第一印象を格段にアップさせる秘訣
会った瞬間から、その人と自分の共通点を探す
進学や就職、異動、転職など、春は新しい環境がスタートする季節。初めて会う人には、良い第一印象を与えたいものです。では、あなたが会った瞬間、「この人、良い感じだな」と思うのはどんな人ですか?「笑顔がある、清潔感、安心感、やさしそう」。さまざまな表現がありますが、一言でいうと「信頼できそう」ということではないでしょうか。逆に、「信頼できなさそう」「なんとなく得体が知れない」と感じる人とは、誰も「知り合いや友だちになりたい」と思いません。そのような人の話には興味を持つことができず、聞き流されてしまいます。どれだけ素敵な話し方で立派な話をしても心に届かないでしょう。
では、会ってすぐの短い時間に「信頼できそう」と思ってもらうには、どうすれば良いのでしょうか?それには、自分から相手に興味を持つことです。具体的には、「自分と似たところはどこかな?」と、会った瞬間からその人と自分の共通点を探しましょう。この瞬間に、自分の中にある心のシャッターが上がります。
心の垣根の高さは相手に伝わる。相違点を探すことで距離が広がる
子どもの頃、新学期が始まると「転校生がやってきた」という経験は誰でもあると思います。その時、「どんな子だろう、仲良くなれるかな?」と、ドキドキしながら、その子の自己紹介を聞きませんでしたか?そして、「何か共通点はないかな?」と探し、特になくても無理やり「一緒だね!」と、仲良くなろうとしなかったでしょうか?子どもに心の垣根はありません。共通点を見つけることで一気に距離が縮まり、もうすっかり以前からの友だちのようになれます。大人になると色々な利害もあって、多かれ少なかれ初対面は緊張します。無意識に自分を守る意識が働きます。その意識が「共通点」ではなく「相違点」を探してしまい、相手との心の距離を広げてしまいます。
心の垣根の高さは、言葉や表情で相手に伝わるものです。心のシャッターを上げた状態で話を始めると、相手は興味を持って話を「聴いて」くれます。「聞く」ではなく「聴く」です。「聴く」は、「14(十四)の心で聴く」と書きます。あなたのことを認め、心から話を「聴く」姿勢になります。
初対面の人との話は、まずお互いの自己紹介から始まります。上手に話そうと思う必要はありません。声は見えないギフトと同じ。相手にプレゼントを届ける気持ちで話をしてみてください。ぼそぼそと聞き取りにくい小さな声ではなく、自ずと相手に届く声で「しっかりと話そう」と意識するはずです。
必ずフルネームで名乗っていますか?
自己紹介のとき、案外、名字だけを名乗る人が多いのです。特に名刺交換の時など、添える言葉は「名字だけ」という人を見ると「もったいないなぁ」と思います。名前をフルネームで名乗り、「よろしくお願いします」と言うだけなら15秒。この時間に心を込めることができたのなら、たとえそのあとに話をする時間がなくてもしっかりと相手の心に残り、「もっと話してみたい」という余韻につながります。
初対面で相手の人に好印象を与える話し方のポイントをまとめると以下の通りです。
(1)会ってすぐ「信頼関係」を築く。
(2)笑顔で話す。
(3)自分らしく、明るく明瞭な話し方をする。
(4)自分の名前をフルネームで伝える。
(5)自分が何者かを「聴き手」が興味ある内容で簡潔に話す。
この5つを意識してみるだけで、あなたの印象は格段にアップします。相手にまた会いたいと思ってもらうことができて、次につながる「ご縁」が広がります。
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