「軽め」「ふつう」「濃いめ」セブンのコーヒーってそんなに味わいが違うの? →AI味覚センサーで調べてみた結果!

コンビニのコーヒーマシンは各社進化し続けていて、どこのコンビニで飲んでも本当に美味しい。カフェで飲むよりも圧倒的に安価なのによくできてますよね。
セブンイレブンやローソンのコーヒーマシンでは味わいを「軽め」「ふつう」「濃いめ」の3種類から選べるなど、コーヒー好きに対するこだわりと心配りを感じます。
本当に味わいは変わってるの?

でも、いざ味わいを変えて飲んでみると、「ふつう」も「濃いめ」もそこまで大きな差があるようには感じないんですよね。あと、貧乏性だとやっぱり濃い目を選びがち。同じ値段なら濃いほうがお得に感じますから。うーん、「軽め」なんて絶対選ばないよなあ……。
AI味覚センサー「レオ」で解析してみるぞ!
実際にセブンのコーヒーの「軽め」「ふつう」「濃いめ」はどのくらい味わいが違うものなんでしょうか。
そんな疑問を解決すべく、今回もOISSY(オイシー)株式会社の鈴木隆一さんにご協力いただき、最新鋭マシンのAI味覚センサー「レオ」で3種類のコーヒーの違いを解析してみることにしました。

AI味覚センサー「レオ」はAI技術を用いてヒトの味覚を再現したセンサーで食品サンプルから電気信号を測定し、独自のニューラルネットワーク(人工的な知能の実現)を通じて、5つの味覚を定量的な数値データとして出力させるというマシン。
先日は日清食品のカップうどん「どん兵衛」の東日本版・西日本版・北海道版の違いをデータで解析し、非常に興味深い結果を知ることができました。
東日本・西日本・北海道のどん兵衛で一番ウマいのはどれだ? AIを駆使して科学的に解析してみた! →衝撃の結果https://t.co/j1FolKe9TV— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) June 25, 2025
きっとセブンのコーヒーでも科学的に味の違いを解析してくれることでしょう。鈴木さん、よろしくお願いします〜!
小型容器に移して解析スタート!

今回は氷が溶けて味に影響が出そうなアイスコーヒーではなく、ホットコーヒーで解析をしてみることにしました。まずはカップのフタを開けてみましたが、見た目ではまったく違いがわかりません。

こちらをAI味覚センサー「レオ」に読み込ませるべく、丁寧に専用の容器へと移していきます。


そして容器をセットし、解析スタート。少し時間がかかるので、その間に人間も3種のコーヒーを飲み比べしてみることにしました。
解析中に人間が飲み比べしてみた

この日は僕と鈴木さんのほか、よしだ編集長と編集部のwosa氏が撮影に立ち会っていたのですが、4人に共通していた感想は「軽め」は苦みがすごく薄く、甘味をしっかり感じるということ。そして味が薄いというよりは苦味が控えめということでした。

これが「ふつう」になると途端に苦味が強く感じられ、「軽め」とは明らかに別物だということがすぐにわかります。

ところが「ふつう」と「濃いめ」の違いはそこまで感じられず。もしかしたら解析しても同じ結果が出るのではないかという気さえしました。
人間が飲み比べてみた感想
・「軽め」は苦味が薄く、甘味を強く感じる気がする
・「ふつう」になると苦味が大幅アップ
・「ふつう」と「濃いめ」の差はあまり感じない
AI味覚センサー「レオ」が出した結果は!?
人間たちがコーヒーを飲み比べている間にAI味覚センサー「レオ」も解析完了。それぞれの明確な違いが明らかになりました……!
苦味の比較結果

まずは苦味の比較結果です。こちらは実にわかりやすく、人間の飲み比べの感想と同じような結果となりました。
「軽め」は圧倒的に苦味が少なく、「ふつう」と大きな差があります。そして人間の舌ではあまり違いがないように感じましたが、「ふつう」と「濃いめ」も苦味に結構な差があることが明らかになりました。
甘味の比較結果

ところが、面白かったのは甘味の比較。甘みを強く感じた「軽め」よりも「ふつう」のほうがわずかながら甘味が強いという結果が出ました。「軽め」は苦味が薄い分、甘味も強く感じたということなのでしょうか。
そして「濃いめ」は甘味も控えめでバッチリ苦いという結果に。
酸味の比較結果

酸味の比較結果は「軽め」が低く、「濃いめ」が濃いという結果が出ました。苦味も酸味も濃いのが「濃いめ」で、薄いのが「軽め」。その名の通りの結果になっています。
コクの比較結果

総合的な味の強さを示す「コク」も「軽め」が最も低く、「濃いめ」が最も強いという結果になっていました。
味へのこだわりを強く感じる結果に!
どうやらセブンイレブンのコーヒー3種は、“「軽め」はお湯が多いだけ、「濃いめ」は豆が多いだけ”、なんていう雑な違いではなかったようです。
「軽め」は苦みを抑えて甘味が際立つように調整していたり、細かい部分までこだわって味を調整していることが明確になった検証結果といえるのではないでしょうか。これからは苦いコーヒーが苦手なら「軽め」を飲めばいいし、苦味やコクが強いコーヒーを飲みたいなら「濃いめ」を飲めばOKだ!

▲全項目の数値をまとめた表

▲各コーヒーのレーダーチャート
実はこの味わいの違いは豆を変えたりせず、抽出方法の違いで変化をつけているというのだからすごい。さすがですね!
また次回をお楽しみに!
ガジェット通信では今後もOISSY株式会社にご協力いただき、AI味覚センサー「レオ」でさまざまな食品の解析を試して定期的にレポートを掲載していく予定です。どうぞお楽しみに!
また、AI味覚センサー「レオ」についてはOISSY株式会社までお気軽にお問い合わせください。
OISSY株式会社
https://oissy.jp/[リンク]
(執筆者: ノジーマ)

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