「自分で物語を作ってみて」米国の絵本作家の想い

「自分で物語を作ってみて」米国の絵本作家の想い
 今、米国で100万部を超える人気シリーズの絵本がある。それが『セサミ・ストリート』の放送作家でもあるモー・ウィレムズ氏が描く「ぞうさんぶたさんシリーズ絵本」だ。

 そのシリーズの一作である『そとであそびますよ』(モー・ウィレムズ/著、落合恵子/翻訳、クレヨンハウス/刊)の登場キャラクターは、しっかりもので、まじめなゾウのジェラルドとうっかりもので、やんちゃなブタのピギー。体の大きさも性格も違うけれど、仲良しのふたりだ。

 外で遊ぶことを楽しみにしていたジェラルドとピギーだったが、雨が降ってきてしまう。「あめなんてだいっきらーい!」とピギーは悲しむが、ジェラルドはとっておきの方法でなぐさめる。ミミズたちが雨の中でも元気に遊んでいるのを見たふたりは、走って、スキップして、ジャンプして雨の中でも元気に遊ぶ。雨でも、晴れでも、仲良く遊ぶジェラルドとピギーは微笑ましく、性格の異なるふたりの会話はおもしろい。

 この「ぞうさんぶたさんシリーズ絵本」は、ニューヨークタイムズ・ベストセラーやドクター・スース賞にたびたび選出されている。日本でも『そとであそびますよ』のほかに、『あたまのうえにとりがいますよ』『とびたいぶたですよ』『パーティーによばれましたよ』が刊行されている。

 「自分たちのジェラルド&ピギーの冒険を考えついたなら、そのおもしろいお話を描いてみてください。描きやすいように、ジェラルドもピギーも、丸い形を集めてくっつけただけの簡単な絵にしましたよ。」と、モー・ウィレムズ氏は語る。
 読んで、見て、楽しむだけではなく、描いて物語を創って楽しむのも面白いだろう。親子で楽しみたい絵本だ。
(新刊JP編集部)



(新刊JP)記事関連リンク
子どもの心を育てる絵本とは?
『すーちゃん』著者の忘れられない絵本とは?
実話をモチーフにした“親子の絵本”

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 「自分で物語を作ってみて」米国の絵本作家の想い

新刊JP

ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

記事ランキング