【9/22〜9/28の運勢】9月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡

今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
助け舟を思い出す
今週のおひつじ座は、望ましい結果が生まれてくるような過程や、環境を淡々と整えていこうとするような星回り。
詩人であると同時に人類学者でもあったミシェル・レリスはインタビューにおいて、「(自分は)家にはちゃんと仕事机があるのに決してそれを使わず、むしろ本や郵便物が山と積み上げられている寝室のテーブルで書く」のだと言っていて、なぜならそれは「書くということは恐ろしく真剣なこと」でありながら「真剣な感じなってはならない」からなのだと吐露してみせます。
また、日本酒の蔵で長年酒造りをしてきた杜氏の石川達也は、「酒は“作る”んじゃなくて“造る”なんです」と表現。すなわち、自分たちがやれることは菌が育つ環境を整えることであって、そうすると最後に酒が「醸される」のだと。
あなたもまた、そうした狭義の「私」を捨てて「菌」を育てるという方向へと思い切って舵を切っていきたいところです。
今週のおうし座の運勢

不意に岐るる
今週のおうし座は、ふとした拍子に運命の岐路が前景化してくる感覚を覚えていくような星回り。
『病廊の不意に岐るる秋の冷え』(安松伸布代)という句のごとし。単なる病院での情景描写ではなく、見舞客の視点から胸の奥底で眠っていた不安が決定的に現前する瞬間を凝縮してみせた一句。
多少の不安は胸に抱えながら病院を尋ねるのが見舞いの常ですが、「不意に」という語が示すように、廊下の曲がり角に差しかかった時か、無機質な病室が続いている光景を目にした際に、突如としてそれまで理性で抑えていたか見ないふりをしていた不安が噴き出してきたのでしょう。
あなたもまた、これまでなんとなく後回しにしたり明確にするのを避けてきた現実の先行きが、ふっと具体的な選択肢として浮上してきやすいでしょう。
今週のふたご座の運勢

自然な交通の道行き
今週のふたご座は、元気がなくなったり甦ったりする流れに、普遍的なパターンを見出したり従ったりしていくような星回り。
考えてみれば、死者であれ何であれ、異界との交通というものをほとんど遮断してしまった現代の都市圏というのは、人が生きていくには不自然きわまりない場所であり、死者たちの世界が周辺に広がり、地下には地獄への通路も開かれている街の方が、やはり“異界との交通”という点では風通しがよく自然なように思われます。
もちろん、“異界”は必ずしもはっきりと明確にイメージされてきた訳ではなく、漠然としていて混乱していますが、そこには決して“迷信”という言葉では割り切れない何かが含まれているのではないでしょうか。
今週のふたご座もまた、やがて自分がそこへ行き着くかも知れない世界や、その選択にあたってどんな準備をし、どんなプロセスを経なければならないかがおのずと問われていくはず。
今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
穴
今週のかに座は、自分の惨を美に変える、痛ましいけれど気高い営為に突き動かされていくような星回り。
『無惨なら枯向日葵に劣らざる』(中原道夫)という句のごとし。
若いときには、どんなに苦しくとも「未来」があります。たとえ挫折しても、「“これから”もっと良くなるはず」と希望を抱けます。しかし歳を重ね、人生の風景が“これまで”に占められかけたとき、人はふと「今の自分はすでに折れているのではないか」と気付き始めるのかも知れません。
あなたもまた、普通ならぼやきや嘆きに走ってしまいそうなところでも、いっそ「これでいいのだ」という静かな承諾へ転じていきたいところです。
今週のしし座の運勢

喜びと罪の転倒
今週のしし座は、暗雲から差し込む一条の光のように、行き詰った精神が不意にホヤ~っと開けていくような星回り。
ショーペンハウアーの哲学においては素朴な陽気さはほとんど居場所がありませんでしたが、とはいえその人生においては、予測できなかった小さな幸福の瞬間が確かにあり、こんな小さな奇跡があることを、ときに彼も目を見開きながら噛みしめていたのかも知れません。
主演女優のように舞台の中央で輝くことを好むしし座の人たちにとって、「歓び」と言えばどうしても大勢の人たちから受ける喝采の大波に重ね合わされがちですが、ここでフィーチャーされているのはそうした大波の背後にある静かな泉のような歓びなのです。
あなたもまた、そうした舞台袖や些細な日常のすき間で、何気なく差し込んでくる光を受け止め、大切にしていきたいところです。
今週のおとめ座の運勢

女傑の条件
今週のおとめ座は、「受難としての美」という感覚を身をもって体現していこうとするような星回り。
『いたみもて世界の外に佇(た)つわれと紅き逆睫毛の曼殊沙華』(塚本邦雄)という歌のごとし。
曼殊沙華の花は田の畔や墓地など、田園や共同体の中心というよりその周縁や境界に生えることで知られていますが、そうした曼殊沙華と「と」で結ばれることで、「世界の外に佇(た)つわれ」もまた、常識やマジョリティ的安心に守られた世界の内側ではなく、その外側に立つしかないという覚悟を決めているかのようでもあります。
あなたもまた、みずからもまた常識の視界を掻き乱す「逆睫毛」となることを選んでいくべし。
今週のてんびん座の運勢

