ソラノイロが豚骨ラーメンに挑んだ「そらのいろ」で豚骨ラーメンを食べた結果

ソラノイロといえば、宮崎千尋シェフによる絶品ラーメンのブランド的存在ですが、そんなソラノイロが豚骨ラーメンに挑んだ「そらのいろ」がオープンすると聞き、オープン前に試食させてもらいました。

「そらのいろ西葛西店」で豚骨ラーメンを食べてみた

ニューオープンした店舗は「そらのいろ麹町本舗」(東京都千代田区平河町1-3-10)と「そらのいろ西葛西店」(東京都江戸川区西葛西3-22-22)があり、今回は西葛西店に伺いましたよ。東京メトロの西葛西駅から徒歩ですぐ。静かな地域にありました。




いろいろ考えられまくっている店内

店内はとてもキレイ。真新しさを感じるし、明るくて、居心地の良さを感じます。コンパクトな店内ですが、けっして窮屈ではなく、むしろ広いとも感じる。いろいろ考えられまくっている店内。

お客さんの好みに寄り添うスタイル

スタミナラーメンもあるようですが、今回は豚骨ラーメンをオーダー。ソラノイロが創造した豚骨ラーメンを体験したかったから! 麺の硬さは「粉落とし」「ハリガネ」「バリカタ」「カタメン」「普通」「ヤワメン」から選べる。けっこう細かく調整可能。お客さんの好みに寄り添うスタイル。

あとから調味料を足して自分好みにする

卓上には、ラーメンの美味しい食べ方が書かれたプレートが置かれていました。食べ方は人それぞれ自由ですが、これを読んで試す価値はあるでしょう。

まずは麺をすすり「ピュアなラーメンの味」を楽しみつつ「あとから調味料を足して自分好みにする」という点、完全に同意です。

ニンニク粒として用意されている点が凄まじく嬉しい

卓上には複数の調味料があって、いろいろな味が楽しめると思うと心が躍ります。辛味もやし、さっぽり生姜、特製旨辛醤、ごま、ラーメンコショー、そしてニンニク粒がありました。

ニンニクがペーストではなく、粒として用意されている点が、凄まじく嬉しいです。ペーストのニンニクにも良さはありますが、生のニンニク粒とは別物。このニンニク粒をクラッシュしてラーメンに入れるシーンを思い浮かべるだけでお腹が鳴ります。

心地良い包容力を感じます

目の前にやってきた豚骨ラーメン、極めて美しいです。まさに「丁寧」をとことん追求したかのようなビジュ。薫りはクサい系ではなく、ほんのり系。攻めのパワフルさというより、心地良い包容力を感じます。

余計なものが入っていない感

丼の湖面に浮かぶのは、ネギとチャーシュー。シンプルそしてシンプル。とことんシンプル。スープは目視で油分を確認できるほどで、油膜の先に沈む麺が見えます。余計なものが入っていない感もあります。丼から「あってもいいけど、なくてもいいものは入れてない」を感じました。

あくまで筆者の偏った考えでしかありませんが、いつも疑問に思っていたのです。その煮卵、そのメンマ、そのナルト、そこにある理由はあるのかと。ラーメンのおいしさに、寄与しているのかと。スープが具の味をなんとなくまとめてくれるから、とりあえず入れているだけではないかと。

そんな考えを持っていたので、今回の「そらのいろ」の豚骨ラーメンには、ビジュアルの時点で「潔さ」と「本質の追求」を感じ、感動しました。

すべてを優しく包み込んでくれる天女のような豚骨ラーメン

「そらのいろ」の豚骨ラーメン、うまい。そのおいしさ、毎朝食べても良いくらいおいしい。大げさではなく、本当の意味で、毎朝、毎日食べても良いくらいおいしいです。包容力を持った、まるですべてを優しく包み込んでくれる天女のような豚骨ラーメン。

機序がすべて考えられている

延々と食べ続けられる味のバランスがそこにあります。麺とスープの融合だけでなく、麺が箸によってサルベージされ、口に運ばれて味覚に到達するまでの機序がすべて考えられている気がします。

まろやかで濃い旨味の中にニンニクを取り込んでいる

途中から、ニンニク粒を3粒クラッシュしてラーメンに入れましたが、それが大正解。驚いたのが、スープの素晴らしさ。ニンニクを入れると一気にワイルドなテイストになりがちなのですが、このスープはニンニクをも抱擁して、まろやかで濃い旨味の中にニンニクを取り込んでいるのです。

このスープだからこそ体験できる、至高の優しいニンニクスープの誕生です。さらに辛味もやしとさっぽり生姜を足してズズッとすすります。最高です。これ、やっぱり、毎朝食べても飽きない自信あります。

「丼に入っているすべての要素」をグンとアセンション

筆者はラーメンど素人なので、そのおいしさを詳しく分析して評することはできませんが、この豚骨ラーメンの魅力は、なによりもスープの完成度の高さかなと思いました。

もちろん食材と味のバランスが重要であることはわかりますが、スープが「丼に入っているすべての要素」をグンとアセンション(昇格・昇天)させているように感じました。

気がつけばスープを完全に飲み干していた

あまりにもおいしすぎて、ヤミツキになりすぎて、気がつけばスープを完全に飲み干していたのでした。ごちそうさまでした。心の中でマスタードサンクスからの伏丼、そして会釈。

今回は「そらのいろ西葛西店」で食べましたが、次回は「そらのいろ麹町本舗」でも食べてみたいと思ったのでした。


(執筆者: クドウ秘境メシ)

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