天才のスリーウェイハンドシェイク
今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
天才のスリーウェイハンドシェイク
スリーウェイハンドシェイクというのはTCP/IPのコネクションを張る基本的な手順。相手→自分、自分→相手、相手→自分という3ステップで接続が確立される。
いきなり話は変わるけれど「こち亀」の何かのエピソードで両さんが麗子に、アニメオタクを装うレクチャーをしていた。ぺらぺら設定のうんちくを語るのは初心者で、その道を極めた人間は、そんなものは知ってて当たり前だから語らない。一言「アオ、いいよね」「うん、いい」で、お互い通じるのだ、と。
「この爆発シーンはマニアの間でも評価が高い」と。しかし「え?爆発がどうしたの?」とまったく理解できない。両さんは「おまえに理解するのは無理、丸暗記しろ」と。
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プログラミングとかで、達人クラスになると、一見初心者と言ってることが見分けがつかない場面がある。基礎的なことを否定した発言をしたりする。んでいぶかしがりながらも、「え~と、その場合~ですよね」と、やんわりと否定する。それに対して返ってくる言葉が決まる。「やっぱただのアホか」になるか、
「そういう境地の話をしてるのね」となるか。
そういう境地というのは、既存のセオリーに従うのではなく、セオリーとされるものをもう一度疑い直し、新たなセオリーの構築を模索しているような段階。
で、まあそれを逆にこちらが読み取れないと、相手から自分がバカだと思われるわけだ。お互い同じレベルだと認め合うと、そこから会話が始まる。
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TCP/IPのスリーウェイハンドシェイクは、よく出来ているのだけど1往復半かかるので、効率の点で改良の余地がある。コネクションが確立されることを見越して、最初からデータも送ってしまおうという改良がある。コネクションの確立に失敗したら送ったデータは無駄になるけれど、たいていは成功するはず、と。
人間同士が口頭で会話している場合は、やりとりの往復時間は極めて短い。しかしネット越しの場合は、それよりはラグ(遅延)があるので、TCP/IPの場合と同じように往復時間がネックになる。
最初のパケットに、送りたいデータを載せてしまった方がいい。つまり常識はずれの話をする場合、「ただの常識がないバカ」なのか「常識を突き抜けた達人」なのか判断できる情報を、最初の発言に載せておきましょう、という話。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年07月08日時点のものです。
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