【オフィシャルレポ】SHOW-YA、「走り続けるよ!」40周年を経たロックバンド “無限” の可能性
デビュー40周年企画、”100 LIVE AGAIN“と題した1988年以来の100本ライブツアーを敢行中のSHOW-YA。今回のAnniversaryライブは、ヒットアルバム『Outerlimits』と40th記念ハードカバーアルバム“無限”の2軸をコンセプトとした構成。『Outerlimits』は1988年リリースしたSHOW-YA7枚目のアルバムで60万枚以上を記録した、ロックアルバムとしても日本の音楽シーンに金字塔を打ち立てた1枚だ。
~オフィシャルライブレポート~
レッド・ツェッペリンの「移民の歌」をBGMにメンバーが登場。いつもと変わらないその佇まいにはロックバンドとしての風格はあれど、気負いは全く感じられない。寺田恵子(Vo)の『Start your engine』の一声からライブはスタート。1曲目は「OUT OF LIMITS」、続けざまに「TROUBEL」と『Outerlimits』から披露。圧倒的な演奏力と寺田のパワフルなボーカルに、オーディエンスの歓声が唸りを上げ、会場は熱風が吹き荒れるかのような盛り上がりをみせる。アグレッシブでキャッチーで、楽曲の輪郭が煌びやかに会場に乱射する中、sun-go(Gt)のギターがヘヴィーな閃光を刻む「私は嵐」、「BAD BOYS」へと続く。
『みなさん“無限”聴いていただけましたか?40thもカバーアルバムを出そうということになって、今回は自分たちが子供の頃に聴いてきた曲を中心に、カバーしようと思って作りました。みんながカラオケで歌ってる曲をやります。一緒に歌ってください!』(寺田)。
「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」「プレイバックpart.2」、MCを挟んで息つく間も無く「少女A」へ。「雨の慕情」から「六本木心中」へと連続鉄板披露。オーディエンスそれぞれが楽しく歌う樣は、いつもと違うSing Alongなボルテージの高まりで会場に広がる。時代を彩ったヒット曲たちがハードリメイクされ、キラキラしたメロディーとその歌の世界は、リスペクトを込めた寺田の声に華麗に艶やかに奏でられる。
メンバーが『Outerlimits』を語るコーナーでは、ミッタン(Dr)が『山中湖で合宿して2週間で取り切ったんです、MIXまで!』と思い出を語り、寺田が『みんなと一緒に一体となって作れたアルバム!SHOW-YAにとって一番売れたし、一番思いれるのある1枚です!本当に、またみんなで合宿レようよ!』とその思いを語り会場が沸いた。
終盤は「戒厳令の街 -CRY FOR THE FREEDOM-」の後、メドレーで「Paranoia paradise」「祈り」「野生の薔薇」パフォーマス。そして「LOOK AT ME」「BATTLE EXPRESS」、問答無用のギターのリフから始まるSHOW-YA最大のヒット曲「限界LOVERS」へとなだれ込む。熱いパフォーマンスがたたみかけられるように炸裂し会場はヒートアップ。割れんばかりの歓声の中本編が終了した。
アンコールは全員でオーディエンスと記念撮影。その後「FAIRY」へと続く。ハードでスキルフルなナンバーはsun-goとsato(Ba)のポジションチェンジ、重低音を確実に刻むミッタン、繊細なフレーズを操るキャプテン、唯一無二なヴォーカリスト寺田が完全一体となる珠玉の1曲だ。「Thank you so musch.We love you!」の言葉で40thの特別なROCK SHOWは興奮の中、幕を閉じた。
「あの頃と同じようにレッド・ツェッペリンの「移民の歌」のSEから始まり「地下水道の月」のSEで終わる。ギターとベースの回しも含めてSHOW-YAのライブにはROCKの伝統芸能が詰まっている」。数年ぶりにライブに足を運んだ関係者はそうコメントしてくれた。納得感はあるものの、SHOW-YAはそんなことを意識することもなく、ただただ目の前の1本1本のライブに、全力全霊で立ち向かうバンドだ。デビューしたのあの頃と同じように日々練習を重ね、真摯に、ひたむきに音楽と向き合うその姿勢には本当に頭がさがる。
寺田恵子がMCで「走り続けるよ!」と言っていたが、40周年はSHOW-YAにとって一区切りと言うより単なる通過点なのかも知れない。そしてSHOW-YAはまだまだ止まらない。ここからまた全力で走り続けるに違いない。そう体感した夜であった。
ライブ情報
〈SHOW-YA40th Anniversary 東名阪ツアー“無限”〉
2025年10月19日(日)東京・EX THEATER ROPPONGI
-OP SE 「移民の歌」-
1.OUT OF LIMITS
2.TROUBLE
3.私は嵐
4.BAD BOYS
5.2 億 4 千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-
6.プレイバックpart2
7.少女 A
8.雨の慕情
9.六本木心中
10.戒厳令の街 -CRY FOR THE FREEDOM-
11.メドレーParanoia Paradise→祈り→野生の薔薇
12. LOOK AT ME
13. BATTLE EXPRESS
14. 限界 LOVERS
-En-
En1.FAIRY
-End SE「地下水道の月」-
アーティスト情報
・オフィシャル・ウェブサイト
https://show-ya.jp/
・Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/@SHOWYA

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