Winny開発者の金子勇死去

Winny開発者の金子勇死去

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

Winny開発者の金子勇死去

「Winny開発者の金子勇さんが急性心筋梗塞で亡くなられました。心よりご冥福をお祈りいたします。 (2013.07.07)」 『Togetter』
http://togetter.com/li/530045

みんな思ってることは同じだろうから、そういうことは書かない。俺は2chでwinnyの開発をリアルタイムで見てたのだよね。その時思ったのは、ユーザーとのコミュニケーションが上手いなということ。

なにかとアレな2chで、ユーザーからの意見を汲み上げつつ、大事な部分は堅持する。2chだからあれこれ理不尽な文句や非難をする人もいたのだが、柔よく剛を制すというか、いつの間にかそういう批判は下火になってしまった。

winnyの後に開発されたp2pはどれも、winnyほどはユーザーとのコミュニケーションが行われなかった。shareは作者が一方的にりりーするだけだった。shareの作者は2chを見て、意見は取り入れてたけれど、作者がユーザーに語りかけることはついぞなかった。perfectdarkは大炎上騒動をおこしたし。

   *   *   *

仕事とかのプロジェクトでリーダーシップを取れる人はいても、2chのユーザー相手に、リーダーシップを取れる人ってのは、そんなにいないんじゃなかろうか。

ということで、もちろんwinnyの技術はすごいのだけど、俺としてはむしろそういう部分をすごいなと。

   *   *   *

「初めはエアキーボードだった。教材に付いていた紙のキーボードで打って、プログラムを動かすのは頭の中という、すごい状態だった。

「Winny 開発者・金子勇さん 「変な制約になっては、と、頑張ろうと思った」 2012年03月01日 『下野新聞「SOON」』
http://www.shimotsuke.co.jp/special/netmon/20120208/717079

笑った。思い出したけど俺もやったよ。月刊I/Oに実物大の折り込みのキーボードの写真がついてたので、それを机の上に広げてマイコン(パソコン)を使ってる気分に浸っていた。動かすあてのないプログラムを延々とノートに書いたり(デバッグしなくていいという利点があるw)。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2013年07月07日時点のものです。

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. Winny開発者の金子勇死去

寄稿

ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。

TwitterID: getnews_kiko

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。