専用スタジアム建設に消極的!? 松井広島市長「サンフレッチェは2位でいい」発言にJサポーターがブーイング

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2013年12月7日の最終節で遂に優勝が決定するサッカーJリーグディビジョン1(J1)。現在首位の横浜Fマリノスを勝ち点差2で追うサンフレッチェ広島ですが、ホームタウンの広島市の松井一實市長が「サンフレッチェは2位でいい」と発言したという情報がネットで流れ波紋を呼んでいます。

きっかけとなったのが、サンフレッチェで企画・広報部長を務める森脇豊一郎氏の『Facebook』の投稿。それによると、2013年12月3日の広島写真記者クラブ懇親会に来賓として出席した松井市長が、「カープはCS進出に満足せず優勝してください。サンフレッチェは、優勝されるとスタジアム問題が土俵際に追い込まれるので、2位でいい」とスピーチしたといいます。
会場には50人以上のマスコミのほか森脇氏をはじめとする関係者も出席していたとのこと。森脇氏は事実と個人の感想として「たとえ思っていても公の場で発言するのは明らかにおかしいです」「松井市長の発言を目の前で聞いて、屈辱。怒りで腸が煮え繰り返ると同時に、悲しくて涙が出そうになりました」と述べています。
この投稿は200を超える「いいね!」と120件以上のシェアが集まり、「ありえない」「ひどすぎる」といったコメントがサンフレッチェだけでなく他のJチームのサポーターからも寄せられています。
また、サンフレッチェやプロ野球・広島カープを追っているキャスター・ライターの田辺一球氏( @tanabeikkyuu )も松井市長の”暴言”を『Twitter』に投稿。こちらも500件以上リツイート(RT)されています。

サンフレッチェが現在使用している広島広域公園のエディオンスタジアムは市内からの交通アクセスが悪く、サッカー関係者の間で専用スタジアムの建設を求める声が上がっており、建設賛成の署名も30万人以上集まっています。
一方、広島市は2013年6月に市民球場跡地の利用を巡った調査費を、緑地・文化施設案は870万円に対してスポーツ複合施設案は125000円とする予算案を計上。議会より「不平等」として否決されるなど、建設に消極的な態度を隠せずにいます。松井市長も「サンフレッチェが3回優勝すれば専用スタジアムができる」といった発言をしていることもあり、本当に優勝してもらっては困るという本音が出てしまったというところでしょうか。

J1最終節は鹿島アントラーズとアウェーで対戦するサンフレッチェ。大一番を迎えて、現地観戦できないサポーターに向けた『スカパー!』のパブリックビューイングが、市民球場跡地での開催予定となっています。今回の松井市長の発言を受けて、選手・監督・スタッフだけでなくサポーターのモチベーションにどのような影響があるのか、注目が集まりそうです。

『サンフレッチェ広島オフィシャルマガジン紫熊倶楽部』の森脇氏の投稿
http://www.facebook.com/sigmaclub2000/posts/626523277403982

ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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