劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』原菜乃華インタビュー「今の時代に寄り添った、令和版アリスになっています」

1865年にルイス・キャロルが生み出し、今もなお世界中で読み継がれ、数多く映像化されてきた名作『不思議の国のアリス』が、日本で初の劇場アニメーション化! 劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』が、8月29日(金)より全国公開となります。
アニメ制作は「SHIROBAKO」「プロセカ劇場版」のP.A.WORKS、監督は「色づく世界の明日から」の篠原俊哉、脚本に「薬屋のひとりごと」の柿原優子、コンセプトデザインには「FF」シリーズの新井清志。実力派クリエイター陣が、“新たなアリス”の世界を描き出します。
物語の主人公・安曇野(あずみの)りせ役にアニメ映画『すずめの戸締まり』で主演を務めた原菜乃華、彼女と旅をするアリス役に『はたらく細胞』で血小板役を演じたマイカ ピュ。夢見るすべての人に贈る本作について、りせ役を演じた原菜乃華さんにお話をうかがうことができました。

●完成した作品をご覧になっていかがでしたか?
篠原監督が描くワンダーランドがとにかくかわいくて、魅力的で大迫力なので、みなさんにも劇場で絶対に観ていただきたい作品だなとまず思いました。観ていてハッとするような言葉や気づきをたくさんくれる作品だなと思ったので、子どもから大人までたくさんの人に楽しんでもらえる、いろいろな見方ができる作品だなと思いました。

●『不思議の国のアリス』の世界観はそのままに、現代性があるアレンジも楽しかったです。
登場キャラクターたちが楽しいですよね。タイパを意識している白ウサギや、3月ウサギがVRゴーグルを着けていたり、すごく現代っぽい要素がたくさん入っていて、令和版アリスという感じがして面白いです。今の時代の方にちゃんと寄り添った、アレンジされている作品だなと思っています。

●主人公・安曇野(あずみの)りせ役のオファーが来た時はいかがでしたか?
お話をいただいた時は驚きました。『すずめの戸締まり』で初めて声のお仕事にチャレンジしたのですが、その時に改めてプロの声優さんの凄さや、アフレコの難しさを体験したので、きっともうやらせていただけることはないのかなと思っていたんです。なので今回のお話はとてもうれしかったですが、自分で大丈夫なのかなという不安のほうが大きかったです。

●『すずめの戸締まり』では声優の楽しさを感じたのではないでしょうか。
新海誠監督が「のびのび演じてください」と言ってくださって、声をほめていただいたことを覚えています。毎回アフレコが終わるたびに「菜乃華さんとても素敵でしたありがとう」と言ってくださるんです、一日の終わりではなく毎回で、それがうれしくて、大好きな新海監督にほめてもらえるのだから、自分の声って悪くないのかもって思えました。

●今回の『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』ですが、りせを演じていて楽しかったシーンはありますか?
ラップのシーンがあるのですが、そこが好きです。りせは自分の気持ちをを抑えている女の子なのですが、本音を明るい音楽に乗せて、叫ぶようにラップをするということで唯一自分の気持ちを出せているシーンなのかなと。りせの気持ちが表に出るシーンはなかなかないので、そのラップのシーンはやっていても気持ちがよかったです。

●りせを演じるにあたり篠原俊哉監督からはどのようなリクエストがありましたか?
篠原監督には基本的に自由に演じるように言われました。『すずめの戸締まり』でご一緒した音響監督の山田陽さんからは、「また全然違った原さんの声が聞きたい」とお話があったんですが、わたし自身は声が高くて早く話す癖があるので、今回は大人の女性ということで、出来るかぎり低くゆっくりしゃべることを意識しました。

●最後になりますが、これから映画を楽しみに待っているみなさんにメッセージをお願いいたします。
あの『不思議の国のアリス』の世界が現代風にアレンジされていて、主人公のりせが、ワンダーランドというファンタジー満載の世界の入り口に立っていることによって、感情移入しやすくなっています。観てくださる人たちをワンダーランドの世界にグッと引き込むことができる作品になっていますので、ぜひ劇場でご覧ください。
●今日はありがとうございました!
・HM:馬場麻子
・STY:山田安莉沙
■公式サイト:https://sh-anime.shochiku.co.jp/alice-movie/ [リンク]
■ストーリー
失敗しないように空気を読んでるはずなのに、
みんなと同じようにやってるのに、なんでうまくいかないんだろう
人生に迷っていた大学生の安曇野(あずみの)りせは、ある日、亡き祖母が遺した招待状に導かれて、“不思議の国”へと入り込んでしまう。
そこでアリスという少女と出会い、一緒に旅をすることに。
白ウサギや青虫、ハートの女王にトランプ兵、マッドハッターと三月ウサギ、ハンプティダンプティ、双子のトゥイードルダムとトゥイードルディーにチェシャ猫に……
次々にりせの前に現れるへんてこりんな不思議の国の住人たち!
そして、巻き起こるハチャメチャな大騒動!?
アリスとめぐる、とびっきりおかしな冒険で、りせはどんな未来を選ぶのか
【作品概要】
■タイトル:不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-
■原作:不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
■CV:原 菜乃華、マイカ ピュ、山本 耕史、八嶋 智人、小杉 竜一(ブラックマヨネーズ)、山口 勝平、森川 智之、山本 高広、木村 昴、村瀬 歩、小野 友樹、花江 夏樹、松岡 茉優、間宮 祥太朗、戸田 恵子
■主題歌:SEKAI NO OWARI「図鑑」(ユニバーサル ミュージック)
■監 督:篠原俊哉
■脚 本:柿原優子
■配 給:松竹
■公 開:2025年8月29日(金)
■クレジット:(C)「不思議の国でアリスと」製作委員会
■公式HP:https://sh-anime.shochiku.co.jp/alice-movie/
■公式X、Instagram:@ alice_movie2025
(執筆者: ときたたかし)

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