【沖縄グルメ】実際に食べて美味かった沖縄県の沖縄そば食堂5選

沖縄そば、どうしてこんなにも美味しいのか。実際に沖縄そばを食べたことがある人ならば、そのおいしさがラーメンにも負けないものであることは知っているはず。

実際に食べて美味かった沖縄県の沖縄そば食堂5選

ということで今回は「実際に食べて美味かった沖縄県の沖縄そば食堂5選」と題して、間違いなくおいしい沖縄そばが食べられる食堂をお伝えしていきたいと思う。

1. いろは食堂

真の沖縄そばとは何か? ここでいう真の沖縄そばとは、「原生の沖縄そば」のことを示す。いにしえより存在する沖縄そばそのもののこと。かつて沖縄県に広まった当時の沖縄そば。昔から何ひとつ変わらない沖縄そば。そんな沖縄そばが食べられる極めて希少な大衆食堂が「いろは食堂」だ。

いろは食堂は、おかみさんがワンオペの小さな大衆食堂。観光客向けというよりは、地域住民が多く訪れる感じ。駐車場は狭くて少ないので、クルマで行くときは気をつけたい。というか、地域住民以外はクルマでしか行けない。那覇中心部からクルマで行くと約40分、バスだと約2時間。店内に入ると、狭いながらも清潔で居心地が良い小上がり席のある内装だった。

店内には、女将さんがひとり。仕入れも、接客も、調理も、女将さんがやっている。メニュー表には生姜焼き、レバニラ、カツ丼などもあり、地域住民が多く訪れていることがわかる。もちろん、沖縄そばもある。極めて希少な魚汁もあり、それも食べることになるのだが、それはまた別の話。

女将によると、やはりここの沖縄そば、昔の味そのものだという。沖縄県内に無数に沖縄そばの店が存在する。しかしながら、昔の味そのものが食べられる店は少ない。そして「昔の味を意識して作り続けている店」はもっと少ないはず。ということで、ここではピュアな沖縄そばを食べようと思ったのだが……。メニューにあった「ゆし豆腐そば」が気になってしまった。原生の沖縄そばの汁をたっぷりと吸ったゆし豆腐、絶対うまいに違いない。そんな欲求に我慢できず、ゆし豆腐そばを注文した。

目の前にやってきた、ゆし豆腐そばの美しきことよ。ほろほろに砕けて汁と一体化したゆし豆腐。艶やかな紅生姜、香り豊かな刻み小ネギ、プルプルのかまぼこ。そして白みそのように白濁した豚骨カツオ汁と、そこに沈む麺。目視だけで心を魅了する、ゆし豆腐そば。ゆし豆腐をレンゲですくい、汁とともにずずーっと、すすり食べる。うまい、うますぎる。

豚骨の旨味濃厚、それを後押しする引き立て役のかつお出汁。このスープバランス、あまりにも黄金比率すぎる。そんなスープに纏(まと)った麺は適度な硬さで食感を楽しませつつ、旨味を放つ。永遠に食べ続けたくなる。たまらない、あまりにも、たまらない。これ、世界に通じる味。ゆし豆腐そばだが、沖縄そばだが、ラーメンにも、うどんにも、いや、フランス料理でもイケる。これが沖縄そばの原生の味か。凄まじい体験をしてしまった。ちなみに麺は与那原の製麺所のものらしい。うまい、うますぎる。

いろは食堂」(沖縄県南城市知念字知念936)

2. やんばるそば屋みなと

雨が降ると麺のデキが良くないから営業しないことがある。……そう語るのは「やんばるそば屋みなと」の店主。80代のおばあちゃんであり、ワンオペで沖縄そば屋を営んでいる生粋の麺職人でもある。

