高級レザーブランド「TOUR RECORD」に込められた想い「物作りや日本の良さを知ってもらいたい」

株式会社BiSによる「旅(TOUR)」と「思い出(RECORD)」を融合させた新たな高級レザーブランド「TOUR RECORD(トゥール レコード)」が、4月10日よりグランドオープンした。同ブランドに込められた想いは「人と物が共に旅をし、思い出に彩りを添える」だ。使い込むほどに味わいが増す本革製品の魅力を、感性豊かなZ世代に向けて発信し、より豊かなライフスタイルの提案を目指している。
オープンから約1か月、同社の代表取締役を務める伊禮門悟氏と、同ブランドの公式モデルに就任した江島柚希さんをインタビュー。ブランド立ち上げ背景からZ世代をターゲットにした理由、さらに今後の展望などを語ってもらった。
――まず、ブランドの立ち上げ背景からお聞かせください。
伊禮門氏 私自身、2年間世界を回っていました。ブラジルやアルゼンチン、アメリカ、韓国などいろいろなところを回っていたんですけど、そのときに身につけていたものにはものすごく思い出があって、愛着が湧いたんです。革は長く使えますし、いろいろな思い出を刻んでいく中でさらに味が出ます。そういう人生のパートナーになれるような商品を提供したいので立ち上げました。

――本革製品を取り扱うことを決められたきっかけは何だったのでしょうか。
伊禮門氏 いろいろなところを旅してきた中で、最も肌に合って仕事がしたいと思ったのは特に韓国でした。ソウルのとある場所に、革製品を作っている職人さんがたくさんいたんですが、そこの職人さんと仲良くなったとき「日本でビジネスとしてやったらどう?」と勧めてもらえたんです。それで革製品を扱うと決めたんですけど、ビジネスをする以上、日本のいろいろなところに見学に行って、革職人さんに会いました。そしたら、やっぱり日本人の仕事はすごく繊細だなと思ったんです。1番驚いたのは、ロゴ入れです。全部手作りなのに曲がっていない。曲がらない理由を聞いたんですけど「すべて定規で1mm単位で計算しているから」とのことでした。
――Z世代がターゲットということですが、これにはどういった狙いがあるんですか。
伊禮門氏 私のお父さんお母さん世代は、車やバイクにお金を使っている方が多かったですが、今の子たちがお金を使う先はゲームなどのデジタル商品だと思います。正直、プライスとしてはZ世代向けではないんですが、物作りや日本の良さをちゃんと知ってもらって、いい物を手にとってもらいたいからターゲットにしています。それに、クロコダイルの革はもちろん天然素材なので、喧嘩傷が入っているものもたくさんあります。そういった天然物の良さも今のZ世代に伝えたいです。

――現在、公式サイトではクロコダイル、エレファント、パイソンと3種の革製品が掲載されています。もし、今後取り入れようと考えている製品があれば教えてください。
伊禮門氏 ダチョウですね。あと、すごくおもしろいと思ったのは、サメです。東北の方ではすごくサメがあがるそうで、漁師さんが獲ってくるらしんです。今はサメの革を使って靴を作っていると聞きましたが、ソールが作れていないので出来合いのソールをくっつけてるとのことで、そんなに商品価値はない状態です。それをクリアできたら仕入れようと思っていますが、革なのでオーダーメイドになると思います。

――江島さんは公式モデルに就任されましたが、心境はいかがですか。
江島さん もともと革製品にあまり詳しくなくて、このブランドの公式モデルに選んでいただいてから調べ始めたので、今も勉強中です。でも、調べれば調べるほど、革の良さがわかります。長く何かを使うっていうことを、今までそんなにしたことがなかったので、1つのものを長く大事に使う良さをZ世代の人たちに伝えていきたいです。
――最後に、ブランドの目標を教えてください。
伊禮門氏 ハイブランドがひしめく表参道に店を構えることです。来年度の4月以降には実現したいと思っていますが、皆さんのおかげで実現可能だといい切れるほどTOUR RECORDの商品は人気があるので、この調子で販売を続けて、創業以来守っている無借金のままこの目標をかなえたいと思っています。

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