夏の行楽スポットを加えた全国約1800か所のLTE/4Gエリア調査 エリア化率とダウンロード速度ではドコモ

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夏の行楽スポットを加えた全国約1800か所のLTE/4Gエリア調査結果 エリア化率とダウンロード速度はドコモ アップロード速度はauのAndroid

日経BPコンサルティングは、3月に全国1000か所で実施した『全国LTE/4Gエリア調査』に続いて2回目となる6月26日から7月15日にかけての調査結果を発表しました。今回は調査個所に「ウォーターパーク・海水浴場」「道の駅」「高層ビル・タワー」のカテゴリーを追加。全国1793か所と大規模な調査結果となっています。

調査は全国都道府県から1793か所の人が集まる場所を中心に、1か所の複数スポットでの調査を含め2147地点で実施。ドコモ『Xperia A』、au『iPhone 5』『HTC J One』、ソフトバンク『iPhone 5』『AQUOS PHONE Xx』の3キャリアのiPhone/Androidスマートフォンを利用しています。

AndroidのLTE/4Gエリア化率1位は連続でドコモに

この調査ではLTE/4Gエリア化率について、調査エリアでLTE/4Gにつながったスポットの割合として算出しています。まずAndroidスマートフォンでの結果を見ていきましょう。全国で見ると1位は平均98.6%のドコモ。ドコモは前回の調査でも97.4%で1位。2位はauで97.8%、3位はソフトバンクで80.4%という結果になっています。

前回調査との比較ではドコモが1.2ポイント拡大、auが2.2ポイント拡大、ソフトバンクが6.9ポイント拡大。前回の調査スポットと同じスポットでの結果の推移を見ると、ドコモは0.9ポイント拡大、auは1.5ポイント拡大、ソフトバンクは15ポイントの拡大と、いずれも前回低かった分、ソフトバンクの伸びが目立ちます。

iPhoneではソフトバンクが伸びてauは減少

図ではAndroidもiPhoneも一緒に並べてあるので分かりづらいですが、iPhoneでの調査結果を比較すると、1位はソフトバンクで93.9%、2位はauの84.4%。

前回調査との比較では、ソフトバンクが3.0ポイント拡大しているのに対して、auは2.7ポイント減少するという結果になっています。前回と同じスポットでの結果の推移は、ソフトバンクが4.6ポイント拡大、auが4.5ポイント拡大とほぼ同程度。

iPhone/Androidをすべて含む順番では、ドコモ、auのAndroid、ソフトバンクのiPhone、auのiPhone、ソフトバンクのAndroidという順になりました。

エリア化でまんべんなく強いドコモ

地域・カテゴリー別の調査結果

地域やカテゴリー別にエリア化の結果を見ると、ドコモが多くの地域・カテゴリーで1位を取るという結果に。今回の調査から加わった「ウォーターパーク・海水浴場」「高層ビル・タワー・展望施設」ではドコモが100%という結果になっています。「PA/SA・道の駅」ではauのAndroidが89.8%で1位に。夏のレジャースポットはドコモが強く、車で移動ならauが強い、といったところでしょうか。

カテゴリーで見ると、「ホテル・宿泊施設」「空港」「官公庁」「複合施設」でドコモが100%と他キャリアより強く、「駅」「大学」でauのAndroidが他キャリアより強いという結果になっています。

主要機種のダウンロード速度ではドコモが急伸 1位に

ダウンロード速度の調査結果

スピードテストアプリ『RBB TODAY SPEED TEST』を利用して実施したダウンロード速度の調査結果では、Android/iPhoneを含めドコモが平均25.00Mbpsで1位を記録。前回調査では16.06Mbpsだったのに対して、大きく伸びを見せました。

2位はauのAndroidで平均21.77Mbps。3位はソフトバンクのAndroidで21.36Mbps。いずれも前回と比べてわずかな伸びにとどまっています。

iPhoneではauが12.37Mbps、ソフトバンクは11.87Mbpsと、Androidと比べて速度が出ていない現状は前回と変わりません。

地域・カテゴリー別の調査結果

地域別の結果を見るとドコモが北海道、東北、北陸、中国、四国で他キャリアが出ていない30Mbps以上のダウンロード速度が計測されています。一部地域で導入が始まった下り112.5Mbps/100Mbpsのサービスの影響でしょうか。

アップロード速度はauが連続1位

アップロード速度の調査結果

アップロード速度の調査結果では、auが10.20Mbpsで1位に。2位はソフトバンクのiPhoneで8.23Mbos、3位はドコモの6.72Mbps、以下auのiPhone(5.35Mbps)、ソフトバンクのAndroid(3.11Mbps)となっています。

前回調査からの伸びではソフトバンクが3.08Mbps分、ドコモが2.31Mbps分と改善が目立ちます。auは前回と比べて0.91Mbps分下がっているのですが、10Mbps以上の速度をキープ。動画や写真のアップロードならauのAndroidが強い、ということになります。

富士山で強いキャリアはどこ?

富士山エリアの調査結果

今回は夏のレジャースポットを加えて夏休みでの利用シーンを意識しているためか、ちょっと変わった場所での調査結果も発表されています。それは6月に世界文化遺産へ登録された富士山と三保の松原。

富士山の5合目を含む4か所と三保の松原ですべてLTE/4Gエリア化されているのはドコモ。ダウンロード速度もドコモが1位で、アップロード速度はソフトバンクが1位の1か所を除きドコモが1位という結果になりました。

この夏スマートフォンの購入を検討している人には、夏の行楽スポットを考慮して調査した今回の結果が参考になるのではないでしょうか。日経BPコンサルティングのニュースリリースでは調査スポットの詳細まで記載した全データが公開されているので、これから行く場所やふだん利用する場所までくまなくチェックしてみてい人はそちらも見てみては。

LTE/4Gエリア化率No.1は前回に続きNTTドコモ(日経BPコンサルティング)
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/news/2013/0719lte/

画像:日経BPコンサルティングより引用

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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