【連載コラム】遊津場の関西アーティスト週報vol.124「ざらばんしの季節がやってきた」

こんにちは。神戸在住の音楽キュレーター、遊津場(ゆつば)です。普段は邦ロック系インディーズアーティスト情報をSNS、メディア寄稿、自主イベント開催など、様々な手法で発信する活動をしています。
そして今回、OTOTOYで私のメインの活動地域である関西エリアで活躍する若手アーティストの様々なトピックを発信する機会をいただきました。これを読めば、関西邦ロックシーンの最前線が分かります。どうぞ、ご贔屓に。
「ざらばんしの季節がやってきた」
京都のソロアーティスト・
楽曲投稿・配信を中心に活動していく中で2024年リリースの「心がくたばるよ」が多くのリスナーを掴み、現在Spotifyの再生回数は500万回再生以上、MVは159万回再生を突破しています。ライブ活動も開始し、今年2月の東京初ワンマンライブはソールドを記録しました。
少し気だるげな歌い方と共に鳴る無添加なギターロックは、彼自身の記憶も鮮明に染み込んでいながら、リスナーの甘酸っぱかったり、苦かったり、外側は冷たくも内側は熱い思いも染み込ませてくれる余白を感じます。それでいてキャッチーさもあるから、心地よいわけです。MINAMI WHEEL2026では3日目のBEYONDのトリを務めますが、お祭りを締め括る優しくも渋みもちゃんとあるチョコケーキとコーヒーのような役割になるかもしれません。私も昨年の見放題でライブを見ましたが、ギターロックの硬派さと彼自身の優しさが混ざって、安心感のある空間ができていたと記憶しています。
今年もコンスタントに新曲をリリースしています。最新曲「waves」はライブでさらにその真価とメッセージが強く伝わりそうな楽曲で、素晴らしい景色が見えます。Lavtが編曲ミックスマスタリングを行った「昨日に則って」は軽快なロックサウンドに乗って優しい温度が真っ直ぐ届いてきます。「トローチ」は彼の持つ寂しさと人間らしい面倒くささを俯瞰的に見つめていて、寒くなっていくこの季節にも似合う曲になっています。心に空っ風が吹いたらヤバい人は気を付けてください。少しずつサウンド面の手触りや音像に変化をつけながら、聴き進めていくたびに本来持つギターロックの芯がより際立って聴こえる進化を感じられます。
30日には最新EP「今泣いてしまえば」も発売されます。これからいろんなアプローチをしていく音楽も聴こえてくるでしょうが、誰かとシェアして踊るような音楽というよりは、帰り道のイヤホンで1人聴きたくなるような音楽で、その輪がじんわりゆっくり広がっていくと思います。秋冬、似合いそうです。
インフォメーション
・遊津場SNS
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