話が終わるまで残り30行!ハーヴェスト出版『勇者30 超速短編集』

access_time create folderガジェ通 生活・趣味
yusha30

2009年5月にマーベラスエンターテイメントから発売された『PSP』用ゲーム『勇者30』。このゲームはジャンルが「超速RPG」と記載されているとおり、たった30秒という短い時間で勇者が魔王を倒さなければならないというロールプレイングゲームです。ゲームがスタートしたらすぐに魔王は「世界をハメツさせる呪文」を唱えます。唱えるのにかかる時間はわずか30秒。ということで勇者は30秒で世界を救わなければなりません。

タイトルは『勇者30』ですが、中には他にも30秒でクリアしなければならないゲームがいくつも入っていて、シューティングゲームの『王女30』やリアルタイムシミュレーションゲームの『魔王30』、アクションゲームの『騎士30』と盛りだくさん。他にもクリア後のお楽しみがあるらしく、やりこみ要素たっぷりのゲームとなっています。

さて、今回ご紹介するのはハーヴェスト出版から発売された『勇者30』公式の短編小説集『勇者30 超速短編集』です。「30」をキーワードにしたこの短編集は以下の通り、著者と挿絵のイラストレーター、それに編集であるハーヴェスト出版を含めた合計30の作家が参加しています。

■著者(21人)
細江ひろみ、八木れんたろー、森水鷲葉、春原ロビンソン、遠谷湊、相馬崇、水野隆志、御門智、秋月ひろ、志村那由多、やまだ有見、澤村ゆり、恵村まお、村田治、わたび和泉、田中桂、伊豆平成、坂東真紅郎、海法紀光、むらさきゆきや、藤浪智之(敬称略)

■イラストレーター(8人)
しまどりる、だんごむし、藤ちょこ、久方綜司、タ・カーナ、白凪マサ、サブロク、あべれーじ(敬称略)

■編集(1社)
ハーヴェスト出版

作品は全てが1本につき40文字×30行以内で構成され、わずか2ページ(一部は15行1ページ)。様々な話を30秒程度の時間で楽しむ事ができます。ほんのちょっとの暇な時間や電車やバスの中でなど、いつでも気軽に読み始めて読み終わる事ができるのではないでしょうか。

内容は勇者、王女、魔王、騎士だけでなく、「国王30」や「村娘30」、はては「主婦30」や「ネコ30」まで、様々な職業(?)が次々登場。ゲーム『勇者30』も「30秒だと思っていて、気づいたら5時間が経っていた」というような、ついついはまってしまうゲームだったのですが、本書も最後までついつい読み進めてしまい、30秒どころの話ではなくなってしまうかもしれませんのでご注意を。
 

■関連記事リンク
遊び心満載の『ひぐらしのなく頃に』公式アンソロジー集『ひぐらし。』
ニコニコ動画で話題の作家のイラスト満載『ひぐらしのなく頃に』公式アンソロジー集第2弾『ひぐらし。弐』レビュー
テレビの裏側まで見えてくる!『ゲームセンターCX COMPLETE』レビュー

  1. HOME
  2. ガジェ通
  3. 話が終わるまで残り30行!ハーヴェスト出版『勇者30 超速短編集』
access_time create folderガジェ通 生活・趣味
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。