冷蔵庫にめぼしい具材がなかったのでその辺に生えてる雑草でパスタを作った結果→ ペペロンチーノより美味しいかも!?

パスタが食べたい! パスタが食べたい! パスタが食べたーーーーーい!!

でも冷蔵庫にはベーコンとニンニクしかない……ペペロンチーノ作るかぁ。でもたまには変わった味のパスタが食べたいなぁ。とはいえ具材を買いに行くのも面倒くさい。

庭に何か食えるもん生えてないかな。

おっ! いいやつ生えてた! これパスタに使えるんじゃない? てことでその辺に生えてる雑草でパスタを作ってみたいと思います。

今回使う雑草

今回パスタに使う雑草はこちらです。

そう、ヨモギです。

ヨモギの旬は3~5月で新芽を頂くものですが、7月ぐらいまでは若葉なので食べても問題ないでしょう。さっそく摘んでいきます。先端の柔らかそうな葉だけを摘みました。

ちなみにヨモギの葉にはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、葉緑素、食物繊維、たんぱく質、カルシウム、鉄、β‐カロテン、葉酸などの健康成分がバランス良く含まれているそうです。

パスタの具には持ってこいですね!

ヨモギのジェノベーゼソースを作る

ジェノベーゼはハーブを松の実やニンニク、オリーブオイルと合わせて作るのですが、松の実なんて突然言われても家にないし、ヘルシーでさっぱりしたソースにしたく、今回はオイルなし・ヨモギとヨモギの茹で汁だけで作ってみたいと思います。

でも理由は後述しますが、やっぱり茹で汁じゃなくてオリーブオイルで作ったほうが良いです。

まずは摘んできたヨモギを水がはったボールにつけてゆすり洗いします。私は茎つきで調理してしまいましたが、茎ははずして、葉のみを調理するのが良いです。じゃないとえぐみが出るっぽいので。

ちなみに今回は15g摘んできました。

洗ったらあく抜きのため、塩少々を入れ沸騰したお湯で2分ほど茹でます。お湯に入れた瞬間、ヨモギの香りが爆発します。いい匂い。あんこ食べたい。

茹でたら冷水につけて冷まし、ザルにあけます。茹で汁はまだ捨てちゃダメです。

ヨモギをペーストにします。ヨモギの茹で汁30ccを加えてミキサーにかけます。

茹で汁は15ccで良かったかも……タプタプべしょべしょになっちゃった……

これでヨモギペーストは完成です!

ヨモギパスタを作る

ではヨモギペーストが完成したのでパスタを作っていきます。

<材料>
・ニンニク……1片
・鷹の爪……1本(辛いのが苦手であれば省いてOK)
・ベーコン……好きなだけ
・パスタ……乾麺で100g
・オリーブオイル大さじ1

ニンニクは割って中の芽を取り除いてからスライスします。鷹の爪は種が辛いので、種を取り除いてから細かく切ります。ベーコンもスライスします。

フライパンにオリーブオイル大さじ1をしいてニンニクを入れ、ニンニクがこんがりするまで弱火で炒めます。

ニンニクの良い香りが漂い、こんがりと色付いたら、一旦ニンニクを取り出します。ニンニクが丸焦げになっても気にならない人は取り出さずにそのままで大丈夫です。

鷹の爪とベーコンを加えて炒めます。

私はベーコンはカリカリ派なので、カリカリになるまで焼きます。

そしたら麺を投入します。麺は芯が残りまくりのバキバキ状態で投入します。目安の茹で時間の半分くらい茹でた状態のものですかね。

ニンニクを戻し、パスタの茹で汁をお玉3~4杯分くらい入れます。

パスタが茹で上がるまで加熱します。途中水分が足りなくなったらゆで汁を追加します。

麺はバキバキ状態で投入して、具材と一緒に茹であげたほうが、スープを乳化させるのが簡単だし、なによりも麺がベーコンやニンニク、オリーブオイルのうま味をたっぷり吸って美味しくなります。

「コンソメとか他の調味料何も入ってないの??? マジ!?!?!?!?」ってぐらい、麺とソースがよく絡むうま味豊かな激ウマぺペロンができます。

ほーら、トロミのあるド乳化ぺペロンスープが美味しそうでしょ?

茹で上がった麺を味見をすると、調味料を何も入れていないのが信じられないぐらい美味しい!!!!! 絶品!!!!! このままヨモギを入れずにぺペロンで食べたほうが良いんじゃないかなぁ? という思いが頭をよぎります。

が、問答無用でヨモギペースト(今回作った分全量)をぶち込みます。

余分な水分が飛ぶまで炒めたら完成です。

ぶっちゃけヨモギ臭がすごすぎて食欲がわきません。

ヨモギなんか入れずにクソうまぺペロンのままで食べれば良かった……と少々後悔しています。

しかし覆水盆に返らず、後悔先に立たずです。ヨモギパスタを食べてみましょう。

ヨモギパスタを食べる

まぁ、見た目はジェノベーゼやほうれん草のパスタみたいで美味しそうですよね。

では頂きます(。・н・。)パクッ

おっ! ヨモギが予想外にベーコン、ニンニクとマッチして悪くないぞ! 和を感じるジェノベーゼですね。

でもどうしてもヨモギの匂いがお菓子やあんこを連想させるので、食事としては(;-ω-)ウーンという感じです。

ヨモギ自体にほのかな甘みがあるので余計に「やっぱデザートのほうが向いてるよなぁ」と思ってしまうのです。決してマズくはないけど、積極的に食べたい味かと言われたら……う~ん。

しかし一緒に食べていた人は「ぺペロンチーノやボンゴレビアンコ、普通のジェノベーゼパスタよりも美味しい!!!!!」と気にいっていました。

どうやら好きな人には好きな味なようです。ジェノベーゼとも違う、ありそうでなかった味のパスタですからね。

でも私としては決定的に何かが足りない気がします。和でもないし洋でもない中途半端な味なんだよなー。

オリーブオイルが足りないのかしら? と思い、試しに垂らしてみました。

おっ! 一気に輪郭がクッキリしてイタリアンぽくなったぞ!

ヨモギペーストを作る際にも述べましたが、ペーストは茹で汁ではなくオリーブオイルで作るほうが良いですね。

でもやっぱりヨモギの匂いが強すぎてどうしてもあんこを連想してしまい食が進まない……。ヨモギペーストの量は半分で良かったな……。 

う~ん……粉チーズかけてみようかな?

おっ! 粉チーズかけたら美味しい!!

粉チーズの味で口に入れた時はヨモギの香りはほぼ分からなくなるのですが、飲み込んだ後に余韻としてヨモギの良い香りが鼻を抜けていきます! すごく爽やかなパスタになりました!

ヨモギにはほんの少しだけメントールのような清涼感があり、それがチーズのコッテリと合う! これはなかなか美味しいかも!

……とはいえ、ヨモギはその辺にボーボーに生えてるのに、ヨモギパスタが一般的になっていないのだから、やっぱり万人受けはしない味なんだろうな。

どうしてもお菓子を連想させる香りなので、ヨモギ単体ではなく、ジェノベーゼなど他のハーブソースに混ぜる使い方をしたほうが美味しいかも。

私は断然ぺペロン派ですが、「ヨモギパスタのほうが好き!!」という人もいるので、完全に好みですね。マズくはないので気になった方は一度お試しあれ!

ちなみにヨモギパスタを食べた後はデザートに羊羹食べるとめちゃウマです。やはりヨモギにはあんこの組み合わせが至高ですね・:*+.(( °ω° ))/.:+

※画像は全て筆者撮影

(執筆者: ゆずくん)

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