この店舗、那覇中心部からクルマで1時間40分~2時間ほどの場所にある。大海原を望める海辺にあるが、亜熱帯植物が生い茂る山にも面しており、まさに秘境的な立地。手作り感満載の「やんばるそば屋みなと」と書かれた看板が心を躍らせる。その雰囲気から、食べてもいないのに「ここ絶対ウマイやつ」と思わせるオーラが伝わってくる。

今回はそば単品を注文したのだが、これがもう実に美味しそう。失われつつある、古き良き昔ながらの沖縄そばのビジュアル。まさに「こういうのがいい」がそこにある。しかしながら、この沖縄そばの魅力は「盛り」だけではない。ここの沖縄そばの麺、おばあちゃんの手作り自家製麺なのである。

独自のレシピで練り上げた麺は極上との噂で、県内外から多くのマニアが訪れるほど。食べる前から期待しかない。

丼の湖面に浮かぶ具は豚肉、紅生姜、わかめ、ねぎ。いたってシンプルだが、おばあちゃん特製スープに浸る麺と融合することで甘美なるおいしさを生む。とにかく、麺の小麦感が素晴らしいのだ。

ズズッとすすれば、塩味(えんみ)控えめで旨味濃いめのスープをたっぷりと吸った麺が小麦の薫りをギュンギュン放ち、心地よいバキボキ感ある食感を楽しませてくれる。この麺、かなり太く、そしてコシがある。かなり丁寧に時間をかけて練ったのではあるまいか。

おばあちゃんによると、自家製麺ならではの悩みもあるという。雨が続いたり、台風が訪れると、麺のデキが良くないらしい。それゆえ、納得がいく麺が作れないことから、臨時休業することがあるそうだ。おばあちゃんはインターネットをやっていないらしく、お店の臨時休業を知る手は電話しかない。電話も出るかどうかわからない。

やんばるそば屋みなと」(沖縄県国頭郡国頭村辺野喜1455)

3. 那覇 そば処 たからまちがー

とにかく沖縄そばのバリエーションが豊富。驚くほど多い。そして、汁や具の種類変更などカスタマイズも可能。これは嬉しい。好きな具を徹底的に増やせたり、好きな具だけ一色にしたりできる。もちろん苦手なものを減らせる。店内は和風なフロアと、洋風なぬくもり感じるフロアがある。どちらも居心地は良さげだ。

今回筆者は一人客だったため、カウンター席に座ることになった。なんか、沖縄そば屋とは思えない新しさを感じる内装。今回は、三枚肉そばを注文。有料トッピングは「ゆし豆腐」。徹底的に三枚肉にこだわった沖縄そば。見ての通り、かなりの三枚肉っぷり。ここまで肉好きの心に響く沖縄そば、極めて稀。実にうまそうである。

実際に食べて……、うまい、うますぎる。汁はかなり繊細で上品で、そして旨味が深いもの。しかもこの汁、麺の薫りと旨味も多分に含んでいるように思う。麺と汁の組み合わせが極めて良すぎるし、汁単体からも麺の粉モンの旨味が伝わってくれるのである。途中から、ゆし豆腐を足して食べたが、これもまた最高オブ最高。正直、ゆし豆腐は必ず追加してほしいレベルでウマイ。肉と麺の旨味が溶け込んだ汁が徹底的にゆし豆腐に染み込んで、絶品豆腐にメガ進化するのだ。

ラストは、無料の卓上薬味を追加してシメる。最初はピュアな三枚肉そば。そしてゆし豆腐を追加。最後に薬味を楽しむ。どの段階でも、最高に美味な「たからまちがー」のそばだった。なにより汁が優しいので老若男女にオススメできる。

那覇 そば処 たからまちがー」(沖縄県那覇市高良1-6-13)

4. 屋宜家

沖縄そばは、野菜や海藻が入ることで、そのおいしさが増幅する麺料理だと思っている。野菜は野菜でも、海藻は海藻でも、なんでも入れればよいわけじゃあない。フーチバー(ヨモギ)やアーサー、ネギ、パクチー、ルッコラなど薫りの良さと食感の楽しさがあるもの。

