岩橋玄樹 映画『男神』テーマ曲「僕の楽曲史上1番ロック」“重機をいかにイケメンで乗るか”にもこだわり!撮り下ろしインタビュー

古代縄文ミステリー✕ファンタジーホラー映画『男神』より、岩橋玄樹さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。

本作の原案「男神」は、2020年「日本(美濃・飛騨等)から世界へ!映像企画」にて入選しYouTube 超人気サイト「怖い話 怪談朗読」にて朗読され、「今までで一番怖い話」と一躍注目を浴びた話題作。
視聴者からの映像化への熱い期待を受け、オリジナルストーリーで撮影地となる日進市の協力により、映画化が実現しました。

全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、ある日、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生する。時を同じくして、そこで働く和田(遠藤雄弥)の息子も忽然と姿を消してしまう。
その「穴」の先は不思議な森に繋がり、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため異様な儀式を行っていた。息子がそこに迷い込んだ事を知った和田は、その穴に入っていが・・・。

「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起こる得体のしれない恐怖体験! 日本の伝統美に潜む狂気と、家族の恐怖を描く【古代縄文ミステリー】にして【ファンタジーホラー】が完成しました。

現在はアメリカ・ロサンゼルスと日本の二拠点でアーティストとして活動中の岩橋玄樹さん。

本作でニューヨーク留学を経て帰国した異色の経歴を持ち、建設会社社長の息子で巨大建機を操る職人・山下裕斗(やましたゆうと)を演じます。

また、岩橋さんは本作のテーマ曲も担当。撮影の裏話や楽曲の魅力などお話を伺いました。

「もしかしたら僕だけ、まだ除霊されていないかも(笑)」

――今作の出演オファーをいただいた時のお気持ちをお聞かせください。

岩橋:素直にすごく嬉しかったですし、この原案を配信しているYouTubeチャンネルはずっと登録していて、元から好きだったんですよ。それもあって、ぜひ!と参加させていただきました。
原案のお話は配信された時から観ていました。再生回数がすごく多くて人気の作品なので。その実写化というか、オリジナルストーリーに出ることができるというのはすごく嬉しかったです。

――現場での撮影エピソードや印象に残っていることはありますか?

岩橋:印象に残っていることは、穴のシーンを撮っている時に、実は後ろに馬がスタンバイしていて。馬とずっと遊んでいました。

――これまで馬と触れ合った経験はあったのですか?

岩橋:仕事で何回かあるんですけど。動物が好きなので。その馬たちがあまり人に慣れていなかったんですけど、頭を撫でさせてくれて、めっちゃ可愛かったです。

――馬って人の気持ちがわかると言いますよね。

岩橋:僕は結構、動物と共鳴し合えることができて。特にワンちゃんは、めちゃくちゃ寄ってきますね。だから馬とも仲良くなれました。
やっぱり動物は怖がっていたら寄ってこないですからね。

――重機に乗るシーンもありましたが、少し操縦していたりも?

岩橋:操縦は免許がないとできないので、実際には操縦していないですけど、エンジンのかけ方や、ハンドルの握り方、動かし方のモーションの指導をしてもらいました。
小さい頃に叔父さんがブルドーザーを持っていたんですよ。だからよく乗らせてもらっていたので、懐かしいなと思いました。

――重機に乗るシーンもなかなかないので貴重な姿ですね。

岩橋:重機をいかにイケメンで乗るか、というのをすごく頑張りました(笑)。

――イケメンに見えるポイントはどんなところを意識されましたか?

岩橋:わからないですけど(笑)、意外と手順が多くて、開けて、閉めて、これをやって、みたいな。それがダンスみたいで大変でした。

――今回はオリジナルストーリーということで、どんな役柄か教えてください。

岩橋:僕は愛子ちゃんの弟の裕斗という役で、ガテン系の男らしいイメージなんだけど、お姉ちゃんには歯向かえないっていう。そこのバランスがすごく難しかったです。

――ご自身は弟気質みたいな部分は?

岩橋:長男なので弟っていうのはあんまりないですね。誰かに弟として可愛がられたりっていうのもあまりないです。

――学生時代の先輩後輩みたいなご経験は?

