【さいたま市】「うらわのうなぎ萬店」の140周年創業祭は「うな重食べ放題に100名無料招待」
埼玉県さいたま市にある明治19年創業の老舗川魚料理店「うらわのうなぎ萬店(まんだな)」が、11月3日に140周年創業祭を開催します。
うらわのうなぎ萬店【公式】紹介動画(YouTube)
https://youtu.be/mxm1sBx_BUc
今回の創業祭は「うな重食べ放題に100名を無料招待」という内容です。午前が親子枠の50名、午後が一般の50名となっており、応募者多数の場合は抽選での招待となります。
うな重食べ放題には45分という時間制限があります。通常価格5600円の「松重」が提供され、最初の1食目は秘伝のたれで焼き上げた蒲焼き重、2食目は通常メニューにはない創業祭限定の白焼き重、3食目以降は蒲焼き重のループとなります。
「萬店のうなぎは関東風です。うなぎを背開きにし、串を打って下焼きした後、蒸してから、たれを三度つけて焼き上げます。蒸す工程を入れることで余分な脂が落ち、身がふっくらと柔らかく仕上がります」と話してくれたのは同店を運営する有限会社萬店の専務取締役、金子篤史さんです。
同店140周年の創業祭について金子さんにさらに話を聞きました。
ーー創業祭はいつから開催されているのでしょうか?
金子:2021年11月3日、萬店の創業135周年を記念して、初めて開催しました。
第1回は、地元自治体からもご後援をいただき、埼玉県誕生150周年と、さいたま市誕生20周年も併せて祝う催しとして実施しました。
当時はコロナ禍にありましたが、ちょうど緊急事態宣言等が解除されていた時期にあたり、できる限りの感染対策を講じたうえで開催しました。
それ以来、毎年11月3日の「文化の日」に開催しており、2026年の140周年創業祭が6回目となります。
ーー「うな重食べ放題に100名を無料招待」だと赤字になりませんか?
金子:当日一日の収支だけを見れば、もちろん利益が出る企画ではなく、相応の持ち出しとなります。
国産の活鰻を食べ放題に十分な数量用意し、職人が一尾ずつさばき、串打ち、下焼き、蒸し、本焼きまで行いますので、食材費だけでなく、人件費や準備費も必要です。
ただ、私たちは今回の費用を、単日の売上を得るための経費や、すぐに回収するための広告費とは考えておりません。どちらかといえば、「創業140周年の記念事業費」に近いものと捉えています。
これまで支えてくださった皆様への感謝を形にし、地元・浦和に根付くうなぎ文化を、より多くの方に知っていただくことが一番の目的です。
結果として、メディアやSNSを通じて全国の方に萬店を知っていただける宣伝効果もあり、大変ありがたく感じていますが、費用対効果を短期的な売上だけで計算しているわけではありません。
前回まで頂戴していた参加費1万円は、この催しを継続するための開催費用の一部としてお願いしていたものです。無料でのご招待は、創業140周年を迎える今回限りの特別な取り組みです。
ーー相当な応募数がありそうですが、どの程度の応募数を見込んでいますか?
金子:正直なところ、最終的な応募者数を見通すのは難しいです。
直近2回はいずれも1万5000名を超えるご応募をいただいておりますので、今回も同程度、あるいは無料でのご招待ということで、それを上回る可能性もあると考えています。ただ、応募者数そのものを増やすことが目的ではないため、具体的な目標人数は設けておりません。
たとえご参加に至らなくても、「100名様無料ご招待」という企画をきっかけに、萬店の味や「浦和のうなぎ文化」を知っていただくこと自体が、私たちにとっては大きな目的の一つです。
ーー遠方からも応募があったりするのでしょうか?
金子:これまでの創業祭には、応募ベースでは北は北海道、南は沖縄まで、全国各地からご応募をいただきました。なお、今年の応募地域については現在も募集期間中のため、まだ集計しておりません。
実際の参加者では、第1回に福岡県からお越しになった方が、これまでで最も遠方でした。昨年の第5回には、奈良県、広島県、宮城県仙台市からもご参加いただきました。
抽選は居住地にかかわらず厳正に行っており、参加者は応募者の分布と同様に関東圏の方が中心です。一方で、遠方から交通費をかけてお越しくださる方も毎年いらっしゃいます。
一日限りの催しのために遠方から足をお運びくださることを、驚きと感謝の気持ちで受け止めています。
ーー「浦和のうなぎ文化」とは?