肉入りも絶品だが、徹底的に野菜と海藻だけに特化した沖縄そばは至高。ということで、間違いない野菜系沖縄そばが食べられる「屋宜家」に行った。ここ、アーサーがたっぷりと盛られたアーサそばが人気。そのためか、メニューには複数のアーサそばのバリエーションが存在する。

同じアーサそばでも、アーサそばの本ソーキ入り、三枚肉入り、肉ミックス入り、肉なしがある。今回はアーサを徹底的に楽しむため、肉なしのアーサそばを注文した。そこに特製の梅干しと、しーくぁーさージュースをプラスした。

徹底的にアーサーが丼を埋め尽くしている。あまりにもアーサーが多いため、スープの色もグリーンに染まるほど。そして立ち昇る薫りも至高。ズズッとすすれば、アーサー特有の薫りと、甘味感じる出汁の薫り、その双方が味覚と嗅覚を包み込む。

実に旨味が濃くて深い。そしてスープはやや甘めに仕上がっており、そこでかじる梅干しのギュンギュンくる酸味がたまらなく味覚を刺激して甘美。優しい甘味とコクからの、パワフルな刺激。うまい、うますぎる。もし屋宜家に行くことがあれば、このアーサーの美味しさをぜひともむ体験してほしい。

「屋宜家」(沖縄県島尻郡八重瀬町大頓1172)

5. OKINAWA SOBA EIBUN

数ある沖縄そばのなかで、特に注目を集めている沖縄そば屋をひとつ選べといわれたら、間違いなく「OKINAWA SOBA EIBUN」は候補に挙がるだろう。ここの沖縄そばは、従来の沖縄そばの「域」をブチ破るような、独自性に富んだ沖縄そばを創造し続けているらしい。

目の前にやってきた野菜だらけの沖縄そばは、野菜が大好きな筆者にとって極めて魅力的だった。徹底的にグリーン、いわゆるオールグリーン。しかもこれ、麺もフーチバーを練りこんでいるので、完全に野菜系に仕上がっている。パクチーはあとから丼に盛るスタイルだ。

さっそく食べる。うまい、うますぎる。どうして筆者がヤサイ系の沖縄そばが好きなのかを語ろう。沖縄そばの柔らかく旨味が濃い汁は、フーチバーやネギなどの薫り高く「ほんのり苦味がある野菜」と相性が良いのである。

それら野菜の苦味と薫りが、汁の旨味と甘味、そして麺の小麦感を引き立ててくれるのである。これがもう、永遠に食べ続けられそうなくらい絶品。フーチバー麺は食べるたびに薫りが広がる。いい、このフーチバー濃度、確かに今までの沖縄そばにはないかもしれない。

気がつけばペロリと完食していた筆者。ここで初めて気がつく。ここ「OKINAWA SOBA EIBUN」は、沖縄そばの可能性を広げつつも、誠実に、真摯に、沖縄そばという食ジャンルをリスペクトしていると。

気がつけば「こういうのがいいんだよ」的な沖縄そばの「昔ながらの味」を堪能している自分がいたのである。新たな沖縄そばを生んだというより、従来の沖縄そばをメガ進化させたといったほうが適切だ。フーチバー麺はその最たるものかもしれない。

訪れる客の「沖縄そば欲」をしっかりと満たしてくれるし、今までにない感動も与えてくれる。

OKINAWA SOBA EIBUN」(沖縄県那覇市壺屋1-5-14)

沖縄県には星の数ほど多くの沖縄そばの名店が存在

今回ご紹介した沖縄そばの名店は、どこに行っても間違いないおいしいグルメを楽しませてくれる。しかし、沖縄県には星の数ほど多くの沖縄そばの名店が存在する。

沖縄県に出向いて各地を巡り、おいしい沖縄そばを見つける旅も楽しいかもしれない。


(執筆者: クドウ秘境メシ)

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