音楽を楽しんじゃおう!音と光が美しい『TENORI-ON』

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音楽を演奏する人にあこがれを感じたことはないでしょうか。ギターやドラム、サックス、バイオリン、キーボード、パソコンを駆使して音楽を作る人へのあこがれ……。そんな気持ちはあるけれどもなかなか楽器はハードルが高いと思っているあなた、楽器はやっているけどぜんぜん上達しなくてくじけそうになっているあなた、そんなあなたにいいものを紹介しちゃいますよ。

記者も数々の楽器に手をつけては挫折(ざせつ)を繰り返していました。かっこよく演奏できるのはいつの日やら……ふぅ。「簡単で、見た目もきれいで、音楽を楽しめるようなそんな都合のいい楽器ないかな、光ったりするとステキだよね。ふふふ。」なんて、会社のデスクで怪しく独り言をつぶやきながら検索してひっかかったのがこれ。

YAMAHAの『TENORI-ON』

『TENORI-ON』公式サイトを見ると
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メディアアーティスト岩井俊雄とヤマハとのコラボレーションによって制作された21世紀の音楽インターフェース。16×16個のLEDボタンを使って、音楽の知識がなくても視覚的・直感的に作曲/演奏することが可能です。
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※『TENORI-ON』公式サイト「製品情報/コンセプト」より引用
http://www.yamaha.co.jp/tenori-on/what/#a01

なにやら見た目もおもしろそう。「音楽の知識がなくても視覚的・直感的に作曲/演奏することが可能」とあります。マジっすか!これはもしや私の求めていたものではっ。

さっそくヤマハさんに借用を依頼。『TENORI-ON』には、下記の2つの機種があるのですが、グレードの高いTNR-Wをお借りできることになりました!ヤマハさん太っ腹!ステキ!

・TNR-W(テノリオン ホワイトLED)

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 ・フレーム:銀色の強度と重厚感のあるマグネシウム製
 ・LED:表裏両面に白色LEDが埋め込まれ、演奏をオーディエンスに見せることが出来る
 ・電源:AC電源、電池
 ・Amazon価格(2010/03/13現在):10万8900円

・TNR-O(テノリオン オレンジLED)

tnr-o_furi11

 ・フレーム:白いプラスチック製
 ・LED:片面のみオレンジ色のLED
 ・電源:AC電源のみ
 ・Amazon価格(2010/03/13現在): 6万2820円

数日後、『TENORI-ON(TNR-W)』がわが社に到着。ワクワクしながら開封してみました。
「おぉー、なんだかおもしろそう。きれい。」
どういうものかは、だいたい把握していましたが、実物を見ると予想以上でうれしくなっちゃいますね。

簡易マニュアルと公式サイトの情報を見ながら、さっそく操作してみましょう。
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TENORI-ONには、LEDボタンの操作方法および発音/発光のしかたが異なる6種類のプログラムが用意されています。これらのプログラムを演奏モード(もしくは単にモード)と呼びます。TENORI-ONでは、これら複数の演奏モードを同時に駆使し、音を重ね合わせて鳴らすことで、豊かな音楽表現が可能となります。
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※『TENORI-ON』公式サイト「製品情報/演奏方法/モード」より引用
http://www.yamaha.co.jp/tenori-on/features/index.html#a01

演奏モードにはScore(スコア)モード、Random(ランダム)モード、Draw (ドロー)モード、Bounce (バウンス)モード、Push (プッシュ)モード、Solo (ソロ)モードがあります。モードと押し方によって、演奏の規則性がそれぞれ大きく変わってくるので、それぞれの特徴を生かした演奏やパフォーマンスをすることが出来ます(前出の公式サイトの動画は非常にわかりやすいのでオススメですよ)。

中でも一番簡単で直感的に演奏できそうな「Score(スコア)モード」を試してみます。電源ON!左から右へ4コのボタンを光らせながらループインジケーターが移動しています。

実際にボタンを操作してみましょう。長押しするとそのボタンが点灯したままになり、そこをループインジケータが通ると、ボタンの周りが光って、そのボタンに割り当てた音がでます。おぉー!適当にボタンをどんどん押してみますね。光が複数になると更にステキ。

光る!!ここがやっぱりポイントですね。きれいだなぁ。目でも楽しめるというところがすごくいいです。違う音をどんどん重ねていくこともできます。お、だんだん音楽らしくなってきた。楽しい。

この『TENORI-ON』のすごいところは、適当に押して光の音符を並べても、”ベーシックな音楽のきまり”に従った形で演奏されるところ。操作する人間に音楽の知識が無くても、それっぽいリズムと音階で曲的なものが出来てしまうのです。もちろん、音楽に詳しい人が使ったら更にそのポテンシャルが引き出せることは言うまでもありません。

……時間を忘れて、しばし夢中になる記者。「まずいっ!」と気づくも既に夕暮れ。上司の目が怖い……。

– 感想まとめ
新しいインタフェースであることからか、サイトには操作方法などが動画でわかりやすく掲載されています。これらの動画と簡易マニュアルを見るだけで、楽器の演奏が下手な私でも、なんとなく音楽らしいものができちゃいました。これなら小さいお子さんでも楽しめそうです。

なんといっても光るLEDが美しい!暗いところで演奏すると更にその美しさに浸ることができます。

少し高価ですが、『TENORI-ON(TNR-W)』は自分に向いている側だけでなく、反対側のLEDも光るので、ステージでの演奏にはこちらの方がオススメ(電池で稼働するというところもステージ向き)。

ステージでの演奏までは考えていないなら、価格が約半分ということもあり『TENORI-ON(TNR-O)』が良いのではないでしょうか。光る面が片面だけということと、電池稼働ができないということを除けば、機能は全て『TENORI-ON(TNR-W)』と同じで十分に楽しめます。

アーティストによる演奏もYouTubeにいくつかアップされています。気に入っちゃったのがこちら!こんな風に演奏しながら歌えるようになりたいですね。
『little boots』「READY FOR THE FUN!!! hot chip tenorion cover」
http://www.youtube.com/profile?user=littlebootsvideos#p/u/28/N6tLRCDqJ2c

平成20年度(第12回)文化庁メディア芸術祭でエンターテインメント部門大賞を受賞し、ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに選定されているという『TENORI-ON』。現在、東京都現代美術館で開催されている「サイバーアーツジャパン-アルスエレクトロニカの30年」展にも展示されているようです。興味がある方はこちらにもぜひ!

展覧会名: 「サイバーアーツジャパン-アルスエレクトロニカの30年」展
開催場所: 東京都現代美術館 (東京都江東区三好4-1-1)
開催期間: 2010年2月2日(火)~2010年3月22日(月・振休)
展示機種: TNR-W および TNR-O
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/cyberarts/

楽譜が読めないという人も、楽器が苦手だという人も、楽器の演奏が初めてな人も、音楽を楽しんじゃいましょう。とりあえず、『Amazon』の「ほしいものリスト」にポチッと入れてみた記者でした。

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