時速200km超!“世界最速”のフリーキックマシン『カストロール1号』がお披露目
BPカストロールは、世界最速のフリーキックを撃てるマシン『カストロール1号』の完成披露発表会を東京・赤坂サカスで開催しました。同社は、ことし南アフリカで開催されるサッカーの世界大会『2010 FIFAワールドカップ』の公式スポンサーとなっているオイルメーカー。自動車用エンジンオイルのメーカーとして、“エンジンを動力に使う”“足でキックする”の2点をテーマに開発されたのが『カストロール1号』です。開発を担当したのは、アニメ『装甲騎兵ボトムズ』に登場する『スコープドッグ』を原寸大で製作したことで知られる“鉄アーティスト”の倉田光吾郎氏。『カストロール1号』公式サイトで製作の過程が報告されてきましたが、完成品は今回が初のお披露目となりました。
発表会では、BPカストロール会長のチャールズ・ボッスルズ氏の日本語によるあいさつの後、開発プロジェクトのアドバイザーを務めた元日本代表サッカー選手の前園真聖氏、タレントの藤本美貴さんを交えた3人で、エンジンオイルのフタを開ける“開栓式”により、『カストロール1号』が呼び込まれました。
倉田氏が操縦する『カストロール1号』は、会場のパネルを破り、スモークの中で現れるという演出。ここで初めて、その姿が明らかになりました。全長4200×全幅2200×全高1500mm、総重量約2トンの巨大マシンの出現に、会場はどよめきます。
『カストロール1号』による実演の前に、藤本さんと前園氏によるフリーキックが実演されました。今回は報道関係者と招待されたブロガー限定のイベントでしたが、同社は全国で『カストロール1号』にフリーキックで挑戦する一般参加イベントの開催を予定しており、その参考記録にもなるとのこと。藤本さんは芸能人フットサルチームに所属するだけあり、時速71kmの好記録をマーク。
前園氏は最初のフリーキックが時速82km、しかもゴールから外れるというハプニングもありながら、2回目の挑戦で時速96kmを記録しました。ちなみに、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手は、時速131kmの記録を持っており、『カストロール1号』はその記録を超えることを目標に開発されています。その実力はいかほどのものなのでしょうか。
続いて『カストロール1号』による実演。キックの体勢に入るために、前輪を引き寄せるようにして全高1950mmまで立ち上がるという“変形”を見せ、再び会場をどよめかせました。走行と変形には電気モーターが動力源となり、キックではガソリンエンジンが動力源になります。エンジンのスターターが起動され、キックの準備が完了。
車体の右側面に鋼鉄とCFRP(カーボン強化繊維プラスチック)でできたキック用の足を持ち、エンジンで回転させたフライホイール(弾み車)の動力を足に伝達することで足を回転、キックさせる仕組み。
スタッフの合図とともに足は一瞬で振り下ろされ、文字通り目にも止まらぬ速さでボールがゴールに叩き込まれました。記録はなんと、時速206km。驚異のスピードです……。ため息に似た声を漏らす会場の参加者たち。2回目も同じ時速206kmをマークし、その実力がホンモノであることを知らしめました。
3回目はキックされたボールの威力を計るために、ゴール前にディフェンダー、ゴールキーパーのパネルが置かれます。キックの結果……。
ボールはディフェンダーの左足を通過し、ポッキリと折れてしまいます。まさに“モンスターマシン”の誕生を目撃する、今回のイベントとなりました。
イベント終了後に近づくと、操縦席は兵器のように無骨なデザイン。「自分でも乗ってみたい」と男の子ゴコロをくすぐられた筆者なのでした。
ボッスルズ会長は「新幹線を超える時速270kmを目指す」「南アフリカのワールドカップファイナルでも登場するかも」とコメント。さらにパワーアップして、世界にその雄姿を現す日が来るかもしれません。
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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