【隣接世界】緊急時空柱ボタン
今回の訪問先は、こちらの世界より時空柱に関する研究が進んでいる隣接世界で、目的は相互技術交換だった。
この写真の機器は、街の至る所に見られる「緊急時空柱ボタン」と呼ばれるものである。ある一定の法則に従い、規則的に配置されているが、こちらの世界には存在しないものである。平たく言えば時空柱の移動に失敗した場合に使うものらしい。下の記号はその際の鍵となる現在時空柱の座標とのことだが、こちらの世界の分類法と違うため、少なくとも我々が直感的に使うのは難しそうだ。
こちらの世界には緊急時空柱ボタンが無く、このような時空柱座標記号も使用していないと現地人に話したところ、逆に驚かれてしまった。「失敗した時にどう対処するのか」と。確かにそのとおりだ。
※この連載は著者がつくりだした「架空世界」の様子を画像と共に紹介するという趣旨のものです。画像と文章で表現された世界は実在しません。
架空紙幣作家。4歳の頃、聖徳太子の一万円札の美しさに心を奪われ、紙幣デザインフェチとなる。現在では架空紙幣創作のほか、架空新聞記事、架空広告、合成写真を用いた隣接世界訪問写真などを創作している。
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