豆が主原料の『ゼンブ焼きドーナツ』が登場、これはもてそうだ!

おいしさと健康をテーマにした『ゼンブ(ZENB)』ブランドから、今秋『ゼンブ焼きドーナツ』が発売されました。フレーバーは『オリジナル』と『カカオ』の2種があり、それぞれ1個298円(税込、送料別)。主原料は黄えんどう豆ですが、どんだけヘルシーなのか、味はどうなのか。食べてチェックしました。

2019年の誕生から進化を遂げてきた『ゼンブ』
まずは『ゼンブ』について、簡単に解説しましょう。ブランドは2019年に誕生し、特徴は野菜や豆といった植物を可能な限りまるごと“ぜんぶ”使うこと。当初は野菜を主原料とした『ゼンブペースト』や『ゼンブスティック』などからはじまりましたが、2020年に発売した『ゼンブヌードル』から、黄えんどう豆を使ったシリーズが加わり以後拡大。
この『ゼンブヌードル』と、2023年に仲間入りした『ゼンブブレッド』が現在の主力商品でしょう。そしてヌードル、ブレッド、スパゲティなど一部商品はスーパーやコンビニでも取り扱われているはずです。

『ゼンブ』における黄えんどう豆は、小麦粉の代替として使われることが多く、その狙いは低カロリー、糖質オフ、グルテンフリーなど。他方、世の中にある類似のヘルシー食品は大豆を主とするのがメジャーですが、『ゼンブ』は黄えんどう豆であることが差別化ポイントです。
その理由は、公式サイトのQ&Aにありました。「環境や栄養やおいしさなど様々な観点から検討し、黄えんどう豆を原材料として選んで使用しております」とのこと。その他の特徴としては、お酢などで知られるミツカングループから生まれた新規事業ブランドであること、お洒落な世界観などが挙げられます。

『ゼンブ焼きドーナツ』は揚げず、さらに乳、卵、バターといった動物性原料不使用により、1個あたり135kcal以下、一般的なドーナツより糖質32%オフというスペックを実現。また、一部におからパウダーを配合したことでおいしい食感に仕上げているとか。

違和感なし。崩れず、ベタつかないのもイイ!
ということで、『ゼンブ焼きドーナツ オリジナル』から試食。気になっていた食感の印象は、軽めでふんわり。メジャーな揚げドーナツのようなどっしり感はないものの、生地がポロッと崩れることもなく、指のベタツキもあまり気になりません。

また、素朴なパンに近い印象も。たとえるなら、細長いスナックスティックタイプのパンとか。あれと『かにぱん』の中間ぐらいのやわらかさで、でも『かにぱん』より詰まってなく、しっとりふわっとした弾力に感じました。

味付けのメインはメープルシュガーで、照りがある感じの素朴でやさしい甘さ。総じて、メジャーなおからドーナツよりも小麦粉のドーナツに近く、違和感も少ないおいしさだと思います。

カカオはよりスイーツ色がある
もうひとつの『ゼンブ焼きドーナツ カカオ』は、カカオニブ(ローストカカオを砕いた粒)がアクセント。こちらも、甘さにはメープルシュガーを使っていますね。その甘みにカカオのビター感やカカオニブのクリスピーさが加わることで、よりスイーツ色が出ているような。

ただ、カカオニブ自体の甘さはほぼなく、チョコレートのように口の中で溶けはしないので、その点はチョコチップとの違いかと思います。でも栄養価とおいしさのトレードオフな関係とは思いますが、個人的にはチョコチップのほうがいい気がしました。

スマートなプレゼントにも
ちなみにどちらのドーナツも、口の中の水分をもっていかれる感じはなく、イイですね。口どけとしては好感触で、咀嚼(そしゃく)を繰り返すと、ねっとりジュワりと広がるテクスチャーがおいしいです。また、よくあるふすま(小麦ふすま)パンほどの硬さやパサつきはなく、素直な食感ではないかとも思います。

ドーナツは、もはやトレンドの領域を超えて定着した感もあるスイーツ。その点『ゼンブ焼きドーナツ』はヘルシー要素が多く、ダイエッターの食事や間食にはもちろん、スマートなプレゼントにも喜ばれるのでは。ひとまずはECサイトのみ販売のようですが、注目ですよ。
(執筆者: 中山秀明)

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