岩橋:僕は小学生の頃から学校に行っていなかったので、そういう経験をしたことがなくて。だから、普通の皆さんが送っているスクールライフって経験したことがなくて、先輩後輩の関係はあまりないですね。

――そもそも自分が弟気質になるシチュエーションがあまりないんですね。

岩橋:弟気質っていうのがよくわからなくて。愛子ちゃん役の須田亜香里さんと話すシーンで、なんか歯向かえないような、ちょっと笑顔を見せるようなシーンがあったんですが、そこは結構表情が大変でした、わからなくて。でも、結構すぐOKもらえたので良かったです(笑)。

――ディレクションされたことや役作りでこだわった部分はありますか。

岩橋:この作品に関しては監督の思いをしっかり受け止めて役作りをしましたね。段取りで自分が思うようにやって、本番ではもう少し声を張ってみたり。
元々そんなに声を張るタイプではないので、少し大変でしたね。
あとは、監督にもうちょっと疲れている感や、働いている感を見せたいって言われて、スタートがかかる前に相撲をとったりしました。

――そんなことをされていたんですね(笑)。

岩橋:していましたね。監督とも一緒に相撲をとりました。あと、うわあって走って行くとかもやっていました。

――それで、ちょっと汗や疲れた感を出して。

岩橋:そうそう、最初のシーンだったと思います。

――監督からは、裕斗はどういう人物だと伝えられましたか?

岩橋:正義感がとてもあって、自分の周りの人たちを助けたいっていう気持ちがある子だよ、というのはすごく言われていたので、そこはアーサー教授との喋るシーンで伝えたり、表現しました。

――完成した映像を観た感想をお聞かせください。

岩橋:やっぱりホラー映画ということで、全体的に映像が暗く仕上がっていて。僕たちが実際に撮影した時はすごく明るくて、カットバックを見ている時も明るかったんですけど、ああやっていろんなエフェクトがかけられたものを見ると、男神の怖さがすごく出ているなと思いますし、男神をどうやって表現するんだろう?と思った時に、ドローンを飛ばしていて、すごくいいアイデアだなと思って観ていました。

――最後の儀式のシーンは結構勢いのある演出になっていて。

岩橋:あのシーンの現場はすごく怖かったですね。見たことがないような棒がいっぱい刺さって、ちょっと不気味でした(笑)。

――ホラー作品などは撮影前にお祓いをすることがあると聞きますが、やりましたか?

岩橋:僕は途中からクランクインで、クラックアップも1人だけ早かったので、僕だけお祓いをされていない可能性がありますね。もしかしたら僕だけ、まだ除霊されていないかもしれない(笑)。

――ご自身は霊感はありますか?

岩橋:怖い系や幽霊系は好きなので、なんか気持ち悪いな、と思うことはありますね。

――何か感じるということですか?

岩橋:なんだかこの辺がすごく重く感じるな、とか。よくツアーで地方を回ったり、撮影でいろんなところに泊まったり、海外もよく回ったりするんですけど、やっぱり自分に合わないところがあると、なんかちょっと重いなって、疲れたりすることはあります。

――今回の撮影現場のところはどうでした?

岩橋:1つだけ怖かったのは、泊まった部屋のベッドの目の前にお化粧台があって。寝ているんですけど、目の前に鏡があるので結構怖かったです。

――起き上がるとすぐ映っちゃうみたいな。

岩橋:そう、だからあんまり熟睡できなかった(笑)。緊張もあったんだろうけど。でも、撮影期間は散歩していました。豊田スタジアムの辺を散歩して、とても綺麗でした。

――気分転換になったようで良かったです。

岩橋:ロケ地の周りはすごく綺麗で、電車もローカル電車がいっぱい通っていて。地方など自分が慣れていないところに泊まるのは結構好きなので、2日間ぐらいは楽しかったです。3日目からホームシックになりましたけど(笑)。

――早い(笑)。では、あまり長期の旅行などは行けないですね……。

岩橋:そう。車の音や雑音がすごく好きで。東京で生まれ育っているので、ずっと車の通っている音、電車の音、誰かが家の前を通っているっていうのは、小さい時からそれが当たり前という感じでしたね。寝るときも部屋を明るくして、何か動画をずっと流していないと寝れない、みたいな問題があります(笑)。

