【大阪府大阪市】葉加瀬太郎氏のもう1つの顔は画家。「阪急うめだ本店」で約80点を展示する絵画展開催

ヴァイオリニスト・葉加瀬太郎氏には、もう1つ、画家の姿がある。

そんな同氏の画家デビュー30周年を記念した絵画展「Super Love Art」が、5月14日(水)～26日(月)の期間、「阪急うめだ本店」で開催される。同展では、同氏が過去30年に制作したベストセレクションと新作を含め約80点を展示。思わず笑みが浮かび、心温まる展覧会となる。

現在、特設WEBサイトが公開され、チケットを販売中。入場料は、一般1,200円、中学生/高校生1,000円で、小学生以下は無料で同伴できる。障がい者手帳などを持っている場合、本人は有料だが介助者1名は無料だ。なお、小学生以下の入場には保護者(18歳以上)の同伴が必須となる。

画家・葉加瀬太郎氏について

葉加瀬太郎氏は、東京芸術大学音楽科に入学後、学園祭では看板描きに汗をかき、1990年にヴァイオリニストとしてデビューした後も、ツアー移動中にスケッチブックを持参し、時間を見つけては絵を描いていたそう。

そんな同氏が以前より親交を持っていたアメリカの画家 ロバート・ハインデル氏の展覧会で、8点の原画を披露したのは1995年。今年は画家デビュー30年の節目の年だ。

葉加瀬太郎氏はその後、有楽町阪急(現・阪急メンズ東京)や全国の著名な百貨店、美術館、代官山ヒルサイドフォーラムでの文化催事などで作品を発表してきた。

葉加瀬太郎氏の作品

葉加瀬太郎氏の作品を一部紹介しよう。

『エンジェル』(部分)は、1996年に有楽町阪急で開催した展覧会前日、会場で夜通しかけて描いた横約8mを超える巨大絵画だ。

『夜色のさかな』と『Beethoven』は、偉大な大先輩たちをリスペクトする気持ちを表した作品。同氏にとって、音楽家・画家として先人たちから得た大いなるインスピレーションは、音楽・絵画を制作するときの創造の源でもあったそう。

『George Ⅰ』は、面白がって描いた落書きの積み重ねから生まれたキャラクターの1つ。それらのキャラクターを窓の中に描いたのが『Windows』だ。

2011年に描かれたSmilesシリーズ『Hope』『Passion』『Peace』『Love』には、東日本大震災で被害にあった人々に、少しでも元気になってもらえたらという願いが込められている。

『U R Welcome』は、ニューヨークのホテルのドアボーイ。葉加瀬太郎氏は学生時代から「人の顔は本当に面白い」と顔を描くのが大好きだったそう。

『Composition 1 inspired by my kitchen』と『Composition 2 inspired by Great Seto Bridge』は、同展に向けた新作で、同氏の日常を抽象画にした作品だ。

釣りをする岸から見た瀬戸大橋、日々キッチンに立つたびにみえてきたイメージ、自宅の小さな壁にポンと飾りたいなと思い描いたイメージだそう。ある面では同氏の心象風景かもしれない。

葉加瀬太郎氏のコメント

自分の絵を見て、子どもたちが絵を描きたいと思ってくれればうれしいと語る同氏。自身の絵について次のようにコメントしている。

「1995年に初めて渋谷で絵画を展示して今年で30年。僕が日記のようにしたためていたものが手紙になった瞬間でした。以来、僕にとって絵画は音楽とともに大切な表現手段となりました。

僕の絵には、絵画界の新しいアイデアも圧倒的な技術力もありません。芸術なのか、そうでないのかも全く分かりません。でも僕には絵画を通して伝えたいメッセージがあります。

それはアートの楽しさです。人は誰もがその人生の中に、何にも変えることのできない楽しさを見つけるべきです。

じゃあそれって一体何でしょうか？

それは夢中になれることだと思います。時を忘れて没頭できるその時間、それこそが人生の喜びなのです。

僕は絵に向かっている時間が好きです。そこで生まれた熱量こそがアートの楽しさだと信じているんです。だから、僕はこれからも手紙を描き続けるのです。」

この機会に、画家・葉加瀬太郎氏の作品を鑑賞してみては。

■葉加瀬太郎絵画展 Super Love Art
会期：5月14日(水)～26日(月)
場所：阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー
住所：大阪府大阪市北区角田町8−7
時間：午前10時～午後8時(最終入場は閉場30分前) ※最終日は午後5時まで
特設WEBサイト：https://website.hankyu-dept.co.jp/honten/h/gallery_hakasetaro

(Higuchi)

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