変わるバレンタイン “愛の告白”から女子同士の“友チョコ”の時代へ

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バレンタインデーといえば、1年に1度だけ女性から男性に愛を告白できる日……だったのですが、近ごろは事情が変わってきたようです。グリコが全国の10~20代女性500名を対象に行ったインターネット調査の結果によると、「今年チョコをあげる予定の相手は?」という質問に対して、「彼氏」「告白したい男性」などの“本命チョコ”と回答した人は43.2%だったのに対して、「女友達」と回答した人は74.0%。今や、バレンタインデーは“愛の告白”イベントから、女の子同士で“贈り合い(愛)”する“友チョコ”に変わりつつあるようです。

調査結果によると、今年のバレンタインデーにチョコレートをあげる予定人数は13.1人、総予算は3477.8円。調査対象には中高生も含まれていることを考慮しなければいけませんが、一人当たり266円という予算はちょっとさびしい気もしますね……。でも、気軽な値段のチョコを選ぶのは「たくさんあげたいから」なのだそう。リーズナブルなチョコにひと手間かけて、デコレーションで自分らしさを表現する“デコリ”をして気持ちをこめることは忘れません。今年のバレンタインチョコでも“デコリ”予定があると回答した人は74.8%に上りました。

“友チョコ”は、女子中高生を中心に盛んになっています。女子中学生の場合は、昨年のバレンタインデーに友チョコを贈り合ったと回答した人は94.0%、「バレンタインチョコで一番気持ちを込めて贈るのは女友達への友チョコ」と回答した人も64.0%いました。また、女友達同士でチョコレートの“贈り愛”を経験した女子中学生は100%になっています。彼女たちが大人になるころには、日本企業内の慣習にさえなっていた“義理チョコ”もなくなっているかもしれませんね。

女性から男性への愛の告白とともに手渡される豪華本命チョコの時代から、女子同士でリーズナブルなチョコレートの贈り合いを楽しむ友チョコの時代へ、バレンタインデーも大きく変化しようとしています。でも、そもそもチョコレートが好きな男性は意外と少ないもの。「女の子にチョコレートもらったけど食べきれない……」と妻や娘に配るお父さんもいましたよね。女の子にしてみても、デコレーションしてもよく見ないでパクリとやってしまう男子にあげるより、「なにこれ、超カワイイ!」と喜んでくれる女子にあげるほうが楽しいでしょう。

1960年代に始まった「バレンタインにはチョコレートで愛の告白を」という日本独自の文化も、半世紀の時を経てようやく落ち着くべきところに落ち着こうとしているのかもしれません。でも、バレンタインといえば誰もが甘酸っぱくほろ苦い思い出のひとつやふたつがあるもの。愛の告白文化がなくなっちゃうのはちょっとさびしいですね。さて、みなさんは今年のバレンタインデーをどんな風に楽しまれるのでしょうか?
 
調査の概要
実施時期: 2009年12月4日(金)~8日(火)
調査手法: インターネット調査
調査対象: 全国の10代~20代の女性500名
      中学1年生~中学3年生…150名/高校1年生~高校3年生…150名
      大学1年生~大学4年生…100名/ OL(23歳~29歳)…100名
 
 

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Kyoko Sugimoto

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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