ロード、摂食障害により“芸術的な感性がすべて阻害され”音楽制作ができなかったと語る
現地時間2025年6月末、ロードが4年ぶりにニュー・アルバム『ヴァージン』をリリースし、これまでに書いた楽曲の中で最も強烈で、自身を弱さをさらけ出した楽曲の数々で復活した。しかし、つい最近まで彼女は再び音楽を作ることができなくなるのではないかと心配していたと語った。
現地時間7月8日に公開された英BBC Radio 1のインタビューで、ロードはこれまで、絶え間ない摂食障害によって創造力が抑圧されていたことを明かした。これは、アルバム『ヴァージン』のリリース過程を通じて、彼女が率直に語ってきたことでもある。ロードによると、かつては痩せることばかりに頭がいっぱいで、曲を作る余裕がまったくなかったそうだ。
彼女は司会者のジャック・サンダースに対し、「2023年の初め、私はさまざまな面でとても調子が悪かったんです。自分の創造性からこれほど切り離されたと感じたことはなかった。長い間、何もアイデアが浮かびませんでした」と述べた。
「その頃はできるだけ体重を減らすことしか頭になく、寝る時も食べることを考え、目覚めてからも食べることと運動をすることを考えていましたた」と彼女は続け、「それが私の創造的な追求であり、すべてがその方向に向かっていました。当時私は、“これをやめなければならない。芸術的な感性がすべて阻害されている”と思いました。それがなくなった途端にすべてが戻って来たんです」と振り返った。
健康に集中するために時間を費やした後、ロードはようやくスタジオに戻り、6月27日にリリースされたアルバム『ヴァージン』を制作することができた。このアルバムは今週、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で2位に初登場した。アルバム収録曲「Broken Glass」では体型に悩む自身の姿が描かれ、「夏の間は計算に没頭し、体重を落とすことに全力を尽くした」と彼女は歌っている。
この楽曲はすでにファンの間で人気となっているが、リスナーが特に愛しているのは、アルバムの最後を飾る「David」だ。ロードは、この曲のタイトルはミケランジェロの有名な彫刻“ダビデ像”にちなんで付けたとサンダースに語っている。
「私はまた、ダビデとゴリアテについて、この力に関する物語についてよく考えていました。このアルバムを作る過程の一部は間違いなく、私の人生には多くの力関係が存在し、そのほとんどがロマンチックなものではなかったという事実を受け入れることでした。私は長年働いてきて、何度も何度も何度も男性を見上げてきました。そしてついに、“もういいや、ここで全部吐き出して言っちゃおう”って思ったんです」と彼女は説明している。
【グラミー賞】受賞者のロードは、自身のレーベル、リパブリック・レコードの親会社であるユニバーサル・ミュージック・グループの幹部で17歳年上のジャスティン・ウォーレンと交際していた。約8年間の交際を経て、彼女は2023年にファン宛ての手紙で、“再び失恋の痛手とともに暮らしている”ことを明らかにした。
「David」で彼女は元パートナーの誰かに向けて、「私はあなたを神にした、それが私ができる唯一のことだったから。でも私は誰のものでもない」と歌っている。英BBC Radio 1では、この楽曲について、「自分にとって必要な、とにかく正直になるという、とても重要な部分だったんです。これを言うことで私は自由になれると思った」と語っている。
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