AI、全国ツアー【AI 25th best tour ←ALIVE→】がスタート

　AIが、2025年2月にリリースした25周年記念ベストアルバム『25th THE BEST – ALIVE』を引っ提げ、全国ツアー【AI 25th best tour ←ALIVE→】をスタートさせた。

　ツアー初日は、5月17日に開催された埼玉・サンシティ越谷市民ホール 大ホール。新たなミュージック・ビデオも話題となっている「Story」や「ハピネス」など代表曲を交えた全25曲（メドレー含む）が披露された。生演奏だけで構成されたバンドサウンド、日本トップのダンスチームKADOKAWA DREAMSによるパフォーマンス、そして、パワフルかつソウルフルなAIのボーカルが一つになった、まさにデビュー25周年の集大成と称すべきステージが繰り広げられた。

　ステージに置かれたのは、“ALIVE”の文字がデザインされ、鮮やかな赤で彩られた3階建てのセット。AIは、「【AI 25th best tour ←ALIVE→】へようこそ！　最後まで楽しんでいきましょう！」と冒頭から全力のステージを見せつけた。

　セットリストの中心はもちろん、ベストアルバム『25th THE BEST – ALIVE』の収録曲。25年のキャリアのなかで生み出された楽曲はさらにブラッシュアップされ、客席を埋めたオーディエンスの心と身体を揺さぶりまくった。バンドメンバーである柴田敏孝（Key.）、バビー・ルイス（Ba.）、Soy（Dr.）、Yas Nomura（Gt.）のダイナミックな演奏、コーラス（植松陽介、高橋あず美、Chloe）のソウルフルな歌声、そして、KADOKAWA DREAMSの6名によるパフォーマンスも絶品。ダンスリーグ【D.LEAGUE】で2連覇を達成し、名実ともに日本トップのダンスチームとして知られる KADOKAWA DREAMSの中心メンバーのMINAMIは、2022年の全国ツアー【AI “DREAM TOUR”】にも出演している。AIを交えたダンスブレイクも、このツアーの大きな見どころだ。

　ライブ前半で印象的だったのは「みんながみんな英雄」。アメリカ民謡のメロディに乗せて＜特別じゃない　英雄じゃない/みんなの上には空がある＞という歌詞が広がるこの曲もまた、AIの代表曲のひとつだ。＜ラララララ＞のシンガロングが起こり、客席とステージの距離がさらに縮まっていくシーンは、この日のライブの大きなハイライトだった。

　中盤には、AIが座って歌うアコースティックなコーナーも。ここで特別に披露されたのが新曲「my wish」（映画『花まんま』イメージソング）。叶わないと分かっていても信じたいという気持ちを歌ったナンバーだ。この曲のミュージック・ビデオに出演したロバート・バルガス（ロサンゼルスのリトルトーキョー地区・都ホテル東側にある大谷翔平の巨大壁画を描いたことでも知られるロサンゼルス在住のペインター）もステージに登場し、客席から大きな拍手が送られた。

　そして「Story」も強く心に残った。何度も聴いてきた名曲だが、すべてのフレーズにしっかりと感情を込めるAIのボーカルによって、新たな感動が生まれる。客席に白いライトを当て、＜日の光が　やさしく照らしてくれる＞というフレーズを響かせる演出も素晴らしい。

　ライブ後半ではアッパーチューンやアンセムをつなげ、会場全体のテンションをさらに上げていく。私たちはそんなに違わない”というメッセージと強靭なバンドグルーヴ、KADOKAWA DREAMSの渾身のパフォーマンスが共鳴するステージが共鳴した「Not So Different -Remix」、美しいピアノの独奏からはじまり、＜君が笑えば　この世界中に/もっと　もっと　幸せが広がる＞というサビのフレーズへとたどり着く「ハピネス」。体を揺らし、手を挙げ、大きな声で歌うオーディエンスからも、AIのアニバーサリー・ツアーの始まりを祝福したいという思いがはっきりと伝わってきた。

　終演後、出演者全員でステージに並び、丁寧に挨拶。「みなさんのおかげで楽しめたし、本当にありがとうございます！　ここから出発するので、我々の健康を願っていてね！　みんなも健康で、またすぐ会いましょう！」と語り掛けた。さらに振付を担当したル―サー・ブラウンもステージへ。観客から大きな拍手と歓声が送られた。

　AIにとって過去最多となるアリーナ公演数を含む全32公演、総動員数10万人規模のベストツアー。現在、ホール公演のチケットは既にほぼソールドアウトとなり、チケット購入が可能なのはアリーナ公演含む数か所のみとなっている。

　2000年のデビュー以来、R&B、ヒップホップ、ソウル、ゴスペルなどを取り入れた音楽性と、リスナーの背中を押し、力づけてくれるメッセージを放ってきたAI。25周年を記念したこのツアーで彼女は、キャリア史上最高のステージを見せてくれるはずだ。

Photo by Tatsuya Kawasaki

◎公演情報
【AI 25th best tour ←ALIVE→】
2025年5月17日（土）埼玉・サンシティ越谷市民ホール 大ホール
2025年5月18日（日）神奈川・カルッツかわさき0
2025年5月24日（土）鹿児島・川商ホール （鹿児島市民文化ホール）
2025年5月25日（日）鹿児島・川商ホール （鹿児島市民文化ホール）
2025年5月31日（土）静岡・アクトシティ浜松 大ホール
2025年6月1日（日）岐阜・土岐市文化プラザ サンホール
2025年6月7日（土）奈良・なら100年会館
2025年6月8日（日）和歌山・和歌山県民文化会館 大ホール
2025年6月14日（土）佐賀・佐賀市文化会館 大ホール
2025年6月15日（日）熊本・熊本城ホール メインホール
2025年6月21日（土）茨城・水戸市民会館 グロービスホール
2025年6月29日（日）北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
2025年7月5日（土）栃木・宇都宮市文化会館 大ホール
2025年7月12日（土）山口・周南市文化会館
2025年7月13日（日）広島・広島文化学園HBGホール
2025年7月18日（金）岡山・倉敷市民会館 0
2025年7月21日（月・祝）高知・高知県立県民文化ホール オレンジホール
2025年8月1日（金）富山 富山オーバード・ホール 大ホール
2025年8月23日（土）愛知 IGアリーナ
2025年9月6日（土）大分・iichikoグランシアタ
2025年9月7日（日）宮崎・宮崎市民文化ホール 大ホール
2025年9月20日（土）山形・やまぎん県民ホール （山形県総合文化芸術館）
2025年9月21日（日）宮城・仙台サンプラザホール
2025年9月23日（火・祝）秋田・あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
2025年9月27日（土）山梨・YCC県民文化ホール 大ホール
2025年9月28日（日）新潟・長岡市立劇場 大ホール
2025年10月12日（日）大阪 大阪城ホール
2025年10月18日（土）福岡・福岡国際センター
2025年10月19日（日）長崎・長崎スタジアムシティ HAPPINESS ARENA
2025年11月1日（土）鹿児島　西原商会アリーナ（鹿児島アリーナ）
2025年11月2日（日）鹿児島 西原商会アリーナ（鹿児島アリーナ）
2025年11月24日（月・祝）東京 日本武道館

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