訳ございません」という気持ちが大事です。

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