「やる気」と「情熱」を長続きさせる秘訣

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「やる気」と「情熱」を長続きさせる秘訣
 仕事も勉強も、始める時は誰でもやる気に満ちあふれているものですが、目標を達成するまで続けられる人は多くありません。
 私たちは、さまざまな理由で、物事を始めた当初は持っていたはずの「やる気」や「情熱」を失ってしまうのです。
 『成功は99%が情熱!―――どんな人でもやる気になれる36のアクション』(ダイヤモンド社/刊)は、このように、人が情熱を失ってしまう理由を6つに分類し、その対処法を教えてくれる1冊。
 今回は著者の水野元気さんに、「情熱」と「やる気」を長続きさせる秘訣を聞いてみました。

―本書について、まず、なぜ“情熱”というキーワードを全面に出したのかをうかがえればと思います。

水野「僕が代表取締役を務める会社が、『株式会社情熱』という名前だということもありますが、それだけが理由ではありません。
言い方はいろいろあると思いますが、世の中には、“成功している人”と“成功していない人”とか、“夢を叶えている人”と“叶えていない人”、あるいは“成果を出している人”と“出していない人”がいて、その違いは何なのかと考えると、やはり“情熱”だと思うんです。
僕が考える“情熱”とは、イメージとしてある、夢を大声で叫ぶような暑苦しい感じではなくて、一度目指したことに対して、困難や問題があっても諦めずに乗り越えていく意思のことです。だから、この本で書いているような情熱の大切さは、みんなわかっていることだと思うんですよ。 
それと、一度きりの人生ですから、後悔はしたくないじゃないですか。どうすれば後悔をしない人生を過ごせるかと考えた時、僕が一番に思ったのは、腹からグッとやる気が湧き上がるような情熱的な状態で毎日を過ごすことができたら、絶対後悔はしないだろうということです。
そういう、みんな大切だと思いながらも、どこかで遠慮したり、嫌悪感を持っている“情熱”について、真正面から向かっていこうということで、この本を書きました」

―情熱を持つためには、まずは情熱を傾けられるものがあるというのが前提です。いかに情熱を持てるものを見つけるかということについて、ご意見がありましたらお願いいたします。

水野「情熱を傾けられるものを見つけることが出来たら、それだけで人生は勝ちだと思うんですよ。
小学生時代に出会ったものにそのまま情熱を持ち続けて、そのままプロ野球に入ったイチロー選手のような人もいますけど、そうではなく、なんとなく生きてきた中で、仕事を選ばなきゃいけなくて、選んだ先で自分の本当にやりたいことを模索していくという人の方が多いですよね。
だから、やりたいこと、情熱を傾けられることを見つけることももちろん大切なんですけど、それに加えて、今すでに目の前にある小さな目標に情熱を傾けられる自分になることもすごく大事だと思います。
僕らの会社の名刺にも書いてあるんですけど“情熱は作れる”んです」

―“情熱は作れる”というのは、たとえば選んだ仕事が不本意なものだったとしても、自分の力でその環境を変えて、情熱を持てるような仕事にしてしまえばいい、というようなことでしょうか。

水野「それもありますが、どんな出来事も、自分の考え方次第で情熱的な状態を作れると思うんです。情熱的な状態でたくさんの物事に出会って、挫折や成功をするから、本当にやりたいことが見えてくる。
たとえ先にやりたいことが見つかったとしても、それがうまくいかなかったら、持っていた情熱を失ってしまうこともあります。
だから、鶏が先か卵が先か、ではないですが、僕はどちらかというと、たとえはじめはやりたいことが見つからなかったとしても、目の前のことに情熱を持って挑戦していける自分になるということを大切にしています」

―今おっしゃったように、情熱は物事がうまくいかなかったりすると消えてしまう、不安定なものです。自分の考え方次第で、どんな問題が起こっても情熱を消さずに持ち続けられる人になれるのでしょうか。

水野「情熱を持ち続けられる人には、共通する思考習慣があるんです。この本では、それを6つにまとめて、その習慣を持つためのアクションに落とし込んでいます。
たとえば、その1つに“限界思考”と “限界突破思考”というのがあります。
自転車に乗る練習をしている時、情熱を持っている人は“自転車に乗りたい、乗れる”と信じて疑わないから、多少転んでも次はどうやって乗ってみようかと考えることができます。これが“限界突破思考”です。
反対に、“自分にはできないかもしれない”と思っている人は、一度転ぶと、“ああ、やっぱり無理だった”と諦めてしまいます。これが“限界思考”です。
つまり“限界突破思考”を持っていれば、物事がうまくいかなくても、“次はどうやったらできるだろう”と考えられるんです。この考えを知って、習慣づけておけば、失敗をした時でも、情熱のスイッチがオフになりません。
情熱のスイッチがオフになる要因は6つあって、この本にはどんなことがあっても、スイッチをオフにしないための考え方と行動が書かれています」

―そういった考え方になるための方法がユニークでした。多くの本では、まず意識を変えることで行動が変わってくると書かれているものが多いなかで、この本では、まず行動を変えることで意識も次第に変わってくるという順番です。

水野「僕も元々は情熱を持ち続けていられる人間ではありませんでした。そんな自分を変えようと思った時に、まずは意識から変えようとしたのですが、それではうまくいかなかったんです。
じゃあどのように変わったかというと、この本に推薦文を寄せてくださった、“株式会社てっぺん”の大嶋啓介さんに出会えたことで変わることができたんですけど、そのきっかけは大嶋さんに手紙を書いたことでした。その手紙を見た大嶋さんが連絡をくれて会うことができたんですけど、はじめに行動してみることで得られた成功体験ということで、自分にとってすごく意味がありました。
そして半年経って、一年経ってみると自分がすごく変わったように思えたんですね。今まで意識から変えようと思ってなかなかうまくいかなかったのが、まず行動を変えてみることで、考え方や意識も変わっていくことに気がついたんです」
(後編に続く)



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