Tani Yuuki、地元・神奈川のフリーライブに約5,000人を動員「夢のような時間です」オフィシャルレポ到着
Tani Yuukiが、6月29日に神奈川・横浜赤レンガ倉庫にて、デビュー5周年記念フリーライブ【Tani Yuuki Free Live “Bon Voyage!” at 横浜赤レンガ倉庫】を開催した。下記にて、同公演のオフィシャルレポートを掲載する。
10年前に音楽活動を開始し、5年前の7月1日に「Myra」でデビュー。5年のあいだには、「Myra」「W/X/Y」「もう一度」「おかえり」と、ストリーミング再生累計1億回を超えるヒットを立て続けに生み出した。そして今年6月18日には、3枚目のアルバム『航海士』をリリース。「Bon Voyage!」というタイトルが付けられた本公演は、アニバーサリーイヤーの“航海”の始まりをファンと祝うべく、地元・神奈川県にて、入場無料のライブとして開催された。9月からは全国11か所を回るホールツアーを開催し、12月15日には初の東京・日本武道館公演が決定している。
【Tani Yuuki Free Live “Bon Voyage!” at 横浜赤レンガ倉庫】では、人気曲を惜しみなく入れたセットリストで、ニューアルバム『航海士』収録曲含む全11曲を計5,000人の前で演奏した。オリジナルコラボドリンク・フードの販売や、Tani Yuukiの地元・茅ヶ崎の人気からあげ店の出店などもあり、赤レンガ倉庫はお祭り状態に。ちなみにTani Yuukiは、フードとドリンクを全制覇したいという想いで、この日のために体脂肪を落としてきたそうだ。
青空の下、ベイサイドに涼しい風が吹き始めた16時にライブはスタート。大勢のオーディエンスが待つステージに飛び出したTani Yuukiは、「Tani Yuukiです! 行くぜ、横浜!」と挨拶をしてから、「もう一度」を一つひとつの言葉を丁寧に扱いながら歌い始めた。「道行く人も、ぜひとも!」と声をかけて、Tani Yuukiの始まりの曲であり代表曲のひとつである「Myra」を歌うと、次々と人が足を止める。身体を揺らしながら腕を上げる人たちに向けて、Tani Yuukiはアレンジを交えながら伸びやかな歌声を届け、心地よい空気が全身にまとうような時間を作り出した。
MCでは、「横浜で一番平和な場所にしましょう」という想いから、おなじみの顔ぶれも初めての人も歓迎するように温かな会話を繰り広げた。そして、アルバム『航海士』の収録曲であり、6月19日には川崎鷹也とのスペシャルコラボもYouTubeにて公開された「他人り事」を披露。この曲には〈人と比べてしまった時/そっと目を閉じてみるといい。〉など、Tani Yuuki自身の人生経験から探し見つけた“教訓”が綴られている。Tani Yuukiは、その時々の葛藤や悩みと、そこから自身を前に進めるための言葉を、赤裸々に曲に書くタイプのアーティストだ。そうして曲の中で紡がれた言葉が、聴き手の人生も明るいほうへと導くものになっている。このあと「運命」を歌った時間もまさに、そうして聴き手の足元に光を照らしていた。
アコギにそっと言葉を乗せるように歌い始めたTani Yuukiなりのラブソング「愛言葉」のあとは、「ここまではしっとりきたので、みんなでワイワイ楽しんでいこう」と声をかけて「ワンダーランド」へ。ステージ前の人たちはもちろん、道行く人からエリア外の芝生に座って楽しんでいる人までを巻き込み、サビでTani Yuukiの歌とオーディエンスの「ピース」の掛け合いが起こる。小さい子どもから大人までが手を叩き、笑顔でピースを掲げるその景色は平和そのもの。曲中では間奏を伸ばし、「『Bon Voyage!』を楽しんでる人!」「恋人と来た人!」など、オーディエンスとコミュニケーションを取り、ますますアットホームな雰囲気が会場中に充満した。
そのあとは、ギターを持ち始めてからの10年、デビューからの5年を振り返って、「別れもあったけど、その別れがなかったら、今の仲間、友達には出会えなかったし、この景色には出会えなかった。今日赤レンガであなたと出会えたから、それだけでよかったなって思えるんですよ」と語った。そして「かけがえのない出会いに、この歌を」と言ってから、大ヒットソング「W/X/Y」。歌詞の一部を〈晴れならやっぱ赤レンガに出かけよう〉と変えて歌うあいだ、オーディエンスはそれぞれの大切な人を思い浮かべながら聴き入っている様子だった。「歌ってくれ、横浜!」とシャウトしてから突入した最後のサビでは、大合唱が起きた。
終盤は、オーディエンスが飛び跳ねたEDM調のポップナンバー「Life is beautiful」、余ったエネルギーをすべて使い切るかのような勢いでタオルを振り回した「夢喰」。赤レンガでこうして歌えたことに、Tani Yuukiは「夢のような時間です」と述べた。そして最後は「日々選択を繰り返した末に辿り着いた結果を誇りに思ってほしい」「あなた人生の航海士はあなた自身なんですよ」と語りかけてから、これまでの人生の経験を未来へと繋げていく意志を歌った「後悔史」で、オーディエンスを一層巻き込んで大団円を迎えた。
一度ステージを去ったあと、アンコールが湧き起こった。再びマイクの前に立ったTani Yuukiは、アコースティックギターを抱えながら、「音楽があなたにとって隠れ家、逃げ場所、背中を押してくれる存在であってほしいなと思います」と言葉を添えて、「おかえり」を届けた。明日からまたTani Yuukiにとって、そしてあなたにとって、人生の“航海”は続く。日々を泳ぎ続ける中では、疲れることも、傷付くことも、別れに涙することもあるだろう。「ツアーで会いましょう、またね!」。Tani Yuukiはいつでもライブ会場で待っている。そのときは必ず「おかえり」とあなたのことを温かく迎えてくれる。
Text:矢島由佳子
Photo:MIKAGE、Yoshihiro Sakata
◎公演情報
【Tani Yuuki Free Live “Bon Voyage!” at 横浜赤レンガ倉庫】
2025年6月29日(日) 神奈川・横浜赤レンガ倉庫
▼セットリスト
01.もう一度
02.Myra
03.他人り事
04.愛言葉
05.ワンダーランド
06.運命
07.W/X/Y
08.Life is beautiful
09.夢喰
10.後悔史
11.おかえり
【Tani Yuuki Live Tour 2025 ”Still love… this”】
2025年9月25日(木)神奈川・茅ヶ崎市民文化会館
2025年10月4日(土)千葉・森のホール21 大ホール
2025年10月13日(月・祝)大阪・グランキューブ大阪 メインホール
2025年10月17日(金)石川・本多の森 北電ホール
2025年10月23日(木)愛知・刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
2025年11月2日(日)宮城・仙台サンプラザホール
2025年11月9日(日)広島・広島上野学園ホール
2025年11月14日(金)北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
2025年11月22日(土)奈良・なら100年会館
2025年11月28日(金)福岡・福岡サンパレス
2025年12月6日(土)沖縄・那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場
2025年12月15日(月)東京・日本武道館
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