【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.125「現実のエグみと愛を鳴らす音楽家バンド、さゆに!」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「現実のエグみと愛を鳴らす音楽家バンド、さゆに!」
10月に入り、今年も関西最大級のショーケースイベント・Maxell presents FM802 MINAMI WHEELの開催が近付いてきて、徐々に関西のアーティストの熱が高まってきています。昨年までのように、このコラムでミナホ出演アーティストを特集のように取り上げての記事は書いていませんでしたが、今週と来週はピックアップしたいと思います。今週は初出演のさゆに!についてです。
「苦しみロック」をテーマに掲げて活動する彼ら。元々は配信リリースを中心に活動をスタートし、代表曲「パンにはジャムと少量の愛を」をきっかけに早耳リスナーに知られてきた印象です。2024年12月からライブ活動をスタートし、以降はライブも配信リリースもコンスタントに行い、今回ミナホ出演を掴みました。個人的にはポップのメロディに、リアルなエグみのある独自の切り口の歌詞をキャッチーに合わせて、傷だらけを覚悟しながら衝動的な愛情を伝える「君と地獄なら怖くない」が、このバンドらしさをまず伝えるのに1番良いかと思います。ちなみにこの曲は6県55店舗のスーパーのBGMになっていたこともあります。
現時点での最新曲「メリールー」は、セルフライナーノーツを読むと、ただの失恋ソングという気持ちにはならなくなります。別れと同時に出会いもやってきたというか「こうやって音楽は生まれていくんだな」という気持ちになりました。後半の平然を保つ気持ちと無意識な感情の波のぶつかり合いから生まれるストレートな最後の1行は、どれだけ音楽を聴いていてもグッときますし、それはそれまでの素朴にも美しい言葉のチョイスと霞良紀(Vo)の柔らかくも力強い歌声も要因となっています。
他の曲にも現れていますが、いわゆるギターロックという枠に囚われないサウンドの幅広さも持ち味となっています。ここから彼らがさらに爆発するフィールドは多岐に渡るでしょう。それは「死ぬ気でやります!」と気合い十分なミナホの日かもしれません。10月11日、北堀江club vijonで14時からです。
インフォメーション
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