もう“具”で選ぶのはやめた! 「だしが主役」のインスタントみそ汁が、料亭レベルの旨みだった件

10月に入ってようやく涼しくなってきましたね。仕事で疲れて帰った夜に「温かいみそ汁飲みたいな……でもイチから作るのは面倒すぎる……」と思う日も増えてきたのではないでしょうか。
もともとズボラな筆者は、そんな時ついインスタントに頼りがち。手軽なのはいいけど、味はまあ、こんなものか……と、どこか妥協していました。
そんな中、味の素株式会社の新商品「だし屋のみそ汁」を発見。
「“だし”で選ぶってどういうこと?」「インスタントでしょ?」と少し斜めに構えつつも、その実力を確かめてみました。
あの「ほんだし®」の会社が本気を出した、だしが主役のみそ汁
今回試食したのは、その名も「だし屋のみそ汁」。“だし”のプロである味の素が、香り・コク・味わいに優れただし素材に最も合う味噌と具材を厳選して組み合わせたという、まさに「だしが主役」の一杯とのこと。
お湯を注ぐだけの手軽さはそのままに、だしの旨みを最大限に引き出すために、独自のフリーズドライ技術を使っているんだとか。「インスタントの常識が変わるかも……」と、期待と疑いが半々のまま、いざ実食です。
本当に同じだし? 赤味噌と合わせ味噌で全く異なる味に驚き
まずは、香り・コク・味わいが異なる3種のかつお節をブレンドしたという、こだわりのかつおだし2種を飲み比べ。
3種のかつお節だし × 3種の合わせ味噌

かつおだしのおいしさを引き立てる3種の味噌と合わせたこちらは、一口飲んで、思わず「これこれ!」と膝を打つ王道の美味しさ。
でも、いつも飲んでるインスタントと決定的に違うのは、後味に残るだしの香り高さ。フリーズドライとは思えない、ほうれん草のシャキシャキ感もすごい。疲れた体に染み渡る、実家のような安心感がここにありました。
3種のかつお節だし × 赤味噌

続けて、赤味噌を一口。
……え、これ本当に同じかつおだし? と混乱。ガツンとくる赤味噌の濃厚なコクに全く負けていない、だしの力強い存在感に驚愕。豆腐とわかめというシンプルな具が、この重厚な味のハーモニーを完璧にまとめています。白米が無限に食べられそうな、もはや「おかず」レベルの一杯です。
かつおに昆布にいりこ、海の偉大さを実感
正直、かつおだしだけで十分満足していたのですが、さらに素敵なだしに心を打たれました……
かつお節と北海道産真昆布の粉末 × 白味噌

かつおと昆布のあわせだしを飲んだ瞬間、北海道産真昆布のまろやかな旨みが口いっぱいに押し寄せてきました。かつおの風味と合わさって、旨みが何倍にも増幅されている感じ。上品で繊細、まるで小料理屋で出てくるお椀のよう。ネギのさっぱり感がまた、いい仕事してます!
国産いりこだし × 麦味噌

最後に、九州でなじみ深いという、いりこだしと麦味噌の組み合わせを試飲。これがまた、たまらない。ふわっと広がるいりこの優しい磯の香りと、麦味噌のまろやかなコク。どこか懐かしく、角の取れた優しい味わいに、一日の疲れが全部溶けていくようでした。
料亭レベルの味の秘密は「だしのプロ」のこだわり

なぜインスタントで、ここまで本格的な味がするのか? その秘密は、やはり「だし」への徹底的なこだわりにありました。
例えば、かつおだしには香り・コク・味わいの役割が違う3種類のかつお節をブレンド。さらに、その繊細な風味を壊さないよう、熱負荷の少ないフリーズドライ製法で味噌を合わせるという徹底ぶり。
「お湯を注ぐだけ」の裏側には、長年だしと向き合ってきたプロたちの、とんでもない技術と情熱が詰め込まれていました。
もはや「時短」じゃなく「贅沢」
今回試してみて一番衝撃だったのは、一杯一杯の満足度の高さ。これはもう、「時間がないから」という理由で仕方なく選ぶインスタントみそ汁ではありません。「今日がんばった自分へのご褒美に、あのだしを飲もう」と、積極的に選びたくなる一杯です。
ストックしておけば、忙しい平日の夜はもちろん、お弁当のお供や、ちょっと贅沢したい休日の朝ごはんにもぴったり。料理する気力がゼロの日でも、これと白米さえあれば、十分に満たされた食事が完成します。
「だしで選ぶ」という新しいみそ汁の世界、これは一度体験してみる価値、大アリですよ。
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