「450×18」が5秒で解ける!? 数字を「かわいく変えて、てなずける」テクニック満載の一冊

「450×18」が5秒で解ける!? 数字を「かわいく変えて、てなずける」テクニック満載の一冊

 学生時代、数学が苦手だった皆さんの中には、もはや不得手を通り越して「数字を見るのも嫌」という人もいるかもしれません。けれど、日常の買い物や仕事などにおいて、数字を使う場面がなくなることはないでしょう。そこで今回ご紹介するのが、堀口智之さんが著した『「数字がこわい」がなくなる本 やればやるほど地頭がよくなる難しい数字をシンプルにする習慣』という書籍。数字を「かわいく変えて、てなずける」ことで、誰もが驚くほど数字に強くなれるというのです。でも、「数字をかわいく変える」って一体どういうことなのでしょうか?

 「まえがき」で例として出されているのが「450×18」という計算。このまま解こうとすると、ひっ算をするにしてもけっこう面倒ですよね。では、「900×9」に変換したら……? これなら暗算で解ける人も多いはず。これが堀口さんの言う「『こわい計算』を『かわいくする』」ということです。「450×18」を見て「900×9」と同じだとひらめくにはちょっとしたコツが必要ですが、同書にはこのような「数字がかわいくなる魔法」がふんだんに盛り込まれています。

 同書に出てくる魔法とは、具体的には「まるめる」「ちいさくする」「きづく」「くらべる」「しつける」の5つです。「まるめる」は、たとえば「1,943,082」といった大きな数字を「200万」とざっくりまるめてしまうということ。間違えてはいけないのが「ケタ」「頭」だけで、細かい数字は気にしなくても構いません。「物事はまるくとらえてもよい」(同書より)と聞くと、数字へのハードルがかなり下がりますね。

 「ちいさくする」では、大きい数字の0だけを足し引きすることで実質1ケタの計算に変える方法や、0がたくさんある「大きい数字」を九九みたいに変える方法などを紹介。また、「きづく」では「77+19」を「77+20-1」と計算するような「ざっくりぴったり算」、「くらべる」では「大きすぎる数字」をキーナンバーで身近なものとしてイメージする方法、「しつける」ではこれまでの総集編となる「『2倍と半分』計算法」や「1ケタ分解 かけ算・割り算」「まるめるしつける算」など、数字を「かわいく変えて、てなずける」さまざまなテクニックが登場します。

 これらを習得すれば、「378円の30%引きは本当にお得?」「180万→184万の増加率は何%?」「平日に400円を節約したら1年間で得られる金額は?」といった仕事や日常生活で必要な数字の問題にも強くなること間違いなしです。

 実生活で使わない公式などは一切用いず、数字をどのように扱えばよいのかについて実践的に学べる同書。図やイラストも多いので、学生時代に算数や数学で挫折した人も、これなら楽しくわかりやすく読み進められるのではないでしょうか。数字への苦手意識をなくして数字と仲良くなりたい人に、ぜひともおすすめしたい一冊です。

[文・鷺ノ宮やよい]

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