金子:江戸時代の浦和周辺には、荒川をはじめとする河川や沼が多く、うなぎをはじめとする川魚が豊富に生息していました。
魚釣りに訪れた人々や、中山道を行き交う旅人・商人などに、周辺でとれたうなぎを蒲焼きにして提供したのが始まりとされています。その味が評判となり、浦和の名物として広まったと伝えられています。
また、埼玉県立文書館には、江戸の赤坂にあった紀州徳川家の藩邸へ、浦和からうなぎが届けられていたことを示す古文書が複数残されています。
これは、浦和のうなぎが江戸時代から流通し、御三家の一つである紀州徳川家にも届けられる品であったことを伝える貴重な記録です。
大正時代以降、開発などによって地場のうなぎは姿を消しましたが、うなぎをさばき、蒸し、焼き上げる職人の技と蒲焼きの味は、浦和のうなぎ店に受け継がれています。
また浦和では、ご家族のお祝いや人生の節目、大切な方との会食などに、「何かあったら鰻を」という食文化も根付いています。
単なる名物料理ではなく、地域の歴史や人々の思い出とともに受け継がれてきた文化だと考えています。
ーー「浦和のうなぎ」がさいたま市の伝統産業に指定されている理由は?
金子:さいたま市は「岩槻の人形」「大宮の盆栽」「浦和のうなぎ」の三つを「さいたま市伝統産業」に指定しています。
「浦和のうなぎ」には、江戸時代から約200年にわたる歴史があり、背開き、串打ち、蒸し、たれ焼きといった職人の手仕事が、現在も市内のうなぎ店で継承されています。
こうした地域との深い結び付きと、長年受け継がれてきた技術が、伝統産業に指定されている理由です。
萬店も、2008年9月に「さいたま市伝統産業事業所」の指定を受けています。
ーーうなぎ以外にも人気のメニューはありますか?
金子:うなぎ以外では、「鯰(なまず)の天ぷら」が萬店の名物です。天然のニホンナマズを使用しており、上質で淡白な白身を、外はさっくり、中はふっくらとした天ぷらに仕上げています。
「なまずを初めて食べた」というお客様からも、クセが少なく食べやすいとご好評をいただいております。鯰の天ぷらを使った「なまず天丼」も人気です。
このほか、女将手作りの酢味噌でお召し上がりいただく「鯉の洗い」や、ごぼうとたれの香りを楽しむ「どぜう柳川」にも、長年のファンがいらっしゃいます。
ーーありがとうございました。
うらわのうなぎ萬店 140周年 創業祭概要
開催日:2026年11月3日(文化の日・火曜日)
開催場所:〒336-0031 埼玉県さいたま市南区鹿手袋1-2-26「うらわのうなぎ萬店」
募集人数:午前の部・親子枠 50名、午後の部・一般枠 50名、合計100名
参加費:無料(140年間のご愛顧への感謝を込め、今年に限り「無料」でご招待)
※応募者多数の場合は抽選。
午前の部・親子枠「親子で楽しむ うな重食べ放題」
募集人数:50名(小学生以下のお子様を含むご家族、1組最大4名様まで)
時間:受付9:30、終了12:00予定
内容:「うなぎつかみ体験」「缶詰製造体験」「45分間のうな重食べ放題」
午後の部・一般枠「創業140年 伝統のうな重食べ放題」
募集人数:50名様(どなたでも応募可能、1組最大2名様まで)
時間:受付13:00、終了15:00予定
内容:秘伝のたれで焼き上げる蒲焼き重/創業祭限定の白焼き重の「45分間のうな重食べ放題」
応募方法
応募期間:2026年9月16日(水)~10月4日(日)23:59
応募方法:オンライン申込 https://forms.gle/pkChCbd9AMVetFK67[リンク]
当選発表:2026年10月6日(火)以降、当選者へ電話またはメールで順次連絡。すべての当選者への連絡完了後、惜しくも当選とならなかった方へ一斉メールでお知らせ。
うらわのうなぎ萬店公式サイト
https://mandana.jp/[リンク]
※画像提供:有限会社萬店
(執筆者: 6PAC)
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