【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

2026年7月16日、日向坂46五期生による単独公演〈日向坂46 五期生LIVE〉がぴあアリーナMMで開催された。10人だけで約2時間のステージを作り上げた本公演は、「次の日向坂46」を示す重要なライブだった。

グループとして、新たなフェーズへと歩みを進めている日向坂46。五期生がこれからどのような存在になるのか。このライブは、その問いに対する一つの答えだったように映った。

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

ライブは、「日向坂46シアター」と名付けられた映画館を舞台に、さまざまな名作映画のオマージュを散りばめながら、その世界を旅するようなストーリー仕立てで展開。ライブでありながらコンセプチュアルな設定を持ち込み、一つのストーリーとして見せる演出は、これまでの日向坂46が築いてきたライブ表現の系譜を受け継ぐものだ。

オープニングはスパイ映画を思わせるクールな映像演出からスタート。続いて五期生楽曲「円周率」が披露されると、センターの佐藤優羽が堂々とグループを牽引し、フレッシュな魅力で会場を包み込んだ。その後、メンバーは”宝探し”の物語へ。「どこまでが道なんだ?」をパフォーマンスしながら冒険を繰り広げ、おひさまにとっての「ホンモノ」の宝物であるメンバーの生写真を発見した。「ホントの時間」では舞台を学校の教室へと移し、高井俐香がセンターを担当。青春感あふれる世界観のなか、先輩たちの楽曲を五期生ならではの瑞々しい表現へと昇華してみせた。

さらに「月と星が踊る Midnight」では、坂井新奈がセンターを務める。宇宙を舞台にした壮大なバトル映像を背景に、剣型のロングペンライトを使った演出が楽曲の世界観をより際立たせ、序盤からスケール感あふれるステージを作り上げた。

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

MCを挟み、ポエトリーリーディングから始まった「SHUWA SHUWA」では、大野愛実、坂井、高井の3人が爽やかなパフォーマンスを披露。続く「雨が降ったって」では蔵盛妃那乃がセンターを務め、パラソルを取り入れた華やかな演出で楽曲の世界観を描き出した。五期生曲「空飛ぶ車」では、オリジナルセンターの松尾桜がセンターに。ファンタジックな映像と空色の”空飛ぶ車”の演出を背景に、未来へ羽ばたくような軽やかなパフォーマンスを届けた。

さらに幻想的な満月を映し出したステージで披露された「こんなに好きになっちゃっていいの?」では、佐藤がセンターを担当。繊細なダンスで恋する切ない心情を表現し、観客を楽曲の世界へと引き込んでいく。中盤では、「My god」をスウィンギンなジャズアレンジで披露。会場中に鳴り響くクラップとメンバーの歌声が重なり、華やかな空間を作り出した。続く「一生一度の夏」では、眩しい夏の情景を鮮やかに描きながら、メンバーが客席へボールを投げ込む演出も。見事な投球フォームを見せるメンバーも多く、日向坂46の冠番組『日向坂で会いましょう』でおなじみの野球企画への今後の期待も高まった。

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

その流れのまま、ライブは野球映画をオマージュしたパートへ突入。蔵盛妃那乃がピッチャーとしてマウンドに立ち、「好きになるクレッシェンド」ではチアガール姿のメンバーが声援を送る。応援に後押しされるように見事なストライクを決めると、場面は一転してサイバー空間へ。「ってか」では大田美月がフライング演出でステージ上空を舞い、五期生がこのライブに懸ける覚悟を感じさせるダイナミックなパフォーマンスを繰り広げた。

ライブ後半は、「Dash & Rush」をヘビーなギターアレンジで披露。メンバーは車型のトロッコに乗ってアリーナを駆け巡り、まるでカーチェイス映画のような演出で観客を沸かせた。続く「錆つかない剣を持て!」では、舞台は一転して和風アクション映画の世界へ。ダンサー陣も加わり、メンバーたちは殺陣を思わせる迫力満点のダンスバトルを繰り広げ、力強いパフォーマンスで会場を圧倒した。

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

物語はいよいよクライマックスへ。デジタルロック調に大胆にアレンジされた「恋した魚は空を飛ぶ」でボルテージをさらに高めると、「絶対的第六感」では大野愛実と松尾桜によるダブルセンターでフロアを沸かせる。メインステージからバックステージへ一瞬で移動したかのような「ワープ演出」も取り入れられ、ライブならではのスケール感で観客を驚かせた。続く「My fans」では、松尾がセンターに立ち、客席の前方を赤、後方を青に染めるペンライトが揺れ、楽曲の世界観をよりドラマチックに演出した。

本編ラストでは、大野によるガンアクションで物語は最終局面へ。銃声が響いた瞬間、そのまま大野がセンターを務める「クリフハンガー」がスタート。10人は新世代としての決意を力強く表現した。

「クリフハンガー」とは、本来、物語が最も気になる場面で終わり、「この先を知りたい」と思わせる演出技法のことでもある。大野愛実が銃を構え、一発の銃声とともに始まる「クリフハンガー」。エンドロールが流れ、映画は終わる。しかし、その終わりは完結ではなく、「ここから先が本編なのだ」と告げるプロローグのようにも映った。タイトルどおり、「この先の物語が見たい」と思わせる余韻を残すパフォーマンスとなり、ライブ全体を振り返るエンドロールが映し出されると、会場は万雷の拍手に包まれた。

