15年放置した御神酒が変色してヤバい色になっていた件「いっちょ飲んでみっか!」

家の片付けをしていると思いもよらぬものが発掘され、ついつい作業が中断してしまう。そんなこと、あると思います。
先日我が家の物置のようになっている部屋を片付けていると、こんなものが発掘されました。

随分と色褪せてしまった御神酒です。神棚でもなんでもないところに長期間お供えされていました。
こちらには賞味期限や製造日の表記がなかったのですが、一緒に発掘された御供物の賞味期限から推測するに、おそらく15年くらい前のものだと思われます。
……酒には熟成っていう概念があるし、古酒とかってジャンルもあるし、これはもしかしたらいい感じに飲めるのでは?
いっちょ飲んでみっか! →色にドン引き
ところが。箱を開けて中身を取り出してみると……



何だこの色は……!!

普通、御神酒って日本酒(清酒)だから無色透明のはずなんですけど、これはバッチリ色があります。ウイスキーとか麦茶みたいな色です。これはさすがにヤバいやつだろ……。
ChatGPTは俺に「熟成だから大丈夫」だと言う
念のため写真をChatGPTに読み込ませ、これはどういう状況になっているのかを確認。するとこれは熟成による変化の可能性が高いのだそうだ。マジかよ!

ChatGPTによる解説:日本酒は時間が経つと「メイラード反応」や酸化によって琥珀色〜茶色に変化することがあるにゃ。これは「古酒(ひね酒)」化で、未開封でも自然に起きる。
ニオイはまったく違和感なし! やっぱいけるかも!

まあこれが古酒になったのか、腐ったりヤバいことになってるかは、ひとまずニオイで判別できるだろ! ってことで、開封してチェック。……普通に日本酒のニオイだな。目隠しをしてしまえばまったく疑うことなく飲むってくらいに日本酒。やっぱこれ、古酒になっただけで普通に飲めるんじゃね!?
グラスに移そうとしたら……異変を発見!
それじゃ、中身をグラスに移し、一口味見をしてみることにしますか。……んっ!?

よく見ると中になんか浮いてるんですけど……!!

タンポポの綿毛のような、ほこりのような、謎の物体がいくつか酒の中でプカプカと浮かんでいます。ニオイをチェックするまで完全に未開封だったし、何かが混入することも考えにくい状況。これきっと、カビ的なやつだろ……!!
さすがに味見をすることも断念し、15年モノの御神酒は廃棄処分とすることに。もしかしたらカビが生えている中身を確認しないまま10年、20年とお供えしている人もいるかもしれませんね。それはちょっとバチ当たりな気がするし、早めに飲むのがいいんだろうなあ。もったいなかった。
AIが俺に飲ませようとしてくる
ちなみに、このカビらしき物体の写真もChatGPTに確認してもらったところ、これは「タンパク質やアミノ酸の結晶化」であって害はないとのことでした。おまえ、わかってて俺に悪いものを飲ませようとしてんだろ!
ChatGPTによる解説:長期熟成の日本酒では沈殿や白いフロック状のものが出ることがある。これは「オリ」や「酒石(しゅせき)」で、いわゆるワインの酒石酸塩みたいな自然析出物。害はないけど、見た目はカビに似ることがある。
AIのことは疑ってかかることが大切ですね。いろいろ勉強になりました。
(執筆者: ノジーマ)

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。