旅行好き注目、“荷物に縛られない旅”を実現する手荷物預かりネットワークサービス「Bounce(バウンス)」

ヤマトホールディングスやKDDIといった日本の大企業も出資するのが、アメリカの荷物預かりネットワークサービス「Bounce(バウンス)」です。

日本を含む世界100か国以上、4000都市、3万2000か所以上で旅行者の手荷物を預けることができる場所を網羅しています。駅や観光地などで近隣の手荷物預かり所を検索し、アプリやウェブサイトから予約して利用できるサービスとなっています。

Bounce Japan 合同会社では、昨年9月の日本オフィス開設以降、日本国内でJOYSOUND直営店、南海電鉄、ビッグエコーなどとパートナーシップを結んできました。

創業者兼CEOのコーディ・キャンディ(Cody Candee)さんに日本での事業展開についてあれこれ聞いてみました。

ーー「鉄道事業者とのパートナーシップは日本初」だそうですが、なぜ一番最初が南海電気鉄道株式会社だったのでしょうか?

キャンディ:鉄道事業者との連携としては今回が日本初となりますが、南海電気鉄道株式会社様との提携が最初となったのは、同社が観光・空港アクセスの両面で強みを持ち、旅行者への利便性を重視したサービス展開に積極的でいらっしゃったことが大きな要因です。

弊社の「荷物に縛られない旅」という理念に深く共感いただき、スピーディーに連携が実現しました。これを皮切りに、今後も日本全国の鉄道事業者様と協力し、駅を起点としたより快適な移動体験を提供してまいりたいと考えております。

ーーすでに存在している日本市場の競合他社についてはどうお考えですか?

キャンディ:日本国内にも同様のサービスの存在は確認されており、これは「荷物に縛られない旅」への関心が日本でも高まっていることの表れだと捉えています。日本市場において私たちは「競合」というよりも、「この市場をともに広げていくパートナー的な存在」として捉えており、手荷物預かりという文化そのものをもっと根付かせることが重要だと考えています。

ーー競合他社との比較でBounceのサービスを利用するメリット/デメリットは?

キャンディ:Bounceを利用するメリットは、グローバル対応(多言語対応)、圧倒的なネットワーク規模、シンプルな料金・保険付きサービス、予約からチェックインまでが数クリックで完了する直感的なUXといったところでしょうか。

デメリットとしては日本語ローカライズなど日本市場向けの改善が一部途上、日本国内の電子マネーに対応不十分など決済手段が海外仕様寄りといった点が挙げられます。

ーー日本市場でシェアを伸ばしていくためには何が必要でしょうか?

キャンディ:日本市場でシェアを拡大していくためには、単に拠点数を増やすだけでなく、ユーザーにとって「本当に便利な場所」に荷物預かりサービスを届けることが何よりも重要だと考えています。

特に、駅構内や空港といった「移動の起点・中継地点」における拠点整備は、旅行者・通勤者問わず、圧倒的な利便性を生むと感じています。そのため、今後も鉄道会社様・航空会社様との連携を強化し、交通インフラとのシームレスな接続を図ってまいります。

また、日本の利用者の皆様により安心してご利用いただくために、日本語での使いやすいUI/UX設計、カスタマーサポートの強化、地域に根ざしたパートナー店舗とのネットワーク形成といった側面でも、現地チームが中心となって日々改善を進めています。

Bounceは「荷物に縛られない旅」を実現することで、旅行や外出のあり方そのものをより自由にしたいと考えています。日本においてもその価値を届けられるよう、インフラ連携と地域密着の両輪で取り組んでまいります。

ーー日本国内を旅行する日本人ユーザーではなく、日本国内を旅行する外国人ユーザー向けの利用が圧倒的に多いと思いますが、実際はどうなんでしょうか?

キャンディ:特に訪日外国人旅行者の方々から多くご利用いただいています。海外での利用経験や多言語対応の安心感から、日本旅行の前からサービスをご存じのケースも少なくありません。

一方で、日本国内の旅行者や出張者の方にも、様々なシーンでご利用いただいています。例えば、都市間移動の際や、イベント・コンサート前後の一時預け、さらには「駅のロッカーがいっぱいで困ったとき」や日常的に「手ぶら」で移動したいときなど、生活の中で気軽に使える場面が増えています。

今後も、日本国内のユーザーにとっても「荷物に縛られない移動」をより身近に感じていただけるよう取り組んでまいります。

ーー現時点で日本国内の手荷物預かり場所はやはり大都市中心なのでしょうか?

キャンディ:現在、Bounceは東京・大阪・京都・名古屋・横浜といった主要都市に加えて、福岡や札幌にも手荷物預かり拠点がございます。

サイト上では一部の人気都市が目立つ形で表示される場合がありますが、実際には全国の観光地や交通の要所を中心に、多数の拠点を展開しております。たとえば、福岡の博多エリアや天神周辺、札幌の大通公園周辺にも提携拠点があり、国内外からの旅行者にご利用いただいています。

今後も、より多くの都市・エリアで利便性を感じていただけるよう、地域のパートナー様との連携を拡大しながら、サービスの充実に努めてまいります。

ーーどうもありがとうございました。

旅行や出張時の「身軽な移動」ということでは、宅配手荷物サービス(自宅から空港/空港から自宅へ手荷物を配送するサービス)や手ぶらサービス(自宅などで預けた手荷物を海外の到着空港で引き取れるサービス)などがすでに存在しています。

こうしたサービスにBounceのようなサービスを組み合わせれば、旅行や出張時の「身軽な移動」もさらに快適になるのではないでしょうか。

Bounce(日本語)
https://ja.bounce.com/[リンク]

※画像提供:Bounce Japan 合同会社

(執筆者: 6PAC)

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