【オフィシャルレポ】羊文学、感情と轟音を響かせた奇跡の夜〈FUJI ROCK FESTIVAL’25〉
【以下、オフィシャルレポート】
7月27日(日)、FUJI ROCK FESTIVAL’25の最終日夜。WHITE STAGEに、羊文学が登場した。穏やかな空気が流れる苗場の夜、定刻と同時にステージは暗転し、1時間にわたる幻想的なパフォーマンスが幕を開けた。
1曲目は「Addiction」。ギターの轟音とともにスクリーンが真紅に染まり、3人のシルエットが浮かび上がると、観客の歓声が一斉に響く。その勢いのまま、2曲目「Burning」へ。歪んだディストーションが身体を貫くように響き、観客をバンドの世界へ一気に引き込んだ。
続いて披露されたのは、インディーズ時代の人気曲「絵日記」。近年はライブでも珍しくなったこの楽曲に、ファンからはどよめきが起こった。羊文学はこれまでのフジロック出演時にも「Blue.2」「ロマンス」「祈り」「人間だった」「天気予報」など、過去曲を織り交ぜたセットを組んできた。今回も例に漏れず、彼女たちのこのフェスへの強い想いが伝わってくるようだった。
塩塚モエカ(Vo.)の「レッツゴー、フジロック!」の掛け声で始まった「深呼吸」では、観客がまるで波のようにゆったりと揺れ動く。その後は、2023年リリースのアルバム『12 hugs (like butterflies)』から「Flower」「つづく」を連続で披露。開放的で透明感のあるサウンドに包まれながら、会場は次第に穏やかで神秘的な空気に満たされていった。
「祈り」では、塩塚の澄んだ歌声が夜の空気をすっとなでるように響き、その余韻の中で「more than words」へと流れていく。イントロが始まると、観客の間から自然に手拍子が生まれ、河西ゆりか(Ba)のうねるようなベースラインが会場の空気と溶け合っていった。
後半では新曲「mild days」が披露され、観客は思い思いに体を揺らしながらそのグルーヴに浸った。そして続く「GO!!!」では思わぬハプニングが。塩塚の肩に大きなセミが止まるも、動じることなく歌い続ける彼女の姿に、会場は笑顔と拍手で応えた。
塩塚が「フジロック大好き!」と叫ぶと、最後は「OOPARTS」。エモーショナルなラストナンバーが苗場の夜空に響き渡り、1時間のステージは美しく締めくくられた。
Photo by MOTO
セットリスト
2025/7/27〈FUJI ROCK FESTIVAL ’25 WHITE STAGE〉
1. Addiction
2. Burning
3. 絵日記
4. 深呼吸
5. Flower
6. つづく
7. 光るとき
8. FOOL
9.祈り
10. more than words
11. mild days
12. GO!!!
13. OOPARTS
セットリストプレイリスト
https://fcls.lnk.to/tXl5AN6B
アーティスト情報
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