――地方都市で自然豊かなところは、ものすごく静かですものね。

岩橋:それがちょっと怖くなっちゃう時がある。でも、昼間の日進市はすごく綺麗で。牧場もあって動物もたくさんいたし、楽しかったです。
穴のシーンのロケ地は静まり返っていると、近くに線路があって踏切のカンカンカンカンって音が聞こえるんですよ。それがノスタルジックな感じで良かったです。

――今回、テーマ曲『Bless me』も担当されていますが、どんな楽曲になっているのでしょうか?ロックテイストとコメントされていましたが。

岩橋:そうですね。何個か僕も、こういう曲調で行ってみたらどうですか、と提案したり、プロデューサーさんと話したりして、最終的にロックな曲になって。それが男神の迫りくる感じとマッチして良かったなと思います。

――ロックというのが少し意外でした。

岩橋:ミュージックビデオも見てみると、意外と合うんだ!と思ってびっくりしました。歌詞も書かせてもらって、お気に入りのパートもあって、自分が出演してる作品だからこそ特別に感じる、このテーマソングをぜひ聞いてほしいです。

――どのような歌詞になっていますか?

岩橋:人と人の裏切りみたいな、人間のいろんな感情がこの映画ってすごくたくさん込められているので、それを歌詞に表現してみました。

――MEG(MEGMETAL) さんが作曲・編曲を担当されているということで、本当にめちゃくちゃロックなのかなと。

岩橋:めちゃくちゃロックです。僕の楽曲史上、1番ロックです。

――8月のファンクラブイベントで一足先に披露されたそうですが、ファンの方の反応はいかがでしたか。

岩橋:めっちゃカッコいいって言ってましたね。キャーっていうよりは、かっけえ!みたいな。
だから、ミュージックビデオもめちゃくちゃかっこいいです。この今の普通の僕と、映画の裕斗と、あとアーティストの僕と、本当にいろんな僕が見れると思います。

ミュージックビデオにはファンクラブイベントに来てくださったお客さんも映っているんです。コンサート会場で撮ったんですよ。お客さんも出演して、みんながペンライトを持っているんですけど、それが真っ赤になって。
真っ赤な会場で僕が黒いスーツを着て真ん中で歌っているという、すごくカッコいい仕上がりになっています。


・GENKI IWAHASHI 岩橋玄樹 – Bless me (Theme Song of the Feature Film “男神”)
https://www.youtube.com/watch?v=QISRJIKQPx8

――先日放送されていたドラマのエンディング曲も担当されていたり、精力的に楽曲制作やアーティスト活動もされていますよね。

岩橋:俳優業もそうですし、楽曲やアーティストとしてもこうやって使っていただいているというのは本当に感謝していますし、すごく恵まれている環境にいるなと日々思っていますね。

――ドラマで主演などもされていましたが、今後どんな作品や役をやりたいですか?

岩橋:すごい長台詞を言う難しい作品に出てみたいです(笑)。
映画やドラマってカメラアングルが固定されているものや、手持ちのカメラですごいリアルに表現している作品もあるじゃないですか。だからそういうちょっとリアルな表現をしている映画に出てみたいです。

今のドラマではシーンで結構撮り方が分かれていて、『恋愛ルビの正しいふりかた』はちょっとキラキラしているシーンは固定のカメラを使っているんですけど、気持ちの表現がぐちゃぐちゃになったり、ちょっと揉めたりしているシーンなどはカメラマンさんが手持ちでやっているので、そういうギャップもあって。
本当に仕事目線で見ちゃうんですけど(笑)、そういう真の人間性の感情を表現できる作品に出てみたいなと思います。

――作り手目線もお持ちですが自分で作品を撮ってみたいという願望はあるんですか?

岩橋:脚本やストーリーを、たまに考えたりしています。だから、自分が作る話を映画化やドラマ化してみたいなという願望はあります。

――それはジャンルは何ですか?

岩橋:映画って見ていて懐かしいなとか、自分が共感できるものを見ているのがすごく面白いと思うんですよ。
自分が今まで経験してきたようなものを題材にして、観た人たちが「これ共感できる」とか、こういうコミュニティやストーリーが僕たち、私たちの近くであったな、と思えるようなリアルな作品を作りたくて、いろんなストーリーを筋トレやランニングをしながら考えてメモに残しています。いつかそういう脚本的なこともやってみたい。
でも絶対映画監督にはなれないなと思います。

――どうしてですか?

