湘南生活のすすめ その1
今回はkingmayummyさんのブログ『synesthesia』からご寄稿いただきました。
湘南生活のすすめ その1
(画像が見られない方は下記URLからご覧ください)
https://px1img.getnews.jp/img/archives/2013/11/214.jpg
湘南に移住しました。
海まで数百メートルの一軒家。
ずっと憧れていた湘南暮らし。
麻布十番での生活から、いろんなことが変わりました。
コンビニもスーパーも10分弱歩かないと無いし。
夜中にふらっと行けるモレスクとかオーギャマンみたいなビストロは無いし。
小田急江の島線は通勤時間帯でも10分に1本、江の電も12分に1本というゆるさ。
そして家の中はSoftbankのLTE/4Gが入らない。
「西麻布でしこたま飲んでタクシー乗って5分で家」とかもはや魔法だし。
東海道線に乗りふと気づくと小田原までワープすることだってある。
こないだなんて朝5時に品川から東海道線下りに乗ったのに、気づいたら朝8時で新橋で東海道線上り車両の中にいました。
今まで異国の風習のように思っていた「終電」の存在が、高く厚い壁として君臨するのがここ湘南です。
それでも、日々とても楽しいです。
空はとても広くて、海は毎日ちがう表情だし。
家のテラスや縁側でさくっとBBQをしたり、起き抜けに外でぽやんとコーヒーを飲んだり。
砂浜で本を読んだり。
水平線に沈む夕日を見ながらビールを飲んだり。
通りすがりの知らないオッサンと波について話したり。
都心では住めないような大きなおうちに住めたり。
キッチンが広いから料理の楽しみが増えたり。
鎌倉には走っていけるし、箱根も車で40分。
ふらっと温泉にも行けたり。
不便なことを積み上げ引き算していっても、ここは最高に居心地のいい場所。
土日に都内に出ることはめっきり少なくなったし。
物欲は辻堂のテラスモール湘南のロンハーマンか鎌倉の市場でだいたい満たされる。
平日の出社はちょっとした出稼ぎ感覚なくらい。
今まで仕事と遊びの境目とかオンオフの明確な切り替えって無かったけれど、土日の「休日感」というのは今初めて味わっている感覚かも。
と、本日言いたいことはひとつ。
特に、田園都市線とか東横線とか混む私鉄に住んでいる人に声を大にして言いたい。
湘南からの通勤のほうが、(少なくとも朝は)ラク!
わたしの実家は田園都市線の溝の口。
鷺沼に住んでいたこともあるので、田園都市線の殺人的ラッシュの洗礼は小学生時分から受けています。
十番に住みあの修行のような数十分から解放されたことにより、肉体と精神がなまった気さえする。田園都市線沿線の子どもはあそこで「忍耐」を学ぶんだと思います(違)
何が言いたいかと言うと、湘南からの都心への通勤は、時間こそかかれど田園都市線的忍耐力はあまり必要とされないということ!
鎌倉・逗子・葉山エリアと、藤沢(片瀬海岸/鵠沼海岸)・辻堂・茅ヶ崎のいわゆる湘南エリアでは事情がちがうので、主にわたしの住む湘南エリアについてです。
脱線しますが、都心から1本のJR駅で、かつ駅から海が徒歩圏という条件で住むならば、湘南エリアより横須賀線の鎌倉・逗子が便利なのではと思っています。
逗子も鎌倉も駅から海まで10分ほど。
湘南エリアは藤沢・辻堂・茅ヶ崎ともに駅から海が少し離れていて、海徒歩圏の家に住むには小田急や江の電、モノレールへの乗り換えが必要です。
このあたりはまた今度書きます。
まずは行きの話。
湘南エリアには平日の朝にホームライナーという便利な通勤の特別車両が走っています。
定員制で座席分しか売り出さないので毎日確実に座れます。
この乗車券が1回500円。
セット券で1か月10,000円。(その月の平日の日数で変動)
貨物の線路を走るため藤沢停車の後は、横浜とか川崎をすっ飛ばして都心までノンストップ。
正確には、小田原・平塚・茅ヶ崎・藤沢で通勤客を乗せたあと、新橋・東京に停車するのが「湘南ライナー」(東海道線系)、渋谷・新宿に停まるのが「おはようライナー」(湘南新宿ライン系)と呼ばれています。
このホームライナー、JRのサイトを見てもあまり情報がなく移住者は最初一様にぽかんとするらしいです。
ちなみにわたしは、行きは藤沢からおはようライナーに乗り渋谷駅下車。
帰りは渋谷から湘南新宿ラインかホームライナー小田原に乗っています。
(↑この図だと藤沢と渋谷が抜けてますがおはようライナーはどっちも停車!)