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

アンコールでは、五期生にとって初のオリジナル楽曲「ジャーマンアイリス」を披露。その前のMCでは、それぞれがこのライブへの思いを語った。

佐藤優羽は、「五期生LIVE」を10人全員で最後までやり遂げられたことへの安堵と感謝を口にし、「円周率」を初披露できた喜びを吐露。「これからも皆さんに愛される楽曲でありますように」と願いを込め、今後も心を込めて歌い続けることを誓った。

松尾桜は、自身がライブで初めてフライング演出に挑戦したことを振り返り、太田と共にで切磋琢磨しながら作り上げたことを明かした。また、ダンサーとともに作品を作り上げた経験にも触れ、「レッスン期間からダンサーの皆さんの姿に何度も刺激を受けた」と感謝。さらに、多くのスタッフやファンの支えがあってライブを完成させることができたと語り、「これからも五期生と一緒に歩んでいただけたら嬉しいです」と呼びかけた。

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

そして最後にマイクを握った大野愛実は、「五期生はそれぞれ違う道を歩み、違う景色や痛みを経験してきた。でも、そのすべてが今日この場所につながっている」と語り始める。「好きを越えるために立ち向かった新参者公演から、好きを越えた先に広がっていたのは、決して憧れの場所ではなくて、盲目に夢を見れる場所でもなくて、夢を守り続けるために覚悟が必要な世界でした」と率直な胸の内を明かした。そして「それでも私はこの世界を選んで良かった。五期生の10人とこの世界で存在できてよかったと心から思います」と言葉を紡いだ。

さらに、「10人十色だった奇跡が、一つの物語になっている。この先もおひさまと日向坂46、そして五期生で物語を紡いでいけたら」と未来への願いを語ると、「ジャーマンアイリス」について、「歌うたびに、あの日抱いた夢や不安、期待を思い出す大切な曲。この先、未来へ向かうたびに、この曲を歌う意味が積み重なっていくような楽曲になってほしい」と紹介。そう語りかけると、五期生の”始まりの曲”である「ジャーマンアイリス」を大切に歌い上げ、初の単独ライブを締めくくった。

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

今回のライブでは、楽曲ごとにセンターが代わり、それぞれが主役となる場面が用意されていたことも印象的だった。

この日のライブは、いわば群像劇である。

10人が異なる個性を持ちながら、それぞれのシーンで輝き、一つの作品を完成させる。その構図は、現在の日向坂46が目指しているグループ像とも重なるように映った。

彼女たちはまだ完成された存在ではないかもしれない。しかし、だからこそ多彩な個性を前面に押し出した今回の構成は、「誰か一人がグループを引っ張る」のではなく、「それぞれの強みがグループの武器になる」という、現在の日向坂46らしいチーム像を映し出していた。五期生がいるからこそ見える新しい日向坂46。そんなグループの未来像が見えた気がした。

本編ラストの「クリフハンガー」というタイトルが示したように、このライブは観客へ「続きを見届けてほしい」というメッセージを残して幕を閉じた。

また新たな時代へ歩み始めた日向坂46。その物語の行方はまだだれにもわからない。

この日、日向坂46シアターで上映されたのは、いったいなんだったのか。それはきっと、これから何年も続いていく、日向坂46新章の「予告編」だったのだ。

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

取材&文 : ニシダケン

セットリスト

日向坂46 五期生LIVE
2026.7.16(THU)
00.Overture
01.円周率
02.どこまでが道なんだ?
03.ホントの時間
04.月と星が踊るMidnight
05.SHUWA SHUWA
06.雨が降ったって
07.Dash&Rush
08.空飛ぶ車
09.こんなに好きになっちゃっていいの?
10.My god
11.一生一度の夏
12.好きになるクレッシェンド
13.ってか
14.錆びつかない剣を持て!
15.恋した魚は空を飛ぶ
16.絶対的第六感
17.My fans
18.クリフハンガー

<アンコール> 
EN1. ジャーマンアイリス

ライブ情報

2026年8月5日(水)・Zepp Osaka Bayside 開場 17:30 / 開演 18:30
2026年8月6日(木)・Zepp Nagoya 開場 17:30 / 開演 18:30
2026年8月15日(土)・Zepp Nagoya 開場 16:30 / 開演 17:30
2026年8月16日(日)・Zepp Osaka Bayside 開場 16:30 / 開演 17:30
2026年8月17日(月)・Zepp Haneda(TOKTO)  開場 17:30 / 開演 18:30
2026年8月18日(火)・Zepp Haneda(TOKTO)  開場 17:30 / 開演 18:30
2026年8月23日(日)・Zepp Haneda(TOKTO)  開場 16:30 / 開演 17:30

宮崎県・ひなたサンマリンスタジアム宮崎
2026年9月5日(土) 開場14:30 / 開演16:30
2026年9月6日(日) 開場14:30 / 開演16:30

インフォメーション

■日向坂46 OFFICIAL WEBSITE
https://www.hinatazaka46.com/

■日向坂46 OFFICIAL X
@hinatazaka46

■日向坂46 OFFICIAL YouTube CHANNEL
https://www.youtube.com/@46officialyoutubechannel99
https://www.youtube.com/@hinatazakachannel

■日向坂46公式Instagram
https://www.instagram.com/hinatazaka46/

■日向坂46 OFFICIAL TikTok
https://www.tiktok.com/@hinatazakanews

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 【ライブレポ】日向坂46、五期生が描いた未来へのプロローグ──〈日向坂46 五期生LIVE〉

OTOTOY

ハイレゾ音楽配信/メディア・サイト。記事も読めるようになったアプリもよろしくどうぞ。

ウェブサイト: http://ototoy.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。