言葉のうちに命あり
今週のてんびん座は、言葉を介して神が現われたり、悪魔が現われたりしていくことを改めて痛感していくような星回り。
人間がますます人工知能化している今の時代は、ますます人間が良くも悪くも超越的なものに遭遇したり、目に見えない世界に接することに無頓着になってしまっているように思います。そして、そうした傾向について、作家の佐藤優と美学者の高橋巌は『なぜ私たちは生きているのか』という対談本の中で、「悪のリアリティに鈍感になっている」という言い方で指摘していました。
それは、困難で命がけの状況になればなるほど、自分ひとりでいるのではなく、他者と共にいるということが重要になり、他者との関係性の中にこそ悪があり、逆に言えば神様がいるのだということ。
あなたにとっても、大切な留意点となっていくはず。
今週のさそり座の運勢

花と火花
今週のさそり座は、ふと自分が今どんなリズムに呼応し、どこへ運ばれつつあるのかを察知していくような星回り。
『コスモスの花あそびをる虚空かな』(高浜虚子)という句のごとし。
ここでのコスモスの花とは私たち自身であり、私たちもまた「虚空」のなかで戯れているにすぎない存在だ、とも読み取れるのです。母の胸に身を任せるようなやすらぎと、宇宙的な深淵へのまなざし。その両者を同時に孕ませることで、作者は一輪の花のゆらめきに、永遠の舞いを照らし出そうとしたのだとも言えます。
あなたもまた、自分が一体どんな「全体」に溶け込みつつあり、どんなダンスを踊っているのかが、少なからず浮き彫りになっていきやすいでしょう。
今週のいて座の運勢

笑われたり笑ったりが人生さ
今週のいて座は、自分が否応なく生きてしまっている時代精神のようなものを、一つの言葉やイメージに見出していこうとするような星回り。
いまや、私たちは資本主義こそが唯一の存続可能な政治・経済的制度であるということを疑いもしないどころか、その代わりになるような代替物を想像することさえ不可能になってしまっています。
そうなると、資本主義というのは、いつまでたっても解けない呪いのようでもありますが、少なくともその起源となった時代を思い返していくことは可能であるはず。日本の場合、それは戦後の高度経済成長期がひとつの大きな転換期になりましたが、例えば三島由紀夫は高度経済成長期に一歩踏み出し始めた1954年からの二年間を舞台にした小説『鏡子の家』を書いており、同作について「時代を描こうと思った」と述べています。
あなたもまた、そんなかつての日本人の心の動きとそれに向けられた三島の批判の両方に、いまの自分自身の状況を重ねてみるといいかも知れません。
今週のやぎ座の運勢

爆弾をせっせと仕込む
今週のやぎ座は、自分がそうでありたいと願うところのものを、いつも以上に声を大にして表明していこうとするような星回り。
『白露や無分別なるおき処(どころ)』(西山宗因)という句のごとし。「白露」の無分別とは人間が失ってしまった自由の気配であり、善悪や損得に囚われない澄んだ境地の象徴であり、作者はそのような生のあり方に、自分もまた近づきたいと憧れているのです。
しかし、作者はここで憧れているのと同時に、世間の束縛を笑い飛ばしてもいるように感じられる。その意味で、「どこにでも結んで光る露のように」という掲句の発する声は、分別を超えたいという仏教的な静けさを響かせた清冽な願いと、心の奥底から転げ出てくる遊興のほとばしりとの合流地点であり、まさに自然な寄り添いの結果だったのだとも言えます。
あなたもまた、そんな憧れと笑いの中間地点を狙っていきたいところです。
今週のみずがめ座の運勢

夢を搔きわけて
今週のみずがめ座は、人のことを批判するより先に、おのれの尻から拭いていこうとするような星回り。
政治家や市議会議員が自らが関わった悪事を堂々となかったことにし、善良な一市民を演じる人間がSNSの炎上案件に一喜一憂しつつ、時に顔も知らぬ誰かを心が壊れるまで追いつめる。
そんな今の時代ほど、悪の避けがたさや、悪の複雑性、ないし善悪の不分明さをきちんと考慮に入れた「悪」の思想を先人からくみ上げていく必要を強く感じさせる時機はないように思います。
あなたもまた、どうしたって「悪」ということと無関係ではいられない自身の身の上を受け入れていくべし。
今週のうお座の運勢

間合いの隙間とその奥へ
今週のうお座は、言葉から沈黙へと関係性の足場となるステージを移していこうとするような星回り。
『枝豆の皮やそろそろ話尽き』(高橋桃衣)という句のごとし。
居酒屋や食卓での光景がなんとなく思い浮かぶ一句です。枝豆をつまむリズムは、人と人との会話のテンポをやわらげる伴奏のようなもの。手を伸ばし、皮をむき、豆を口に放り込んでは、皮を皿に積む。そんな動作の反復と反復に支えられながら、話題はとりとめもなく拡がり、時どき漏れる笑い声とともにどこかへ消えてゆく。
あなたもまた、できるだけ間を埋めるための会話や一過性の賑やかさに頼るのはやめて、沈黙や無為を心地よいものに感じられるような関わりをおのずと模索していくことになるでしょう。
isuta恋愛占い(毎月1日、15日朝10時更新)
https://isuta.jp/uranai/lovefortune
isuta週間占い(毎週日曜日夜22時更新)
https://isuta.jp/uranai/horoscope
isutaの運勢グラフ(毎月1日朝8時更新)
https://isuta.jp/uranai/fortunegraph

2025年下半期の運勢をタップしてチェック✓

- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。