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ライナーごとに使用車両が違い、おはようライナーはスーパービュー踊り子号の最近の車両を使用。座席はふっかふか。窓も大きくとても快適!
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車内では寝てる人が大半で、おはようライナーというかおやすみライナー状態のため異常に静か。この時間帯で読書をしたり、仕事の企画を考えたり。
この時間で仕事の下準備をするのが毎朝の習慣。
二日酔いの時などは小1時間爆睡すればかなりのリカバリーが期待できます。
藤沢駅から新橋・東京駅方面に通勤する場合、藤沢始発も何本かあるのでそれに乗るという手もあります。
つづいて、帰りの話。
夜の時間帯、東海道線と横須賀線では混雑度がだいぶちがいます。
湘南に向かう東海道線より、鎌倉・逗子エリアに向かう横須賀線のほうがはるかにすいている。
鎌倉・逗子のひと羨ましい!!
そこで出てくるのが湘南新宿ラインです。
湘南新宿ラインには2種類あります。
宇都宮線から新宿・渋谷・恵比寿をとおり横須賀線線に乗り入れるのが横須賀線系湘南新宿ライン。
(もうひとつの東海道線系湘南新宿ラインは高崎線から東海道線に乗り入れ)
この横須賀線系湘南新宿ライン。
渋谷駅からだと、「逗子行き」「大船行き」にまじって1時間に2~3本「小田原」「国府津」行きが存在します。大船から東海道線の線路に割り込んで藤沢・平塚と湘南へ向かうのです。
これが普通の東海道線よりすいている!
新宿・渋谷・恵比寿駅利用の湘南在住者は、1時間に2~3本のこのダイヤを頭に叩き込んでるらしいです。
ひるがえって東海道線。
東京発の東海道線は帰宅ピークの時間帯はかなりの混雑で、新橋あたりで普通車両はギュウギュウになることも。グリーン車も満席。
東京駅であれば1~2本見送れば待てば確実に座れるけれど、品川駅以南の人はずっと立ちっぱなしという可能性も。
品川・新橋乗車の場合いったん始発東京まで行って始発待ちするという猛者の話もちらほら。
夜にもホームライナーもあるのだけれど本数が少なく、湘南新宿ラインのグリーン車に乗ってしまうことが多いです。
十番に住んでいる時にタクシーや飲み屋に落としていたお金に比べれば…と言い訳しつつ。
つまりつまり、湘南エリア在住の場合、勤務先が、
1.東京駅(往路:湘南ライナー、帰路:東海道線)
→行きも帰りも座れる
2.新宿駅・渋谷駅(往路:おはようライナー、帰路:湘南新宿線)
→行きは座れて帰りはグリーン車なら座れる
ということ。
ちなみに、東京駅勤務・逗子在住ていうのも行きも帰りも始発に乗れてすばらしいです。
都心に住んでると本をゆっくり読む時間ってお風呂くらいしか無かったけれど、今は通勤時間がとてもいい読書タイム。タブレットで映画を観てる人とかもいたり。
夫婦共働きで子どもは預けなきゃ、みたいな状況だと都心の方が暮らしやすいのも確かで。
広告業界でも激しい担当先など抱えていたり、クリエイティブだったりすると常時午前様で終電のある生活は難しいかもしれません。
私は営業職で、毎日深夜まで働くということはありませんが会食なども多く、人並みに忙しく仕事をさせてもらっていますが、今のところ通勤が辛い、と思ったことはありません。
けれど他に住みたい場所ができたり、仕事の状況や生活環境が変わったら、ひょっこり都内に戻るかもしれません。
それまではこの生活を満喫しようと。
日々思うのは、このタイミングでここに来れたことは幸せだなぁと。
この家に住むことを提案し、生活を共にしている彼にはとても感謝しています。
(うわぁー「幸せ」「感謝」って2行で並ぶと胡散臭さ満載ゴメンナサイ!)
寝に帰るだけの「部屋」でなく、生活を楽しむ「家」があると、人間ちょっと変わる気がします。
湘南移住者仲間を増やすべく、つらつらここにメモをしたためていければと。
目指せ地元友達100人~っ。
執筆: この記事はkingmayummyさんのブログ『synesthesia』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年11月21日時点のものです。
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