焼酎と音楽が織りなす新たな文化体験 「SHOCHU MUSIC FESTIVAL」が二子玉川で盛況のうちに開幕

9月23日、東京・二子玉川ライズ スタジオ & ホールにて、本格焼酎・泡盛と音楽が融合する新しいフェスティバル「SHOCHU MUSIC FESTIVAL with Honkaku Shochu and Awamori in Nikotama」が開催された。日本酒造組合中央会が主催する同イベントは、焼酎カルチャーの”今”を音楽と共に体感できる場として企画され、多くの来場者で賑わいを見せた。

多彩なアーティストが魅せる音楽とお酒の調和

会場では高い歌唱力で注目を集める眉村ちあき、沖縄を代表するバンド・かりゆし58のアコースティックセット、独特な世界観で人気のチャラン・ポ・ランタン、そしてDJ 53+84による幅広いジャンルの楽曲披露など、多彩なパフォーマンスが繰り広げられ、会場は終始熱気に包まれていた。

ライブの合間に行われたトークセッションでは、アーティストと焼酎の関わりについて語られた。眉村ちあきは「麦焼酎、めっちゃ飲みやすい」と率直な感想を述べ、普段は芋焼酎や泡盛を好むという。父親が沖縄出身という背景もあり、焼酎には馴染みがあるものの、今回のイベントで麦と米の飲み比べを体験し、「全然違う。米焼酎って甘い」「麦焼酎はパンみたいな風味」と新たな発見に驚きを見せていた。

主催者が語る新たな焼酎文化への想い

イベント終了後、主催者である日本酒造組合中央会の宇都宮氏に話を聞いた。本格焼酎・泡盛の製造者団体として様々な活動をしていたが、焼酎と音楽の組み合わせイベントは今回が初の試みだという。
「音楽と蒸留酒はもともと相性が良いものです。沖縄で三線の音色とともにお酒を楽しむ文化があるように、ジャパニーズスピリッツの一種である焼酎も、音楽イベントとの親和性が高いと考えました。」と企画の背景を語る。
このイベントに込めた想いを聞くと、宇都宮氏は「新しい美味しさを発見してもらいたい」と明確に答えた。「ボトルや紙パックで売られていると、なかなか手に取る機会がない。居酒屋でも焼酎の種類が書いてあっても、頼みにくいと感じる人が多い」と現状の課題を指摘する。「最近はソーダ割りでも美味しい焼酎が増えており、食べ物と組み合わせると予想外の美味しさに出会える。そうした発見の場にしたい」と、イベントに託した思いを語った。

18銘柄の焼酎と絶妙なペアリング体験

会場では全国から集められた芋・麦・米・黒糖・泡盛の18銘柄が用意され、それぞれに合わせた専用おつまみとのペアリングが楽しめた。芋焼酎には豚肉、麦焼酎にはサーモン、米焼酎には牛肉、黒糖焼酎には鶏肉、泡盛には貝類という組み合わせで、来場者は初回に焼酎2種類とおつまみセット(Aセット、Bセット、Cセット)の中からランダムに提供されたものを味わった。
多くの来場者が「意外な組み合わせ」に驚きの声を上げており、焼酎の持つ香りや旨味が料理の甘みやコクと絶妙に調和する様子を実際に体験していた。2杯目以降は好みの焼酎を選択できるシステムも好評で、様々な組み合わせを試す来場者の姿が多く見られた。

焼酎文化の新たな可能性を示すイベント

今回のイベントは、従来の居酒屋文化に留まらない焼酎の新たな可能性を提示した。音楽という親しみやすいコンテンツと組み合わせることで、焼酎に馴染みのない層にも新しい発見をもたらし、主催者が目指した「意外な出会い」を演出することに成功した。参加者からは「焼酎のイメージが変わった」という声も多く聞かれ、このような新しい形の文化体験が今後も継続されることが期待される。

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