飛来シーズン迎える黄砂・花粉、徹底除去する掃除術
黄砂・花粉を家に入れない。換気は窓は狭く開けて短時間で
部屋の空気の汚れの原因は様々ですが、これからの季節の天敵は「黄砂」「花粉」です。3~5月に飛来のピークを迎え、中でも4月が一番多い時期だと言われています。特にアジアに近い九州では、2000年以降、黄砂の観測回数が増えています。今から対策をし、黄砂・花粉を家に入れない習慣を身に付けておきましょう。
春になるにつれ、空気の入れ替えも頻繁にしたくなりますが、要注意です。花粉の侵入量は、レースのカーテンもない状態で窓を全開にして換気すると、約1000万個にも上ります。窓を開ける幅を10cm程にすると、4分の1にまで減少するそうです(環境省「花粉症環境保健マニュアルより引用」)。窓は狭く開けて、短時間で換気することをオススメします。24時間換気設備がある家では、窓を開けずに換気すると良いでしょう。一日の中で飛散が多い時間帯は「11時から14時」と「17時から19時」だそうです。この間は洗濯物を外に干すのはあきらめて、部屋干しにしましょう。外干ししたいときは、上記の時間帯を避けて「夜21時から朝10時」の間に干すようにしてください。
また、衣類に付着した黄砂・花粉を家に持ち込んでしまうこともあります。帰宅時に玄関前で取り除いてから家に入る習慣をつけましょう。衣類に付いた花粉・黄砂はブラシ等で軽くブラッシング。また、髪の毛にも付着していますので、軽く手で払うようにしましょう。
黄砂・花粉は夜、床に降りる。朝一番にドライシートで除去を
とはいっても、完全にシャットアウトするのは至難の業。家の中に入り込んだ黄砂・花粉は、掃除をして徹底的に取り除きましょう。舞い上がっている黄砂・花粉は埃と同じで、夜、寝静まっているときに、8~9時間かけて床に降りてきます。家族が起きて活動を始めると、また舞い上がってしまいます。湿気を含ませることで下に落ちるため、空気が乾燥する日中より朝の方が掃除がしやすいでしょう。乾燥している日は、室内湿度を50~60%にして掃除すると効果的です。
具体的な掃除方法ですが、朝一番にドライシートで床をふき取ります。そのあとに、照明器具やタンスの上など部屋の上の方から、TVの周りなど下の方に向かってふき取ってください。このとき、ハンディモップなどを使用すると良いでしょう。それから、掃除機をかけます。最初に掃除機をかけないのは、床に舞い降りている黄砂・花粉を掃除機で舞い上がらせてしまうことを防ぐためです。仕上げに雑巾で拭き掃除をしましょう。
その他、エアコンの吹き出し口や、取り外して洗濯できるカーテンは定期的に洗って黄砂・花粉を取り除きましょう。また、畳の目にも意外と入り込んでいます。目に沿ってゆっくりと掃除機をかけます。 そして、忘れがちなのが網戸です。網戸に新聞紙を張り付けて、掃除機で吸い取ります。掃除機で取れない細かいところはブラシで払いましょう。さらに、固く絞った雑巾で拭いてください。
「家に入れない」を意識し、徹底的に取り除く。手間はかかるかもしれませんが、家族の健康のためにも掃除を楽しみながら取り組みましょう。
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