【京都府京都市】千總ギャラリーで「加藤泉×千總：絵と着物」開催中！展覧会カタログは6月に発売

世界で活躍する現代美術家・加藤泉氏と、創業470年を迎えた京友禅・千總(CHISO)のコラボレーションアートワークを展示する「加藤泉×千總：絵と着物」展を、千總ギャラリーで9月2日(火)までの期間開催中。

展覧会カタログは6月25日(水)より販売開始となる。

千總について

千總は、1555年、初代千切屋与三右衛門が法衣装束商「千切屋」として京都烏丸三条に創業。江戸時代には有職故実に基づいた装束の色や文様を熟知し、家柄や着用機会にふさわしい法衣や打敷を調進する御装束師としての役割を担った。

千總は、天鵞絨友禅、写し友禅など、新しいデザインや技術を取り入れた美術染織品のパイオニアとして宮内省御用達ブランドに。パリ万国博覧会など海外出展も積極的に行い、戦後は着物事業が新時代へ推移する中、近年では着物で培ったデザインや染織技術の知見を活かし、モンブランやグローブトロッター、サントリーなど、国内外でコラボレーションも積極的に展開。

一方で、会社として所蔵する伝統的な美術工芸品を公開するため、1989年に千總ギャラリーを開設した。その後、千總文化研究所も設立し、日本の文化財の保存や調査研究を行っている。

2020年には、創業と同じ烏丸三条にフラッグシップストア「千總本店」をオープン。2022年、現代美術に特化したギャラリースペースを増設した。

節目の年に「加藤泉×千總：絵と着物」開催

千總は、470周年を迎えた今年を節⽬の年として、現代美術家の加藤泉氏と共同制作した作品を展⽰する「加藤泉×千總：絵と着物」を、千總ギャラリーにて開催。

展⽰は加藤泉氏によるスケッチをもとに、着物の形をとった作品など20点以上で構成されている。制作にあたっては、⽷⽬友禅や描き友禅、絞り染め、刺繍、仕⽴てまで、20～30にもおよぶ伝統的な⼯程は千總本社内にある⼯房のほか、京都府内にあるそれぞれの専⾨⼯房で⾏われた。

加藤氏⾃⾝、何度も京都を訪れ、特に「⼈型(ひとがた)」と称される彼特有のモチーフは、⾃ら筆をとり、職⼈たちと肩を並べながら伝統的な友禅の技法によって描いたとのこと。⻑年にわたる千總の歴史の中でも、友禅職⼈以外の⼿によって着物⽣地に染⾊が加えられるのは極めて珍しいことだという。

千總は、無⼆の感性を持つアーティスト・加藤氏との出会いが、新たな着物の価値や多様な⽂化創造の契機になればと考えている。

6月に展示会カタログ発売

また、6月25日(水)には、Kuma Publishingより、展覧会カタログ『加藤泉×千總：絵と着物』3500円(税別)を発⾏。

作品写真のみならず、作品が完成するまでの詳細な記録、そして加藤氏本人とプロジェクトをリードした千總の代表取締役社⻑・礒本延氏との対談も収録されており、「伝統とは、守ることでなく創ること」という千總のモットーが集約された1冊となっている。

展覧会オリジナルグッズも販売中

さらに、展覧会オリジナルグッズとして、千總本店・千總オンラインショップにて、加藤氏によるドローイングをデザインに取り入れた、全3色の「バンダナふくさ」各￥11,000(税込)を数量限定で販売中だ。

着物用として品質基準を満たすことができなかった生地が使用されており、オリジナルボックスに入っている。

その他、数量限定の「おじゃみ(お手玉)」4種類・3個セット各￥16,500(税込)と、

「うちわ」2種類・スタンド付き各￥33,000(税込)も販売中だ。

現代美術家・加藤泉氏と千總のコラボレーションアートワークを観に、展示会「加藤泉×千總：絵と着物」に足を運んでみては。

■「加藤泉×千總：絵と着物」開催概要
会期：2月27日(木)～9月2日(火)
会場：千總ギャラリー
住所：京都府京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店2階
開館時間：10:00～17:00
休館日：水曜日 ※7月16日(水)・23日(水)は特別開館(開館時間 調整中)、8月12日(火)〜16日(土)は夏季休館
入館料：無料
「加藤泉×千總：絵と着物」詳細：https://www.chiso.co.jp/lp/izumikato

千總HP：https://www.chiso.co.jp
加藤泉氏HP：https://izumikato.com

(佐藤ゆり)

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