岩橋:本当に重労働だなって(笑)。あんなに僕にはできないと思います。ほぼ24時間現場を仕切って、カメラアングルチェックして、すごいなって毎回思います。

――撮影が終わっても、そのあと編集作業もありますからね。

岩橋:そう、めっちゃすごいなって。本当にいい作品ができた時って、スタッフさんや演者の皆さんがチームひとつとなって同じゴールを目指した瞬間だと思います。そういうときに作品がバズったり、みんなの感情に届くと思うので、そんな映画やドラマ作りに参加してみたいです。

――今後、脚本家としても。

岩橋:そうですね。でもそれで「話つまんない」って言われたらちょっとショックなので(笑)。

――企画段階で多分色々手直ししてくれそうですけどね!

岩橋:アーティスト活動や俳優活動もしながら、ものづくりやアート作品を作るのはずっと好きなので、そういうことにも携わっていけたらいいなと思いますね。

――今はアメリカと日本の2拠点で活動されていますが、お仕事の割合はどれくらいなのでしょうか?

岩橋:基本的には日本がベースです。でも9月はアメリカでライブがあったり、モデルのお仕事があったり、ちょくちょくそういうお仕事はあって。それに向けて準備段階で行ったり、レコーディングもアメリカでやったり。
日本とアメリカの働き方は動き方が全く違うので、アメリカに行ったらアメリカのやり方でやるし、日本に行ったら日本のやり方でやるし。
でも、基本は日本でコンサートをやったり、ドラマや映画のお仕事をさせてもらっています。

――今後も基本的には日本でたくさん活動されていくのですね。

岩橋:もちろん。そこは日本のファンの子たちにずっと恩返しというか、感謝しているので。
あくまで日本ベースでやって。そこから、Fairy(ファン)の皆さんと一緒にいろんな世界を見れたらいいなっていう想いが僕の夢です。

――では、映画を楽しんでくれる方に見どころとメッセージをお願いします。

岩橋:この映画は儀式や生贄など、日本の古くからの宗教や伝承の怖さを表している部分もあります。でもその中でも家族愛だったり、人間の愛っていうものも1つのテーマなのかなと思うので、ホラー映画ですけど、ファンタジーホラー映画という、ホラーが苦手な方でもきっと見れると思います。人と人との愛をもう一度確かめられる、初心に戻れるような素敵な映画だと思いますので、何回も観ていろんな考察をしてくれたら嬉しいです。

――ありがとうございました!

【撮影:冨田望】


・映画『男神』9.19(金)公開|本編映像【裕斗編】
https://www.youtube.com/watch?v=hfnTearmQYQ

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映画『男神』大ヒット御礼舞台挨拶 開催決定!

<舞台挨拶開催概要>
【日時/実施劇場/登壇者】
2025年10月5日(日)
【実施劇場】シネ・リーブル池袋
1 10:00の回(上映後 舞台挨拶) ※英語字幕版上映
2 12:50の回(上映前 舞台挨拶) ※英語字幕版上映
【登壇者】岩橋玄樹、加藤雅也、チャールズ・グラバー(予定・敬称略)
【実施劇場】109シネマズ川崎
3 13:20の回(上映後 舞台挨拶)
【登壇者】岩橋玄樹、チャールズ・グラバー(予定・敬称略)
【実施劇場】ローソン・ユナイテッドシネマSTYLE-Sみなとみらい
4 15:00の回(上映後 舞台挨拶)
【登壇者】岩橋玄樹、すずき敬子、チャールズ・グラバー(予定・敬称略)

<チケットご購入について>
チケットぴあにて販売いたします。
チケット詳細はこちら⇒ https://w.pia.jp/t/otokogami-movie/

【一般販売】
10月2日(木)10:00AM ~ 10月4日(土)16:00 まで
※予定枚数に達し次第、販売終了

作品情報

映画『男神』
<CAST・STAFF>
監督・脚本:井上雅貴
出演:遠藤雄弥 彩凪翔 岩橋玄樹 須田亜香里 カトウシンスケ 他
2025年/日本/93分/カラー/シネスコ/5.1ch
配給:平成プロダクション/配給協力:東京テアトル
(C)2025「男神」製作委員会
【WEB】 公式サイト: https://otokogami-movie.com/

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