世界各国で軒並みの高評価 オリンパスのハイエンドミラーレス一眼『OM-D E-M1』レビュー
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CSKAモスクワからACミランへの移籍が決定し、世界を舞台に活躍するサッカー選手の本田圭佑氏。彼がイメージキャラクターを務めるオリンパスのミラーレス一眼『OM-D』シリーズのフラッグシップモデル『OM-D E-M1』が、世界各国のカメラ誌などで高い評価を受けています。世界がうなった『OM-D E-M1』のレビューをお届けします。
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本田選手を起用した『OM-D』のキャンペーンでは、本人に『OM-D』を触ってもらってコメントしてもらうインタビュー動画が公開されています。
OLYMPUS「OM-D」×本田圭佑インタビュー(YouTube)
http://youtu.be/6u-WIqSov9k
「軽いですよね」「コンパクトだし持ちやすい」と『OM-D』を手にした感想を語る本田選手。今までは撮られる側として意識していたカメラを自分で持ち歩き、今後は試合や遠征先での風景を撮って記憶に残していきたいと語ります。
この『OM-D』のフラッグシップモデルである『OM-D E-M1』は、カメラ専門誌『日本カメラ』の2013年ベストカメラに選ばれたほか、海外でも独『foto MAGAZIN』の評価で1位の91%、『DPReview』の評価で84%のGOLD、仏『Chasseur d’Images』で5つ星、シンガポールの大手新聞『The Straits Times』の「Digital Life」部門でEditors Choice Awardを獲得するなど、軒並みの高評価。世界で活躍する本田選手のイメージとシンクロしてきますね。
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さて、編集部に届いた『OM-D E-M1』。ボディと『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』レンズをお借りしました。
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まず手にして驚くのが軽さとコンパクトさ。ボディはバッテリーとメモリーカード込みで約497グラムと軽量で薄型。でも右手で持つグリップは大きく前面にせり出しているので、ホールド感は抜群です。外観はメカっぽい直線的なデザインと、クラシックなカメラらしいデザインが共存しています。


タッチパネルで3.0型のバリアングルモニターを搭載していますが、特徴的なのは236万ドットと高精細な電子ビューファインダー(EVF)。一眼レフ同様の感覚で使うことができます。EVFと背面モニターはアイセンサーにより自動で切り替えが可能。EVFをのぞけばEVFに切り替わります。
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
操作系もなかなかユニーク。撮影モードを切り替えるダイヤルのほかに、人差し指で操作するシャッターボタンの周りと親指で操作できる手前側の2つのダイヤルを搭載し、「絞り/シャッター速度」「露出補正」「ISO感度」「ホワイトバランス」を、EVFをのぞいたまま直接操作することができます。ダイヤルに割り当てる操作はファンクションレバーで切り替えが可能。この2つのボタンは色相や彩度の調整、ハイライトとシャドーの調整などができる『クリエイティブコントロール』にも対応し、作画意図を任意に反映します。
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左手で操作できる電源レバーに付属のボタンは、HDRや連写、タイマーの設定ができるボタンとオートフォーカス設定を切り替えるボタンに分かれています。EVFをのぞいて構えた状態のまま、上記のダイヤルと合わせて自由に設定ができるのが魅力です。
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『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』レンズはギアを排除したリニアモーター駆動で、オートフォーカス動作が高速かつ、とても静か。フォーカスリングを手前に引くと、瞬時にマニュアルフォーカスに切り替わる『マニュアルフォーカスクラッチ機構』を搭載。こだわりの絵づくりにも対応します。ボディと同様に、防じん・防滴と耐低温に対応。
編集部スタッフが使ってみた印象は次の通り。
・EVFの映像は鮮明。撮れる絵がそのまま表示される安心感。5軸対応手ぶれ補正も強力に働いているのを感じた。EVFにありがちだった微妙なレスポンスの悪さもなく、一眼レフに慣れた人間にとっても違和感なく撮影に専念できた
・オートフォーカスがとにかく早い。体感的には、まばたきをしているぐらいの間でフォーカスが合う
・ファンクションボタンとダイヤルの配置が秀逸。過去のEシリーズで培ったノウハウが生かされていると感じた
・暗部のノイズの少なさと解像度の高さは特筆できる。潰れがちな影の部分もきちんと描画している。この画質、秒間12コマの連写に加えてこの機動性の高さはかなり魅力的
・コンデジ派だけど、このコンパクトさでこれだけの解像感が得られるなら、ちょっと気持ちが揺らぐ
・久しぶりに購買意欲を揺さぶられる製品。マウントチェンジも辞さないポテンシャルがあると感じた1台。各地での高評価も納得
編集部でもなかなか高評価の『OM-D E-M1』。店頭で見かけたら実際に触って、その魅力を確かめてみてはいかが。
OM-D スペシャルサイト
http://cameras.olympus.com/ja-jp/omd
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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