【ソルのゲー評】DCヒーローが戦う濃厚格闘ゲーム『インジャスティス』 日本が『ジョジョASB』なら海外はDCだ!
バットマンやスーパーマン、フラッシュにジョーカーなどDCコミックのキャラクターが一気に集結したらさぞ面白いだろうに。と思ったことはないだろうか。マーベルのキャラクターはカプコンが過去に『マーヴルスーパーヒーローズ』としてリリースしている。
DCコミック側は『ジャスティス・リーグ』というコミックやアニメ、ゲームが過去に出ており、更に『モータルコンバット vs DC Universe』という作品も出ていたが、今回紹介するのは完全にDCコミックキャラクターのみ。開発は『モータルコンバット』を開発したNetherRealmスタジオが担当。
基本は2D格闘ゲーム
格闘ゲームとしては3Dレンダリングされたキャラクターを使用した2D格闘ゲーム。背景もキャラクターも3Dだが、『ストリートファイター』のように左右にしか移動出来ず、奥行き移動は不可能。
このゲームは攻撃ボタンという物しか存在せず、パンチボタン、キックボタンという割り振りは存在しない。ボタンの割り振りは「弱攻撃」「中攻撃」「強攻撃」そしてキャラクターに応じて特殊能力を発揮する「キャラクター能力」ボタン。ガードは既存の格闘ゲーム同様、後ろを押すだけで良い。しゃがみガードはしゃがむだけでOK。
その他特殊な攻撃は簡単なコマンドとの組み合わせにより繰り出すことができる。コマンドもそんなに複雑ではなく、大抵↓→か↓←、←→といったコマンドで出すことが可能。
濃厚なストーリーモード
このゲームは格闘ゲームだが、1人で遊ぶストーリーモードの濃厚さにも注目して欲しい。スーパーマン、バットマンのヒーロー同士が戦うモードを映画を観ている感覚で1時間半ほど楽しめる。そのムービーの間に戦闘が開始され格闘シーンとなる。
基本的にこれの繰り返しだが、お話が良くできているのである。なぜバットマンが2人居るのか……、何故スーパーマンとバットマンが戦うのか。この謎については実際に遊んでみて欲しい。
ゲームの詳細は?
格闘ゲームという事で気になるのはゲームのレスポンスとフレームレートである。このゲームはゲーム中は60フレームで動作(Wii U版)している。その他のムービーに関してはモデルが変化し30フレーム前後となる。グラフィックは『PlayStation 3』と『Wii U」共にほぼ同じだが、テクスチャ関係が多少『Wii U』の方がきれいだろう。ゲームプレイには支障がないので拘らない人は好きな方を購入すれば良い。
1人用を最初に遊ぶ際はチュートリアルを行うか聞いてくる。そこで基本的な操作から上級者操作まで学ぶことができる。
モードは「シングルプレイ」、「マルチプレイ」とあり、それぞれ更に各モードが存在する。下記にそれぞれのモードを説明。
<シングルプレイ>
・ストーリープレイ …… 上記のストーリーに沿ってゲームを進めて行く。
・バトル …… 様々なルールで敵と戦うモード。「クラシック」は基本的なバトルでそのほか「30秒以内」や「体力4分の1」という条件も選べる。
・S.T.A.R.研究所 …… いわゆるミッションクリアバトル。科せられたミッションを遂行する。ミッションは全部で240。
・シングルバトル …… 1人用のバトル。自分で相手のキャラと難易度を選択肢バトル。
・トレーニング …… 基本操作が分からなくなったらここで練習。
<マルチプレイ>
・対戦 …… ローカルでの対戦プレイ。当然ながらコントローラーは2つ必要。
・オンライン …… このゲームはオンライン対戦にも対応している。
上記以外にもアーカイブや特典には膨大なコンセプトアートが収録されている。最初は見ることができないが、アンロックすることにより閲覧することが可能。
やや大味さがある
開発が『モータルコンバット』開発元なだけにやや大味さがあるが、過去の『モータルコンバット』と比べるとかなり丁寧に作られている。つながりやすくなったコンボや、特殊ムーブ、またオブジェクトを利用した移動や攻撃なども可能である。コマンドは簡単でも覚えることが多くそう簡単にはいかないのがこのゲーム。
DCコミックファンならならたまらないこの格闘ゲーム。海外では4月に発売され1位となり絶好調の売り上げを誇っている。当然続編も製作されるだろう。日本では8月30日に『ジョジョ オールスターバトル』が発売されるが、海外では『インジャスティス』が熱いようである。
『インジャスティス:神々(ヒーロー)の激突』は6月27日に『Play Station3』と『Wii U』で発売されている。海外では『Xbox 360』版も出ているが国内では未発売。なお『Wii U』版はGamePadに技表の表示やGamePadだけでのプレイも可能。
『インジャスティス』とは直接関係ないが、8月30日に公開されるクリストファー・ノーランの最新作『マン・オブ・スティール』は『インジャスティス』にも出てくるスーパーマンの最新作である。スーパーマンの出生からその後の地球、そしてクラーク・ケント記者になるまでが描かれる。
試写で既に観てきたのだが、濃厚な2時間半の映画となっている。こちらも是非。この夏はDCキャラクターで決まり。
初回限定はゾンビモードなどスキンのコードがもらえる。
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
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