【TGS2025】『MARVEL: Tokon Fighting Souls』試遊レポ:アメコミファンと格ゲープレイヤーを確実に唸らせる大迫力バトル

9月25日から4日間、幕張メッセにて国内最大級のゲームイベント「東京ゲームショウ2025」が開催された。今年の出展社数は1136社、出展小間数は4157と、昨年を上回り史上最大規模を更新。平日にもかかわらず会場は大勢の来場者でにぎわい、まさにゲームファンの祭典といえる熱気に包まれていた。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のプレイステーションブースでは、2026年発売予定の『MARVEL: Tokon Fighting Souls』(PlayStation 5)や『Ghost of Yōtei』(PlayStation 5、PC)といった注目作がプレイアブル出展され、多くの来場者が試遊に釘付けとなっていた。今回はその中から、『MARVEL: Tokon Fighting Souls』をビジネスデイ初日の9月25日(木)に実際に体験。そのプレイレポートをお届けする。

本作を手がけるのは、言わずと知れた格闘ゲームの老舗・アークシステムワークス。『ギルティギア』や『BLAZBLUE』といった名作で知られるスタジオが、今度はマーベル作品を舞台に新たな格闘体験を生み出す。この組み合わせを聞いただけで、格闘ゲームファンなら胸が高鳴るはずだ。

試遊版は4対4のチーム制バトル。アイアンマン、スパイダーマン、ドクター・ドゥーム、ストームといったお馴染みの面々が乱戦を繰り広げる光景は圧巻だ。操作系はシンプルで、□△〇の3種類の攻撃と、×ボタンで仲間のアシストや交代を行う「アッセンブル」が発動する。必殺技やアルティメットスキルはワンコマンドで全キャラ共通、初心者でも直感的に扱える一方で、コマンド入力を選べば従来型の操作も可能。上級者も満足できる仕様となっている。

さらに各キャラクター固有の「ユニーク」技もワンボタンで繰り出せる。通常攻撃を連打するだけで自動コンボにつながり、必殺技で爽快に締める設計はまさに痛快。チーム全員で体力ゲージを共有するシステムや、攻撃ヒットでステージが移動し仲間が順次参戦する仕組みも加わり、駆け引きの奥深さが際立つ。

今回の試遊版では、クローズドβで登場した6名に加え、スパイダーマンとゴーストライダーが新たに参戦。開始前から高まる期待を裏切らず、最新グラフィックで描かれるヒーローたちは圧巻だった。映画さながらの演出と豊富な掛け合いに思わず見入ってしまう(※キャラクターの登場シーンはスキップ可能)。実際にプレイすると、CPU戦は歯ごたえのある調整が施されており、初戦は完敗。それでも「操作方法を動画で確認できるチュートリアル」など細やかな工夫が盛り込まれ、学びながら挑戦できる手応えがあった。

プレイを重ねるごとに操作感に慣れ、ゲージを100ためて放つアルティメットスキルの爽快さは格別。ドクター・ドゥームの超ド派手な演出には会場の熱気も重なり、思わず声が出るほどだった。惜しくも敵を倒しきれない場面もあったが、操作感に慣れるほどお気に入りのキャラ「ストーム」での戦いも楽しめた。沢城みゆきが演じる彼女のボイスに加え、空中コンボやアシスト攻撃の多彩さはやり込みの幅を感じさせた。

最終戦は2勝2敗の接戦からストームのアルティメットが炸裂し、巨大な嵐に包まれたアイアンマンを撃破。勝利セリフやチーム全員の喜びを分かち合う演出で達成感に包まれた。

一連の試遊を終えて感じたのは、初心者でも直感的に爽快なアクションを楽しめる一方で、上級者が突き詰めれば高度な駆け引きが生まれる絶妙なバランスだということ。演出はド派手で、アクションは軽快、そしてキャラクターの個性も鮮烈。アークシステムワークスの叡智を結集した『MARVEL: Tokon Fighting Souls』は、アメコミファンはもちろん、格ゲーユーザーも熱中できるタイトルに仕上がっていた。2026年の発売に向けて、今後の参戦ヒーローの発表にも期待したい。

(取材・池内洋裕)

※画面は開発中のものです。

(C) 2025 MARVEL
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